【ラベル選集⑤】美しすぎる…ラベルを飾った美人たち①
現在は一億総タレントといわれ、モデルさんに限らず素人さんまで広くメディアに登場する時代ですが、
この当時、ラベルなどに使用されるのは芸者や女優と相場が決まっておりました。
こちらは昭和初期に使用された「玉子かみあらい」(今のシャンプー)のラベルですが、モデルは明治
後期から大正初期にかけて絵葉書のモデルとして起用されたことによって知られた、下谷芸者・さかえ
です
さすがに時代を感じさせますが、化粧を現代風に変えれば、今でも通用する美人さんですね!
続いては、日本初の映画女優スター、「日本の恋人」と呼ばれて大正時代の若者たちを熱狂
させた伝説的女優・栗島すみ子!
当時から大変な美人という認識はなされていなかったものの、映画の中で彼女が演じる
薄幸な女性は時代が求める女性像にハマり、世の女性たちの紅涙を絞って絶大な支持を
受けておりました。
同じスターランプのラベルには、栗島すみ子の人気を追う女優・柳さく子も起用されて
おります。
柳さく子も一時期は映画界において大変な人気を誇った女優さんでしたが、晩年は不遇で
往年のファンたちのカンパで葬儀が営まれたそうです。
こちらは、日本初の演技派女優といわれる五月信子です!
前述の栗島すみ子や柳さく子は純情可憐な日本人形タイプの女優でしたが、この五月信子
は人間を演じ体当たり演技が人気を集めた女優。
笑顔にもどこか凄みを感じます(笑)
そして、こちらは新橋芸者からスカウトされて映画界にデビューした筑波雪子!
芸者出身らしく着物のきこなしも綺麗です。
そしてそして…こちらも日本的なので芸者出身と思いきや…モダンの先端をゆくカフェーの女給
(今でいうキャバ嬢)から映画界にスカウトされた坪内美子!
昭和14年公開の「新女性問答」での芸者役、昭和26年公開の「母を慕いて」(美空ひばりさん
の母親役!)忘れられません…。
以上、あなた好みの美人さんはいらっしゃったでしょうか?
美人特集はシリーズにいたしますので、次回の美人特集をお楽しみに!