古時計、帯留め、サーベルの柄などの古道具を買い取りました。中野区にて。
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本日ご紹介させていただくのは昭和10年に発売された「満洲國皇帝陛下 御来訪記念」絵はがきです!
皆さん満洲(満州)といえば、なにを思い浮かべるでしょうか?
男装の麗人・川島芳子、李香蘭、第二次世界大戦、大陸の花嫁などなど…それぞれの視点や歴史、思いが
交錯する幻の国・満洲。
満洲国は1932年(昭和7)年に中国北東部に誕生した国で、皇帝となったのがかの有名な愛新覚羅溥儀、
のちに映画「ラスト・エンペラー」の主人公となる人物です。
満洲の首都は新京ですが、大連、奉天、満洲里(まんちゅり)、そして哈爾濱(ハルピン)などなど…
戦前の日本人からすると最も近い外国であり、ブルースの女王・淡谷のり子先生が「満洲ブルース」という
流行歌を歌っているほど!
どこか憧れさえ抱かせる都だったのです。
そんな異国情緒を感じさせる憧れの都の皇帝が来訪するとなると、当時の日本が大騒ぎにならない筈はあり
ません。
時は昭和10年、モダン都市文化の花盛り、戦争の影なんか見てとれない束の間の平和時代のこと。
絵はがきの中には当時の東京市(現在の東京23区を東京市と称しました)が発行した、電車乗車券が同封
されておりました!
一枚には自動車乗車券(上)とありますが、タクシーの乗車券なのでしょうか…?
↓こちらが満洲国の国旗で、国花は蘭の花、「蘭花御紋徽」が使用されておりました。
今年は満洲国建国85年。
くまねこ堂では満洲(満州)ほか、中国、朝鮮関係の資料、陶器、掛軸、書、絵画などの美術品を積極買取
させていただいております。
こばちゃん