神奈川県横須賀市にて、業者を経由して南極観測船「宗谷」第二次観測隊帰港式の紙資料をお譲り頂きました。
神奈川県横須賀市にて、業者を経由して南極観測船「宗谷」第二次観測隊帰港式の紙資料をお譲りいただきました。
封筒の中には観測隊員御家族へ来場に関するお願いの手紙、帰港式式場案内略図、新聞記事の切り抜きが入っていました。
封筒の宛名は前回までブログ記事に登場していた軍艦比叡士官(1/5記事、1/9記事)で、帰国する隊員は士官のご子息です。
第二次観測隊は、1957年10月21日出航、1958年4月28日帰国です。
悪天候や船の問題などにより南極で越冬できず、やむなく樺太犬を置き去りにせざるを得なくなりました。
後に南極物語として有名になったあのタロとジロの、といえばお分かりになる方が多いと思います。
封書の差出名は南極地域観測統合推進本部本部長と、海上保安庁長官です。
宗谷は東京湾の日の出桟橋に帰港。
帰港式式典においてのお願い
同封されていた新聞記事。
士官のご子息は東大附属病院勤務で宗谷では医療担当であったのですね。
「ご苦労さん、元気でなによりでした」と家族に迎えられ、
「越冬できなかったのがなにより残念です」と悔しさをにじませたとの事。
「無事帰国したし、今度は結婚式ですよ」と、両親の本音もしっかり記載されています。
戦前から戦後にかけて、あるご家族が保管されていた大変貴重な資料を拝見することができました。
次はどなたの手に渡るのでしょう。
しばし、くまねこ堂の倉庫で待機です!!
byキョーコ