有元 利夫 1987年展覧会のポスターを買取致しました!(新宿区)
くまねこ堂ブログをお読みいただき、誠にありがとうございます。
今回は、新宿区のお客様のお宅に伺ったのですが……
当日朝、店主・くまきちより
「今日はハイエース二台で行く」
との指示が!
これはつまり、ハイエース2台分のお品物が出てくる可能性のある買取、ということで……。
私フジタンも出発前におおいに期待しておりました。
ちなみに、ハイエースの積載量は1台約1000kgくらいです。ビッグ!
到着しまして、お品物を拝見させていただいたのですが、
備え付けられた本棚の隙間を埋めるように、
額、額、額!
油彩画などをかなりの数ご購入されていたようで……。
ひとつひとつ開封し、拝見させていただきました。
コレクションは日本人の洋画家による風景画、静物画や版画、リトグラフがメインだったのですが、繊細で写実的な描写のものもあり、昨今のフォトリアリズムブームを彷彿とさせます。
どれも迫力のあるお品物だったのですが、
今回気になったのは、こちら!
有元 利夫(ありもととしお)のポスターです。
これは1987年の展覧会のポスターのようですね。
エディションナンバーが1261/1987となっていますが、本当に1987枚刷ったんでしょうか…?
有元 利夫は日本の画家です。
東京芸術大学のデザイン科を卒業後、電通で働きつつも制作を続けていました。
若くして安井賞を受賞し注目されますが、あくまで淡々と制作を続けていったそうです。
ピエロ・デラ・フランチェスカやジョットなどイタリアのルネサンス期の画家に惹かれ、彼らがフレスコ画に用いたように岩絵の具を使って制作に励みました。しかしながら、38歳の若さで急逝したため作品は多くは残っていません。岩絵の具特有の風化したような風合い独特と相まって、哀愁を感じてしまいます。
今回のお客様からは、このほかにも長谷川潔や鴨井玲などの作家に関するお品物や写実的な絵画作品をお譲りいただきました。
どれも厳かで静謐ながらもメッセージ性を感じるものばかりで、荷運びの際も思わず見とれてしまいそうでした……!
また、美術作品の他にも古本のご整理もご依頼いただきました。
古本の中には、買取が難しい書籍もございましたが、
今回は買取れるお品物の買取金額と一部相殺という形で、引き取らせていただきました。
それでもまだまだお品物があるということですので、再訪予定です!
よろしくお願いいたします!
フジタン