千葉県柏市で、十三代酒井田柿右衛門の額皿、錦 松竹梅鳥文をお譲り頂きました
千葉県柏市で、十三代酒井田柿右衛門の額皿、錦 松竹梅鳥文をお譲り頂きました。
直径は27.7センチです。
酒井田家は、慶長初年(1596年)の頃に有田郷、南川原で陶業を営み、鍋島の藩政下において御用保護を受けました。
初代柿右衛門が日本で初めて磁器に赤絵付けを試みることに成功したのは寛永末年(1644年)で、正保3年前後(1648年)には安定した色絵磁器を焼造しています。
この赤絵完成には初代の大変な苦労があったということで、逸話は明治末頃歌舞伎座、帝国劇場をはじめ、各地の舞台で上演されたそうです。
二代三代は早世だったそうですが、五代柿右衛門は元禄文化を背景に優品を世に残し、五代・六代の頃はオランダ東印度会社によって、ヨーロッパ市場にも交易されました。
十三代柿右衛門は明治39年に生まれ、昭和38年に襲名します。
昭和39年 日本工芸会正会員に認定される
昭和45年 佐賀県陶芸協会会長に就任
昭和46年 国重要無形文化財総合指定を受ける
昭和47年 紫綬褒章を受章
昭和51年 柿右衛門古窯跡第1次発掘
昭和52年 柿右衛門古窯跡第2次発掘
昭和53年 勲4等旭日小綬章受章 柿右衛門古窯跡第3次発掘
昭和57年 75歳で 歿。正五位に叙せられる 13代柿右衛門 有田名誉町民の称号を受ける
十三代経歴は柿右衛門窯web参照
↑ 「柿右衛門の栞」に掲載されていた写生中の十三代
今年2月には十五代柿右衛門が襲名されました。
先日ご紹介の今右衛門同様、伝統技術はしっかりと守り受け継がれています。
byキョーコ