僧侶・酒井雄哉大阿闍梨直筆の色紙をお譲りいただきました。


人気ブログランキング

【台東区】歴史、古代史、幕末明治史、文学、評論、文庫版の全集、お茶道具、鉄瓶をお譲りいただきました!ありがとうございました。
**************

本日は買取品の中から、天台宗の最高峰の僧侶・酒井雄哉大阿闍梨直筆の色紙をご紹介したいと思います!

IMG_4756[1]

天台宗でもない私がなぜ酒井雄哉師を存じ上げているのかといいますと、大変な苦行で知られる千日回峰行を二度も成功させた高僧としてでありました。
千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)とは、

『行者は生き葬式を行い、無動寺明王堂で足かけ9日間(丸7日半ほど)にわたる断食・断水・断眠・断臥の4無行に入る。堂入り中は明王堂には五色の幔幕が張られ、行者は不動明王真言を唱え続ける。毎晩、深夜2時には堂を出て、近くの閼伽井で閼伽水を汲み、堂内の不動明王にこれを供えなければならない。水を汲みに出る以外は、堂中で10万回真言を唱え続ける』(Wikipediaより転用)

これらの行を975日、7年間かけておこなうという過酷な業だそうです。
そして、なんと!かの高倉健さんも酒井師に感銘を受けて心の交流を持っていた一人ということで、元の奥様だった歌手の江利チエミさんが突然死された時には、酒井師の手引きのもと冥福を祈る滝行も行われたそうです。
葬式に駆けつけるのではなく、人里離れた山奥で滝に打たれながら故人の冥福を祈るという姿、とても高倉健さんらしいと感じました。

今回の色紙は「究道無限」の四字熟語が、力強いなかにも品のある筆跡で揮毫されております。
「究」という字には「きわめる」「物事を最も深いところまで明らかにする。それ以上さきのないところまで知る」という意味があるそうで…この深い言葉に自分の短い人生で何をどこまで極めることができるのか…と考えられずにはおれなくなりました。
高僧のありがたいお言葉に、思わず手を合わせたくなるようです。

byこばちゃん


人気ブログランキング


よろしければシェアお願いします

2018年3月に投稿したくまねこ堂の記事一覧

この記事のトラックバックURL

くまねこ堂 出張買取対応エリア

関東を中心に承っております。
詳しくは対応エリアをご確認ください。

PAGE TOP