絵葉書、ポストカード、切手、記念コイン、和本をお譲りいただきました
昨日は茨城のお客様より、絵葉書、ポストカード、切手、記念コイン、和本をお譲りいただきました。
また来週も続いてお招きいただけるとのことで、大変感謝しております。誠にありがとうございました。
戦前~戦後にかけてのスクラップブックを整理していましたところ、なんとも珍しい戦時中の「箸袋」が貼付されておりました!
駅弁の包み紙や缶詰のラベルなどは過去に取り扱ったことがございましたが、戦時中の箸袋は初めてみるもので大変驚いてしまいました。といっても、彩色が施されているわけでもない、地味なものですが、見ていただきたいのは印刷されている標語!!
「明い商道 防げよスパイ」
「護る空から晴れゆく亜細亜」
「恐るな空襲 抜かるな防護」
「弛む心に食入るスパイ」
「遂げよ聖戦 防げよスパイ」
「ウッカリ一言 国家の大事」
「軍機と不平は漏らしてならぬ」
などなど…時代を如実に写し出しているのが、大変興味深いものとなっております。
1930年代後半の生活資料に目を落とすと「防諜」という言葉が盛んに使われるようになり、しまいには海や高い場所から下をカメラで撮影することも禁じられるようになり、当時の国家がとにかくスパイを恐れていたことを想像できます。
※くまねこ堂所蔵の戦時中マッチラベルより
しかし箸袋にまで標語が刷り込まれているということは「食事をする時も気を抜くな」ということと取れますが、巷にはそんなにスパイが紛れ込んでいたのでしょうか?
byこばちゃん