【買取強化中】昭和戦前期の陸軍軍人のアルバムを紹介します(1)
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最近入荷しました、昭和戦前期の陸軍軍人のアルバムを紹介します。貴重な記録をお譲りくださいました買取ご依頼者の方に感謝申し上げます。
上掲のアルバムの見返しに、書簡が挟みこまれていました。封筒を確認すると、東京の古荘幹郎(ふるしょう・もとお)から、台湾軍司令部(台北市)の岡田梅吉宛の書簡で、消印は1938年(昭和13年)12月13日ということがわかります。差出人の古荘は、この手紙を出す直前に第21軍司令官(同年9月8日から11月9日在任)として日中戦争の広東攻略戦に出兵しています。受取人の岡田は台湾軍司令部附の陸軍軍人で、当時は陸軍少尉のはずです。
この書簡には岡田から送られた扇に対し古荘が感謝するあいさつから始まって、「尚過日帰還の途次貴地通過之折ハ種々御高配ニ預リ此又厚く御礼申上居候」との一文があります。「帰還」したのは、日付からいって古荘が派遣されていた広東からであり、古荘は「貴地」すなわち台北を経由して東京に帰ったようです。古荘は広東攻略戦に第21軍司令官として従軍する前は台湾軍司令官であり、もともと岡田と親しかったのでしょう。先の引用部分に続くのは、「尚貴地在勤中ハ不一方御補証を受け兵事方面ニ良好なる成果を奉り居□大兄の御仁労ニ対し原(ママ 厚カ)く御礼申上居候」といった両名の台湾軍司令部在勤時の思い出に関する一文です。さらにこの書簡は「帰京後の用事ハ」と東京の冬の暮らしの話へと移っていきます。
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小野坂
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