明治期頃の源内焼をお譲り頂きました。
西東京市ひばりが丘で、明治期頃の源内焼をお譲り頂きました。
8月9日の記事「皇室に近しい、由緒ある血筋のお宅」での買取り品ご紹介の第7回目(最終回)になります。
源内焼とは、江戸時代中期頃、マルチな学者、平賀源内が故郷の香川県志度(香川県さぬき市)で広めた鑑賞用の三彩の焼き物です。
明・清時代の中国南部の焼物、交趾焼(こうちやき)がルーツだそうです。
ご紹介させていただく飾り皿のサイズは約25×31センチ。
くまきちさんによると、明治期頃の再興品/オリジナルではないかな、とのことでした。
浮彫の凹凸で絵柄が表現されていて、かなり独特な焼きなのですね。
他の源内焼を拝見しますと、緑をベースにしたものが多く、いずれにも絵柄や文様が美しく入っています。
縁に凝っているのが特徴のひとつであるとのことで、なるほど、ご紹介のお品も中の絵柄を引き立てる額縁のごとく、手数がかけられているように感じます。↓
当時、高貴な家柄の個人宅で所蔵されていたため、市場に出回ることがほとんどなく、評価されるまでには大分時間がかかったのだそうです。
この飾り皿もその中の一枚であったのでしょうか。。。
明治以降、残念ながら源内焼は衰退してしまったそうですが、香川の焼き物にはその面影を残すものもあるそうです。
ある一軒のお宅から買い取らせて頂いた品々を7回に分けてご紹介させていただきました。
初めて拝見する貴重な工芸美術品ばかりで、私も勉強にもなりました!
byキョーコ