東京都内にて、大正~昭和期の新聞記事「乗馬夫人、令嬢を訪ねて」の切り抜きが貼られたスクラップをお譲り頂きました 前半
連続でお送りしている大正・昭和期頃の新聞記事のスクラップ、
本日は昭和5年に掲載された「乗馬夫人、令嬢を訪ねて」のシリーズ12回分の前半をご紹介いたします。
台北帝国大学*理農学部長 大島金太郎博士の二令嬢
(*日本領時代の台湾に設置された帝国大学)
姉妹なかよくお馬のお稽古・・・御両人とも成城学園に在学中でお姉様は女学部です、、、
男爵徳川厚氏令嬢 喜和子さま
愉快なのは障害物越え・・・本当に練習を始めたのは震災後からださうですが、乗馬の競技会のあるごとに喜和子さまのお姿を見ぬことがないほどのファンであることはもう既に皆様が御承知でせう、、、
堀口九萬一氏令嬢 マブロヂ岩子夫人
義経の鵯下りも何のその・・・日本の婦人は何故に乗馬を練習しないでせうか、新しく目覚めた御婦人方に私は切にこの事をおすゝめ致します、、、
女流彫塑家 太田嘉女野さま(藤井浩裕門下の秀才)
馬に乗り馬を彫刻する・・・御商売柄馬の研究は大したもので、馬を展覧会に出品して世人をあつといはせようと目論まれています、、、
貿易商 生方繁三郎氏令嬢 紅葉子さま
外國仕込の見事なお服・・・永和女学校を出られてからカナダに長らく御留学だったさうですが、その学校にお馬先生が居てそれからお稽古を遊ばしたのだそうです、、、
実業家 島津巧二郎氏の二姉弟
小さいお馬に小さい乗り手・・・お馬と並べばお馬のお腹位しかありません。しかし一度お馬にお乗りになりますと「オーラオーラ」といつてお馬の頸のあたりを軽くたゝいやると、大きなお馬もヒンヒンとうれしそう、、、
家柄の良いご夫人・ご令嬢ばかりですね!
次回はシリーズの後半をご紹介いたします。どうぞお楽しみに。
byキョーコ