名品、重要文化財などの復刻工芸品の掛け軸を大量にお譲りいただきました。
上村松園、雪舟、横山大観 、鏑木清方など
有名な日本画家の複製掛け軸が大量に入荷いたしました。
いくら複製とはいえども、しっかりと絹本、額装、桐箱、などが揃えば値段もお高いという事が今回初めてわかりました。
上記の絵は「狩野探幽」という江戸初期に活躍した狩野派の絵師の作品です。
狩野派といえば日本最大の画派で、室町時代中期~江戸時代初期のその間400年にもわたり画壇の中心として活動してきた専門画派集団です。
一口にサラッと400年とか書いてますけどとんでも膨大な時間の中で活動してますね……..
先日、大量に複製工芸品がくまねこ堂にも入ってまいりました。
複製と言っても単純に印刷がされたものだけではなく、木版画からリトグラフ、シルクスクリーン等大分手の込んだしっかりしたものです。
シルクスクリーンは私の専門ですが、布の場合は基本的には色の重なりによって色数を増やしていくのが普通なため
全部で5版もあればだいぶ凝った色合いやデザインができる、という感覚だったのですが
今回複製品のシルクスクリーンの版を見てみたところなんと「27版」というものすごい版の数を使っているシルクスクリーンがありました
経験者から見ると眩暈を起こしそうな版の数で…….
溜息がでるほどボリュームのある印刷と、軸装などなど
技術を贅沢に詰めた掛軸は複製といえども、本物よりも需要があるという話には頷けます。
技術を愛でるということや、部屋に絵を飾るという習慣も絶やしたくないものだなあと思います。
ヨシダ