片付け業者様からのご依頼で出張買取に伺いました!
先日は度々お世話になっている、千葉県の片付け業者様よりリピートでのご依頼で、千葉県鎌ケ谷市へ出張買取に伺わせていただきました。
公共インフラの関係にお勤めだった方のお宅なのでしょうか、お仕事に関する賞状が多数壁にかかっていらっしゃいました。
カップ&ソーサー・洋食器・ジュエリー・貴金属・切手・古銭・SEIKOのクオーツ時計・バーバリーの筆記用具・万博マーク入りの書道道具・レトロゲームなど、他にも様々なものをお譲り頂きました。
今回は貴金属が何度か出てきましたので、計量してしっかりとお値段を付けさせていただきました。リピーター様で長くお付き合いさせていただいていますので、今回も丁寧に見させていただきました。お呼びいただきありがとうございました!
では本日の買い取り品から二つほどご紹介させていただきます。一つ目は柿右衛門の花瓶です。柿右衛門は何度かお店にも入ってきたことがある品物だったと思いますが、やはりつい先月もお譲り頂いておりました。
法隆寺百万塔やお茶道具・柿右衛門などをお譲り頂きました🍵(2023年1月11日 くまねこ堂ブログ)
とりあえずウィキペディアで調べてみます。酒井田柿右衛門は肥前国(佐賀県)有田の陶芸家で、初代は江戸時代から、代々子孫(あるいは後継者)が襲名する名称だそうです。その様式(柿右衛門様式)は濁手と呼ばれる乳白色の地に、大和絵的な花鳥図が暖色系の色彩で描かれるのが形式として特徴的です。余白も豊かで、柔らかい印象があります。
では、本日お譲り頂いた柿右衛門の花瓶を見てみましょう。
改めて見ると確かに、柔らかい自然な美しさを感じます。白地の地肌に赤色の上絵は、作成が難しいと言われていますが、やはり組み合わせとして非常に映えています。これがまさに柿右衛門様式なのですね。この磁器の作風はまず日本で初代柿右衛門が確立したものです。後にヨーロッパに輸出されマイセン窯で模倣品が作られたり、磁器の発祥地である中国の景徳鎮窯にも影響を与え、やはり模倣され、さらにヨーロッパに輸出されたそうです。
なんというかこう聞くと、誇り高き我らが柿右衛門でございます。そんな柿右衛門ですが中期と呼ばれる頃には技量が落ちてしまい、ついに七代目(18世紀前半)で技術を要する濁手(乳白色の地)の作品が途絶えてしまいます。時は流れ、十二代と十三代は1947年頃から濁手の復活を目標とし、ついに1953年にその復活作を発表しました。十三代はその功績により人間国宝になっております。
カップ&ソーサーも様々ございましたが、今回はノリタケ製のJAL用のものが気に入ったのでご紹介させていただきます。
スタッキングできるカップ&ソーサーもなかなか珍しいですが、機内用と考えるとこの機能性も愛せます。機能性と優雅さ、相いれない感覚の折衷として生まれたのがこれらなのです。
くまねこ堂では、古本やDVD/CDの他にも、古道具や骨董品、アクセサリー、切手、万年筆、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取も行っております。
ご処分をお考えの方、またご整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。お電話またはメールフォーム、LINEにて、まずはお気軽にお問い合わせ下さい!スタッフ一同心よりお待ちしております!
小野