中村不折の書をお譲り頂きました。
先日は井田柿右衛門、草間彌生、和田三造、保永堂版、東海道五十三次、根付、燈籠、OMEGA、時計、中川一政、オールドノリタケ、木彫り等美術品・骨董品を中心としたお品物を神奈川県藤沢市のリピーターのお客様よりお譲り頂きました。ご依頼誠にありがとうございました🚙🚙☼
リピーター様の口コミで、ご縁が繋がる事もこれまで多数ございました。もし、お住まい等お近くの方でご整理にお悩みの方がいらっしゃいましたら、これからも是非、当店へご相談くださいませ😸
明治・大正・昭和期に活躍した中村不折の書をお譲り頂きましたので、
本日はご紹介させて頂きます。
中村不折といえば、夏目漱石の明治38年10月初版発行の「吾輩は猫である」の押絵画家としても有名な洋画家ですが、
書のほうでも現代日本に生きる私達にとって、意外と身近な作品があったことを知りました。
母体となっている洋食レストランを中心に、
様々なカフェや食品企業ともコラボした商品を目にする、新宿中村屋。
この有名店のロゴを、日本に住んでいたら見たことがある人は多いのではないでしょうか。
このロゴこそ、洋画家、そして書家でもあった中村不折より揮毫された書だったのです。
公式サイトによりますと、おそらく親しかった彫刻家の荻原守衛:碌山(1879年(明治12年)~1910年(明治43年))を通じて中村屋の創業者 相馬愛蔵・黒光夫妻と出会った事がきっかけだったとのことです。
それから1937年に商標登録、以来83年中村屋のロゴとして使用しているそうです。
お譲り頂きました書は、そちらとは書体がまた異なりますね😌
こちらの書は中村屋さんとは異なり、
柔軟な文字の中にも緩急があり、筆の速やかさを感じる一作ですね。
その他、清酒「日本盛」や「真澄」等、
お酒のラベル等でも中村不折の作品に触れることが出来ます。
絵と書の二刀流だった中村不折の作品ですが、
あらためていくつかの絵や書の作品をぱらりぱらりと見てみると、
一つの作風に囚われない柔軟性を見て取ることが出来ます。
今で言う、幅広い分野で活躍するデザイナーのようなお仕事も
沢山こなされていたのではないでしょうか。
中村不折の作品は台東区書道博物館、東京国立博物館、江戸東京博物館等で所蔵されています。
作品が公開されている時には、是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
かこさん