木彫りの達磨大師をお譲り頂きました
西東京市ひばりが丘で古い木彫りの達磨大師をお譲り頂きました。
8月9日の記事「皇室に近しい、由緒ある血筋のお宅」での買取り品ご紹介の第4回目になります。
かなりの年代物です。
全体の高さは30センチで幅は23センチ。達磨大師自体の高さは20センチほど。
眼光鋭く前方を見据えています。
目にはガラスが入っています。
表面にイタミがありますが、近くでよく見ると着物は細部に至るまで柄が描きこまれていました。
(開いた胸元には胸毛まで丁寧に!)
坐像をひょいと持ち上げると、椅子の台座にはかつての彩色、 若竹色、赤、空色など が残っていました。
達磨大師はインド人仏教僧で中国禅宗の開祖、日本へは鎌倉時代に伝わったそうです。
9年にも渡る座禅修行により手足が腐ってしまったという言い伝えから、縁起物として手足のない形での像や置物が発展したのだとか。
ちなみに、江戸時代に中国から伝わった起き上がり小法師は達磨とはまったく別物だそうです。
それにしても、この達磨大師、男前です。
かなりデフォルメされて表現されたものが多い中、こんなステキな達磨大師もおられたのね、と嬉しくなりました。
経年のイタミなぞなんのその、立派に威厳があります。
銘などは確認できなかったのですが、素晴らしい技術を持った作者の手によるものと思われます。
第5回につづく
byキョーコ