神奈川県横浜市西区にて、中国美術書、ネクタイピン、時計、カフス、お酒の瓶等をお譲りいただきました!
今回お譲りいただきましたのは、中国の伝統工芸品である堆朱(ついしゅ)です!
実をいうと「堆朱」という名称は日本特有のもので、本場の中国では「剔紅(てきこう)」という言葉が一般的に使用されております。
その歴史はさずがに古く、宋王朝の時代(960-1279)頃から制作がはじめられたと言われております。
日本には平安から鎌倉時代(794-1333)頃に輸入され、生産が行われるようになったということなので、遣唐使などによってリアルタ
イムで中国の文化を取り入れていたことが判ります。
その製作工程は、まず朱漆と油を混ぜ、丹念に塗り重ねた後、職人によって文様などの彫刻を施されたもので、中には通常の漆(黒色)
と朱漆を層にして、マーブル状の何ともいわれぬ美しさを浮かび上がらせたお品もございます。
また塗り重ねた場合、表面が赤の場合は「堆朱」、黒の場合が「堆黒」と名称に変化があるそうです!
こちらは堆黒のお香入れになります。
この蕨を模したという倶利彫(ぐりぼり)という紋様は人気が高く、お香入れはちょうど女性が使用するコンパクトを一回り大きくした
ほどのサイズなので、小物入れにもステキかもしれませんね。
こちらは堆朱の立派な壺になります。
これだけの大きさになりますと大変な時間と労力がかかると思われますが、いかにも中国らしい細かい彫刻にも手抜きはなく、豪華で美しい仕上がりになっております。
くまねこ堂では堆朱、書画、篆刻石、山水画など中国の美術品を、積極的に出張買取させていただいております!
遺品整理などでお宅に眠っている骨董品などがございましたら、ご一報くださいませ!!
by こばちゃん
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