明治期の煙管をお譲り頂きました
東京都江東区で明治期の煙管(キセル)をお譲り頂きました。
吸口と雁首は銀製でしょうか。施された彫りの絵柄に注目です!
まずは吸口から、、、
草履を履いた男性が輪の付いた棒を構えながら上の方をにらんでいます。後ろでは犬が吠えているようです。
そして、にらんでいる先、雁首の方には、、、
なんと、ちゃんちゃんこを着た猿が、電柱?に登って見下ろしています!
猿まわしの猿が逃げ出したのでしょうか。この猿、心なしか笑っているようにも見えます。
猿使いの苦々しい表情が豊かに表現されていると思いませんか?
筒の直径は1センチほど、顔の部分などは数ミリの面しかないのですが、猿に逃げられた猿使いの気持ちが伝わってくるかのような表現力と細工の技術です。
吸口と雁首で絵柄が分かれて一場面になっているなんて、粋ですねぇ。
明治の時代、さぞ愉快に煙草の煙をくゆらせていたのではないかしら、、、と想像します。
byキョーコ