東京都内にて、大正~昭和期の動物に関する記事の切り抜きが貼られたスクラップをお譲り頂きました
前回に引き続き、大正~昭和期のスクラップ帖のご紹介です。
動物に関する記事が多くありましたので、今回はその中で目を引いた記事を見ていきましょう。
↓ 動物に関する面白い話 獅子や虎も三舎を避ける世界一物騒な動物
それはスカンクである。世にも強烈な毒瓦斯(ガス)を発射するからであり、お尻(おなら)をやったならば、傍らの人は死んでしまふのである。
勇猛を以って自ら任ずる獅子や虎もスカンクに対しては當(まさ)に三歳の童子の如くである。
マァマァ!大変な書き様ですね!
鶏や鳥の記事も多くありました。
↓ 洗ひ流しで鶏が飼へる お子さんのある御家庭にすゝめしたい事
「鶏は子供の二三人ある家ではその喰べこぼしで、飼ふことが出来るものですから、少し空地のある郊外にお住まひの方には、是非ともおすゝめしたい事です。」
のだそうです。
そういえば、実家の前のお宅ではかつて鶏を飼っていました。
日が昇る前からコケコッコーとさかんに鳴いていたのを思い出します。
郊外ではなく住宅街でしたから、今の時代だったらご近所から苦情が出てアウトですね。
↓ 鶏の記事
↓ 鶏だけではありません。小鳥の会社関連の記事も。
そういえば、昭和の時代でも鳥を飼っている家庭が今より断然多かった気がします。
どこの商店街にも鳥屋さんがありましたが、平成になる前にほとんど閉店してしまったような。。。
↓ またまたちらりと裏を覗いてみると、時代を反映するこんな広告が。
目下の国難は外国への借金である。家庭の合理的緊縮は優秀なる国産品の愛用が第一。
こんな記事が出る時代だったのですねえ、
↓ 同じく裏には懸賞の記事も。 愛用者優待 レートクレームの大懸賞
お子様にもできる~課題~
(1)お父様とお母様とお姉様とで毎日レートクレームを三グラム使ひます 一週間では何グラムになりますか
(2)夏の日ヤケ止メに何が一番よくキクでせうか
(3)黄色と赤色をまぜたら何色になりますか
震災や戦争も無事に乗り越えた私的なスクラップ帖。
持ち主の方の興味や時代の空気が感じられます。
つづく。
byキョーコ