素晴らしい工芸品の数々をお譲りいただきました✨

色鮮やかなツツジが咲き出しています。
汗ばむことも増えました。季節の移ろいを感じます。

先日はリピーター様のご依頼で、神奈川県鎌倉市に出張買取に伺いました。「サーフ ブンガク カマクラ」ですね。鎌倉の海はきらきらしていました。

ご依頼人様からは、2回に渡って7桁の金額で買取させていただいております。今回は戦前の百貨店でお買求めになったお品物などを拝見いたしました。一級の工芸品を目にする機会に恵まれ、大変ありがたく嬉しく思いました。

以下、明治・大正・戦前の骨董品を大量にいただいた中から、少しご紹介します。

銀 急須

銀製急須です。渋みのある色合いが美しいです。

銀 急須

細工も凝っています。

こちらも銀製品です。銀製水注になります。

こちら、優美な形であるだけでなく趣向も素晴らしいのです。

取っ手部分が竹、蓋のつまみが松ぼっくりになっています。そして蓋を裏返すと…

梅が現れます!松竹梅を備えているのですね。

 

次は時計です。

前部分のガラスは曲線を描いています。七宝部分もきれいです。

技術が詰まった作品です。

 

このような名刺入もございました。

甲冑のようなものが彫られています。物語感のある絵に心がときめきました。

裏にはコウモリがいます。

縁起物なのでしょう。

 

こちらのような青磁香炉もございました。

狸の香炉です。

こちらを見つめるつぶらな瞳…。彼は世界の真理を悟っている目をしています。宇宙を統べていそうです。
品質もさることながら、可愛さにおいても一級品であります。

 

獅子の香炉もありました。

こちらもよく見ると、どこかとぼけたようなユーモラスな表情をしています。

彼は何を考えているのだろう…。飽かず眺めていられますね…。

 

以上のような骨董品だけでなく、和本や春画もいただいております。江戸木版のものです。

開くと…。

豪華できれいです。

こちらも春画。

中はこんな感じ。

 

次はこちら。

 

崩し字、忘れましたね…。思い出さなければ汗

絵も豊富で美しいです。

 

大きめのものもございました。

目次が冒頭にあります。

中はこのようです。

 

明治時代にも木版画はありますが、江戸時代のものと雰囲気は異なります。明治時代のものは色がビビッドになるのです。舶来の絵具が用いられたことによります。その鮮烈な赤は、文明開化を象徴する色としてもてはやされました(参考:「赤い色に江戸の版画の変遷を見る「赤ー色が語る浮世絵の歴史」展レポート)
一方、今回いただきました春画や和本の色合いは穏やかで、江戸時代のものである特徴を備えています。

知識としては、江戸時代の木版画と明治時代のそれが色が異なることは覚えていたのですが、今回の買取で実際に拝見し、納得をいたしました。貴重な機会をいただきました。

 

素晴らしいお品物の数々、ありがとうございました。眼福でした。

 

くまねこ堂では、古本やDVD/CDの他にも、古道具や骨董品、アクセサリー、切手、万年筆、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取も行っております。
ご処分をお考えの方、またご整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。お電話またはメールフォーム、LINEにて、まずはお気軽にお問い合わせ下さい!スタッフ一同心よりお待ちしております!

本日もお読みくださりありがとうございました。

コトー


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参考:「赤い色に江戸の版画の変遷を見る「赤ー色が語る浮世絵の歴史」展レポート・2022.03.19・北斎今昔・アダチ版画研究所 https://www.adachi-hanga.com/hokusai/page/enjoy_113


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