レゴ・ブロックを多数お譲りいただきました! 魅力的な世界の縮図を体感!

 品川区北品川のお宅に買取にお伺いしました! ご依頼ありがとうございます!

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 このところ、ブロック玩具のレゴ(LEGO。以下、玩具はカタカナ、社名はアルファベットで表記)が多く入荷しています。最近のラインナップには、大型で、かなり凝ったデザインのものも多くみられます。そうしたレゴを梱包しながら思ったことがあります。それは、1916年にデンマークで創立された農家向けの家具を製造する木工所が、おもちゃの世界的なメーカーとなった歴史は、20世紀における経済発展の縮図かもしれない、ということです。

 そのように思ったのは、若干抽象的ではありますが、レゴというおもちゃの性格が理由です。レゴはブロックという細分化された要素を積み上げていって、全体像を再現する、という形で遊びます。実はこのような遊び方に通じる発想は、近代の科学を支える大前提となっています(※)。パッケージのような魅力的な建造物や乗り物などを組み立てるために、悪戦苦闘しながらも完成を目指して挑戦することは、子どもにとって貴重な経験となるはずです。学校で習う細切れの知識について、全体像を意識して覚えようとする姿勢が、子どもたちの中に芽生えるかもしれません。

(※)「ものを知るには、最小の単位に分けよ」というデカルト的な思考方法は、近代科学の思考法に大きな影響を与えました。デカルト(1596-1650)はフランスの哲学者で、合理主義哲学の祖として知られています。この点については、モリス・バーマン著、柴田元幸訳『デカルトからベイトソンへ――世界の再魔術化』(国文社、1989年)(https://amzn.to/35Q9qoi)が参考になります。現在出品中です。ぜひお買い求めください!

 一方で、レゴ・ブロックの一つひとつは単純な形(突起付きの小さい直方体)をしていて、シリーズで共通していますから、遊び心次第では無数の組み合わせを生み出すことができます。実際、ヨーヨー製造のための資材をトラック玩具に変えてしまう、という発想の転換を果たした名もなき木工所が、LEGO社だったのです。これは世界大恐慌の爪跡が未だ癒えていない1934年のことでした。

 そのような新たな組み合わせを発掘する遊び方は、経済発展に欠かせないイノベーション(新結合※)を実感する場としても捉えることができます。レゴで遊ぶことが、子どもの持つ豊かな発想を伸ばしていくきっかけになるならば、どんどん教育に取り入れるべきですね!

(※)新結合とは、それ以前には考えもつかなかった新たな組み合わせによって、変化や成長を生み出すことです。これは著名な経済学者のシュンペーターが提唱した概念です。くまねこ堂では、伊達邦春ほか『シュンペーター経済発展の理論』(有斐閣新書、2011年)(https://amzn.to/33uLTHH)、金指基『シュンペーター再考―経済システムと民主主義の新しい展開に向けて』(現代書館、1996年)(https://amzn.to/2Y1XXio)を出品しています。あわせてぜひお買い求めください!

 レゴの魅力をお伝えするためにまわりくどい話になってしまいましたが、レゴはという商品のみならず、その歴史自体が私たちの世界の縮図であると考え始めると、興味は尽きません。そこで今回は、現実に存在する建造物を模した商品を紹介したいと思います。

レゴ・タワーブリッジ

 上の写真は、現在出品中の「レゴ (LEGO) クリエイター・タワーブリッジ 10214」です。「モデルサイズは幅102 cm,高さ45 cm 奥行き26 cm」と巨大な本商品は、「最新のビルディングテクニックにより、タワーブリッジは2対のタワーと開閉可能な跳ね橋から構成」との意欲作です。Amazonの紹介通り、「作りがいがあり、またディスプレイにもお薦め」でしょう。さらに、二階建てバスも付属していて、橋の上を走らせることもできます。ロンドンでの思い出を語りつつ、お子さんと一緒にタワーブリッジを組み立ててはいかがでしょうか。もし現地に行ったことがなければ、組み立てた後の目標は、英会話の練習とロンドンへの旅ですね! ぜひご購入をご検討ください!

小野坂


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