珍品! ナゾの木箱をお譲り頂きました!

ご存知の通り、くまねこ堂は古本だけでなく様々なものを扱っておりますが、
特によく扱うジャンルの中に「古道具」があります。

古道具というからには、かつて日常生活の中で使用されていた道具を指すワケですが、
当然、今と昔では生活のスタイルも技術水準も大きな差があるわけで。
当時は当たり前だったり画期的だった道具も、現代の私達から見たらどういう道具かサッパリ想像がつかない……というものも少なくありません。

先日の買取でも、そんな珍妙なお品物を譲っていただきました。

それがコチラっ!

……なんじゃぁこりゃ?

なんだか跳び箱みたいな質感の木箱ですね……。

こちら、千葉県のお客様にお譲りいただきました。明治時代から続く由緒あるお宅で、敷地内にあった立派な蔵から出てきたものです。

上のプレートには「家庭用文化電燈」とあります。
どーやら東京化学電気工業所という会社が作ったもののようです。

そして箱の正面にはネジと、二本のケーブルが生えた金属のケースが。
あ、アヤシイ!

上野の部分はフタになっていて開閉できるみたいですので、
遠慮なく開けてみましょう。
パカーッ!

中にはガラス製の水槽のようなものが六つ並んでおり、その間をつなぐように穴の開いた板とヤスリのようにザラついた金属板が交互に刺さっています。金属板に緑青が吹いていたり隙間から入り込んだ灰がガラスにこびりついていたりと、年季を感じさせます。
さ、更にアヤシイ!

Google先生やヤフオク先生の力を借りて文化電燈なるものの正体を調べてみましたが、一向に手がかりが見つかりません。電燈と書いてある以上、たぶん電燈なんでしょうけど……。はじめは中のガラス容器が光るのかと思いましたが、箱にすっぽり入っちゃってますし。

一体なんじゃこりゃ?
……と首をひねったその時。フイにある考えがアタマをよぎりました

もしかしてこれ、電池じゃないの……?

そう。実は電池ってアナログでつくることが出来るんです。
塩酸を入れた容器にケーブルをつないだ銅板と亜鉛板を浸して、ケーブルの間に電球をつなぐと
塩酸中のイオンがどうたらこうたらした結果、なんと電球が光るのです!


※参照:https://stonewashersjournal.com/2015/05/02/battery2/

改めて中を見てみると、ガラスの容器が並んでいるところや金属板が交互に刺さっているあたり構造が似ていませんか?
恐らく、中のガラスの容器に薬品を補充したのち、ケーブルの電極に電球を繋いで使うのでしょう。ウーム、なんとも文化的。

この度は珍妙な道具をお譲りいただきありがとうございました。いやぁ、道具の使い道を創造するのは楽しいですね! また面白い道具が入ってくることを期待してしまいます。
しかし、百年後の人間が現代の電化製品を見たとき、どんな道具だと想像するのでしょう。もしかしたら、スマホが文鎮として売られているかも?

フジタン


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