切手王ペニー・ブラックのご紹介です【くまねこ堂はGWも休まず営業しています!】
【くまねこ堂はGWも休まず営業しています!】
そして切手ブログもついに本当の最終回を向かえようとしております。
最後にふさわしい、切手の王様とも言われる「ペニー・ブラック」のご紹介です。
数か月前にレンタル倉庫のお片付けでご依頼を受けた方から、銀製品などと一緒にコレクションの一部をお譲り頂きました。そのうちの一つでございます。
たしかに切手王の名にふさわしい雰囲気があります。
そして図案はヴィクトリア女王の横顔です。王国の切手というのもまたその名にふさわしい気がします。
なぜ切手の王様と呼ばれるに至ったのか。
まず第一の理由として挙げられるのは、ペニー・ブラックは1840年にイギリスにおいて発行された世界最初の切手であることです。
しかし1840年5月1日にイギリス郵政省から発行され、同月6日から使用が開始された切手は2種類ありました。ひとつは黒色の1ペニー切手、通称ペニー・ブラックですね。そしてもうひとつは青色の2ペンス切手、通称2ペンス・ブルーです。
では同時期に発売された2ペンス・ブルーではなく、なぜやはりペニー・ブラック王が生まれたのかが気になるかと存じます。
それは物の価値が決まる一つの大きな指標である「希少性」によるものです。
希少性が生まれるところには物語があります。
当初切手が黒、青だったので消印は赤で押されていました。その赤インクというのが実は、使用前の切手の表面にニスなどを塗っておくと、消印を石鹸で容易に洗い落せるという問題がありました。そこで急遽化学変化に強い黒色の消印に変更されました。しかし黒い切手に黒い消印では見えづらいと、また問題になり、最終的には切手の色を黒から赤へと変更することとなりました。
これがペニー・ブラックに代わりペニー・レッドが発行された経緯であります。
ペニー・レッドはそういった経緯でできた切手ですのでこのように当然消印は黒色です。
一方でもう一度ペニー・ブラックの消印を見てみると、黒と赤の消印の二種類が見られます。
赤消印が初期の物になるということですね。
くまねこ堂では、古本やDVD/CDの他にも、古道具や骨董品、アクセサリー、切手、万年筆、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取も行っております。
ご処分をお考えの方、またご整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。お電話またはメールフォーム、LINEにて、まずはお気軽にお問い合わせ下さい!スタッフ一同心よりお待ちしております!
小野