自由学園の木版クリスマスカードをお譲り頂きました。ーその1ー
西東京市で自由学園の古い木版クリスマスカードをお譲り頂きました。―その1―
1921年創立の自由学園にお勤めだった方からお譲り頂いたものです。
浮世絵から手製のものまで味わいのあるカードが幾種類もあり、目移りしてしまいましたので、数回にわけてご紹介させて頂きます。
まずは、自由学園のオリジナルデザインと摺りによるカードです。
絵柄は1930年建設の自由学園南沢キャンパス(東京都東久留米市)のようです。
設計はフランク・ロイド・ライトの弟子、遠藤新で現在は東京都選定歴史的建造物です。
このカードで目を引くのは余白と色彩です。シルバーがぴっと入っていたりして カッコイイー!と思いました。
よく見ると版と筆書きと混在しているようです。
もしかしたらこの余白は版を重ねる途中で未完成ということもあり得るのかもしれませんが、、、恐らく完成品です。
生徒に主体性を持たせる校風だった自由学園のことですから、このカードの原画やプリントも当時の生徒が担当したのかもしれませんね!
クリスチャンだった思想家の羽仁もと子と羽仁吉一夫妻が設立した学校だけあって、クリスマスカードには毎年趣向を凝らしたのでしょう。
次回はガラリと趣の違う和風のカードをご紹介します。お楽しみに!
byキョーコ