彫金家 帖佐美行による雅楽「蘭陵王」の繊細な額装品をお譲りいただきました@東京都江戸川区
海野清(人間国宝)を師とした彫金家「帖佐美行(ちょうさよしゆき)」の額装彫金をお譲りいただきました。
ところで、この彫金に彫られているものをご存知でしょうか。
こちらは「蘭陵王(らんりょうおう)」と言われる雅楽の曲目の一つです。
雅楽面を初めて見たのは学生の頃ですが、日本の面というとだいぶサッパリとしたシンプルなものが多い印象だったため
「日本の伝統文化にこんなものがあったのか!」
と思ったことを忘れていません。
下が蘭陵王に使われている舞楽面です。
これは色も付いていないし、毛も付いていませんが
頭に龍まで乗せて、とてもゴージャスなお面です。
蘭陵王の由来である伝説のあらすじは、
美しすぎる声とイケメンを兼ね備えた「高長恭」という名将がいたのですが、そのあまりの眉目秀麗っぷりに見惚れてしまうと兵の士気がさがり、敵に侮られるのでは…
と、心配したため上の獰猛な仮面を必ずつけて出陣した、という話です。
どんだけ!って感じですねw
雅楽には魅力的な衣装やお面がおおいですが、以外にも舞自体はシンプル(個人的な感想です)で
どこか呪術的な雰囲気さえ感じます。
ヨシダ