洋画家・和田英作のクロッキーをお譲り頂きました
千葉県富里市にて、洋画家・和田英作(1874年 – 1959年)のクロッキーをお譲り頂きました。
石川寅治 吉田博に続き、またまた明治から大正、昭和にかけて活躍した同世代の洋画家・和田英作です。
左の面長顔のクロッキーには大正15年11月1日 英作書とあります。
モデルは洋画家・岡田三郎助ではないかと「勝手に」想像するのですが、皆様いかが思われますか?
筆でシャシャシャーっと迷いなく描かれていますね。テクニシャン!
右側のエラの張った顔は和田英作の自画像と思われます。ユニークに描かれていますが、そーっくりです!
サインは、
Wada Eisaku
Yoshida
Le 1 Novembre 1926 とあります。
Yoshidaとは、制作することの多かった富士吉田ではないかと思われます。常宿があったそうです。
日付はフランス語で11月1日。1926年は大正15年です。左のクロッキーと同じ日付ですね。(ちなみに和田英作はフランス留学をしています。)
この2枚はパネルに並んで貼られていました。
どういったいきさつで描かれたものかわからないのですが、和田英作は東京美術学校(現・東京芸術大学)の学長さんでしたし、 岡田三郎助は同学教授でしたので、ふたりが富士吉田に滞在した折に 和田英作がクロッキー/スケッチし、残したものではないかと「勝手に」想像します。
私の「勝手な」想像での解釈で恐縮ですが、、、
和田英作の油彩画の穏やかで真面目な作風とはまた一味違ったユニークな一面を垣間見たような気がします。
byキョーコ