当時の世相:明治期の商標マッチラベル(燐票)のコレクションを大量にお譲り頂きました。その5
明治期の商標マッチラベル(燐票)のコレクションを大量にお譲り頂きました。その5
マッチラベル初心者の私でも明らかに中国向けとわかる絵柄がちらほら。
↓ 中華民國萬歳 (榊原 JAPAN)
1912~1928年の中華民國国旗「五色旗」と1911年中華民國湖北軍政府が掲げた十八星旗(鉄血十八星旗/九角十八星旗)が振られています。
↓ 人物のポーズが上の絵柄と そっくり!!
↓ 自転車つながりでこちら (徳嶋製燧恵製造)
↑ 絵柄がほんのちょこっとずつ違っていますね。間違い探しのようで楽しいです。
(恰和洋行/佳志吉治洋行/良燧社製)
(三上商店)
↓ これ好きです!梅図かずおの描く漫画バリにびっくりしています。
お!
また 十八星旗(鉄血十八星旗/九角十八星旗)が入っています。
変わった絵柄ですねえ。松の脇で理髪。
↓ こちらも絵柄違い。2枚目、3枚目の男生体操ってなんでしょうね。
↓ 当時このようなものもあったのですね。婦人衛生必携品とあります。
↓ 脳病全治保證薬ですって! 絵が怖いわ。。。
大日本帝国脳病院長の先生の処方、神経衰弱全治、のぼせ、卒中を防ぐと書いてあるようです。
↑ 次亜燐(じありん)は滋養の大関 牛乳の数倍 次亜燐を飲んでこんなに肥りました
各薬店にあり升
次亜燐とは何ぞや、と思いググってみたところ、内藤記念くすり博物館さんのページに詳しく記述されていました。(以下は要約です)
明治時代に入ると、海外の列強と対抗するため富国強兵の政策がとられるようになり、滋養強壮を目的とした薬剤の需要が高まりました。
次亜燐の効能は肺病・貧血病・胃病の際、消化を助け、体格を強固にするというもので、その広告ではたくましい体の力士がトレードマークになっていたそうです。
これは商標ラベルではありませんが、いずれの絵柄も当時の世相が反映されていて興味深いです。
まだまだつづく!
byキョーコ