四谷シモン 限定版 人形愛Bをお譲りいただきました。@千葉市中央区
四谷シモンと言えば日本の有名な人形作家ですが、皆さんは関節球体人形を実際に目にしたことはあるでしょうか。
私は四谷シモンの人形を3年前の展覧会で一度実際に見たことがあります。
アングラの旗手として活躍する彼の作品は人形自体ももちろん必見ではありますが、なによりも人形が置いてあるあの空間というのを一度感じていただけるといいなと思います。
じっとりとして思い空気に包まれるあの空間は、要するに「ぞっとする」という事に他ならないのだと思います。
四谷シモンに限ったことではありませんが、どんなに美しい人形だったとしても、私は人形と生活したいという気持ちにいまいちなれないのです。
展覧会の独特な空気は私の好きなものの一つではあるんですが、これを自分のプライベート空間に持ってくるとなるとまた別です。
澁澤瀧彦なんかは、シモンドールをとにかく気に入り一緒に生活していたといいますが、どうにも私には理解しがたい感覚ですw
美しさの基準は人それぞれですが、四谷シモンの人形は体内が機械仕掛け、人形からしたら「製作途中」ともいえるようなシリーズが多く存在します。
これについて「グロテスク」ととるか「美しい」ととるかはあるかと思いますが、この相反する意識の違いが見る人の内側で交差することで
初めて人形が持つメッセージ性になるのかもしれないですね。
ヨシダ