千葉県柏市で、十二代色鍋島窯、今泉今右衛門の錦薔薇絵額皿をお譲り頂きました
千葉県柏市で、十二代色鍋島窯、今泉今右衛門の錦薔薇絵額皿をお譲り頂きました。
宮内庁御用達 十二代色鍋島窯、今泉今右衛門(1987-1997年)は1948年に十二代を襲名したのち、
1959年 皇太子御成婚に際し、和食器一揃い注文を受け納品
1967年 色鍋島の技術に対し、紫綬褒章を受ける
1971年 色鍋島技術保存会代表として、国の重要無形文化財総合指定の認定
1972年 勲四等旭日小綬章を受ける
などの活躍をされました。(今右衛門web参照)
共箱同封のリーフレット記載によると、今右衛門焼の特色として、創業以来300年間一子相伝の色絵の秘宝により、
一 時代が経つにつれてその色彩が冴えてくる
二 焼きが強いので使って丈夫である
三 長く使って決してあきのこない品物である
とあります。
このように技術が完成され、今日に受け継がれるまでには、苦難の道があったようです。
同じくリーフレットには略歴として、
日本の陶磁器発祥の地として有名な有田の赤絵町に於いて、300年前より佐賀藩主鍋島公の御庭焼(江戸時代、藩主、城主、老臣などが、城内や邸内に窯を築いて焼かせた陶磁器)、色鍋島の絵師として代々秘伝を継承。
明治期以後御庭焼が廃止となり、伝統技術の維持存続に相当な苦心を重ねるも、元禄時代にも劣らぬ作品の優美さに国内外の愛好家に真価を認められ益々愛用されるように。
終戦後は十二代により先述のような華やかな活躍があったとのことです。
伝統芸術の維持存続には国の理解や協力、保護が必要不可欠です。
現在ご活躍されている十四代今右衛門さんもまた、先日10月28日に、
「重要無形文化財保持者(人間国宝)」
の認定をお受けになったそうです。
今右衛門のご先祖様、安泰でございますね。
byキョーコ