買取事例
東京都大田区で戦争漫画の軍事郵便はがきをお譲り頂きました
東京都大田区で戦争漫画の軍事郵便はがきをお譲り頂きました。
右上にそれぞれの場面の見出しがつきます。
出兵、船出、上陸・・・上陸先での生活の様子から様々な軍事訓練の場面へ続いていきます。(右上から下に)
宛名面にはやはり軍事郵便と印刷されています。
「船出」の中では船酔いをしてしまった仲間に、「今仁丹ヲモツテキテヤルゾ、、、、「食事」の中では慌てて食べていた下士官に、「オイオイユックリトタベロヨ 腹モ身ノ内ダゾ」と親切です。
「塹壕中の食事」では「コウシテ敵ヲ目前ニシテ・・・ユウユウ食事スルノモ愉快ナコトダ・・・」と少しのんきな言葉が。
現実は大変厳しい状況だったはずですが、漫画のタッチのせでしょうか、時折ほのぼのした雰囲気にも感じられます。故国に送る漫画はがきですから、あえて少しユーモアを交えた内容になったのでしょう。
たくさん手紙を書いて、戦争漫画はがきワンセットすべてを日本の家族に送った、なんて兵隊さんもおられたかもしれませんね!
byキョーコ
東京都大田区で戦時中の南方風俗写真の郵便はがきをお譲り頂きました
東京都大田区で戦時中の南方風俗写真の郵便はがきをお譲り頂きました。
発行時期など詳細は不明ですが、前回の軍事郵便はがきと同じ類のものになります。
当時の南方風俗写真自体とても興味深いのですが、それ以上に目を引いたのは、宛名面に印刷されていたメッセージです。1枚1枚異なります!
総力戦一人一人が皆戦士
明日の日本我らの腕で
偲べ戦線固めよ銃後(銃後…戦地での前線に対し、戦地でない後方)
一億の力で築け新体制
一家の赤心国家の躍進 (赤心/せきしん…嘘いつわりのない、ありのままの心)
事毎現はせ活かせ大和魂
一分の時間も活かせ国の為
等々。。
国民の士気高揚を促すような内容の文句ばかりです。
ただし中には、なぜかカメラマンに向けて、、、
国護る心で写せカメラマン
法を守って楽しくパチリ
というのもありました!
次回は戦争漫画はがきをたくさんご紹介いたします。
byキョーコ
東京都大田区で戦前の軍事郵便はがきをお譲り頂きました
東京都大田区で戦前の軍事郵便はがきをお譲り頂きました。
宛名面には、切手欄に軍事郵便、その下に検閲のチェック欄、中央に陸軍恤兵部発行と印字されています。
陸軍恤兵部 とは何かしら、、、Wikiによりますと、「戦地への慰問、或は慰問で送られるものを「恤兵」と呼ぶがこの部署では主にその恤兵の管理などを行っていた。」なのだそうです。
これらの絵はがきはくまきちさん曰く、従軍画家による絵柄のもので、主に戦地の兵隊さんから日本の家族宛に送られたそうです。
 





↑このような戦地の絵柄もありますが、お譲り頂いたものは現地ののどかな風景や、風土を描いたものが多かったです。
はがきを受け取った家族は、戦地からの無事を知らせる便りの嬉しさとともに、遠い海の向こうの異国の風景にも興味を持ったことでしょう。
あ、戦争画の作家サインがアルファベットであるのは意外でした。
しかもS.MISAKOとありますから女性です。一体どのような方だったのでしょう。
描かれている絵柄からは、赴いた先が危険な地域でなかったことはわかりますが、この時代ですから相当の勇気のある方であったのだろうと想像します。
私もかつて絵画を勉強していた時期がありましたが、、、イエイエイエ、とても真似はできません。。。
byキョーコ
昭和レトロな古い家族アルバムをお譲り頂きました。
横浜市で、昭和レトロな古い家族アルバムをお譲り頂きました。
昭和40年代前半、家族が大・大・大好きおとうさんが作成した、娘さんのアルバムです。
道路がアスファルトじゃありません!
置物がレトロでかわいい!
あ、習字に「万国はく」の字が見えます。
写真と一緒に作文も一緒に挟まっていました。 家族で出かけたのでしょうね。
お誕生会のお誘いの手紙も!
ご馳走がどっさり。
サンドイッチに大きなバナナの房に、デコレーションケーキも見えます。
バナナはかつて贅沢なフルーツだったそうです。
アルバムのページをめくっていると時折こんなコラージュまで!
おとうさん、遊び心満載。アルバム作りが心底楽しそうです。
きっと仲の良い楽しいご家族だったのでしょう。
こんな愛情たっぷりなアルバムを作ったのですから、娘さんの結婚式ではおとうさん、たまらずに泣いてしまったのではないかしら、、などと想像します。
 
嬉しかったに違いない、「おとうさん ありがとう」
実はこのアルバム、ご家族が処分されようとしていたそうで、くまきちさんが買い取りましょうと申し出ると、
「捨てようとして悪いことしたわ、おとうさんが喜ぶわ!」と嬉しそうにおっしゃっていたそうです!
おとうさん、ヨカッタねえ!
byキョーコ
中国の古い切手をお譲り頂きました。
東京都大田区で、中国の古い切手をお譲り頂きました。
14.8×9センチのシートの中に1枚だけドーンと入っています。
くまきちさんが「コレ、載ってるでしょー」と中国切手のカタログを見せてくださいました。
(外国切手カタログ 新中国切手 2009 財団法人日本郵趣協会発行)
「少年たちよ、子どものときから科学を愛そう 小型シート」1979年10月発行
あら、コレちょっと、、お高くありませんか??
発行枚数が少なく人気のシートのようです!
こちらの切手もアルバムにいっしょに挟まっていました。
カタログによりますと、こちらは「全国青少年科学技術作品展覧会」1979年10月発行。
上の絵柄の女の子と同様、少年少女たちは首元に赤いスカーフを巻いていますね。「紅領巾」と呼ばれる赤いネクタイで、 中国少年先鋒隊の隊員たちを表すようです。→Wiki
中国切手は高値がついている人気の絵柄がいろいろあるようです。
「おとうさんのコレクション、もういらないよねー!
」なんてうっかり捨てないようにくれぐれもご注意くださいませ!
byキョーコ
にじみ絵と版画のクリスマスカードをお譲り頂きました。―その5―
西東京市で、古いクリスマスカードをお譲り頂きました。―その5―
前回まで、浮世絵や手製の木版などのクリスマスカードをご紹介させていただきましたが、最終回の今日は手製のにじみ絵と版画がついたカードになります。
和紙のにじみ絵、美しいです!
絵柄の部分は木版画です。水色のリボンでひとつひとつ丁寧に綴じられています。
中はグリーティングメッセージ。自由学園とプリントされています。
5回にわたってご紹介させていただきましたが、書きかけのものも含め他にもたくさんありました。
学校の先生をしておられた元の所有者の方は、毎年たくさんのカードを生徒たちから受け取り、また、ご自身も国内外のたくさんのお知り合いの方々へ送っておられたようです。
きっと相手を思い浮かべながら 一言一言メッセージを添えていらしたことと思います。
私はこの方にお会いしたこともなければ存じ上げるわけではありません。ですが、1枚1枚拝見しながら人との関わりをとても大事にされていた方なのだなと、先生のお人柄を感じずにはいられませんでした。
Byキョーコ
手書きのクリスマスカードをお譲り頂きました。―その4―
西東京市で、古いクリスマスカードをお譲り頂きました。―その4―
前回まで木版画のクリスマスカードをご紹介させていただきましたが、今回は手描きのクリスマスカードです。
水彩や色鉛筆などで1枚1枚丁寧に描かれています。
他にもまだたくさんあるのですが、めくっているうちにこんなメッセージがありました。
なるほど!
このたくさんのカードの持ち主は学校の先生で、パリにお住まいなのですね。
渡仏前の教え子たちが毎年先生に手製のカードを送っていたのでしょう。
「パリでの最後のクリスマス」とありますから、先生は少なくとも2年か3年はパリにいらしたのかもしれません。
生徒たちの心のこもったカードを帰国の際に持ち帰り、先生のご家族もずっと大事にとっていらしたのですね。  
これらのカードはいつ書かれたのかはっきりわかりませんが、一緒に保管してあったものは戦前から戦後すぐのものが多かったので、その頃のものかと思います。
当時10代だった生徒たちがこのカードを見たら、さぞかし驚くことでしょう!
Byキョーコ
浮世絵のクリスマスカードをお譲り頂きました。―その3―
西東京市で、古い木版画がついたクリスマスカードをお譲り頂きました。―その3―
前回に引き続きご紹介させて頂きますのはこちらです。ズラリ。
広重のミニチュア、五重塔なども入っています。
中を開くと、、、
ステキですねえ、、、メッセージに加え、淡色で絵柄が摺られていました。
この3点のロゴはいろいろでしたが、いずれも内田版。Kyoto Japanとも入っています。
もしかして大正7年創業の内田アート株式会社さんでしょうか。。。
(掛軸・屏風・木版画製造販売や書画・古美術品・浮世絵売買をされているとのことです。もし間違っていたら御免なさい!)
戦後は日本に滞在/訪れる外国人が増えたり、日本企業の海外輸出が増えるなどしたこともあり、浮世絵などをモチーフにしたこれらのカードの需要はとても高く、海外発送もさかんだったようです。
次回はこれらのカードと一緒に保管されていた、子どもたちによる手書きのカードをご紹介させて頂きます。
byキョーコ
京都の雪景色の木版クリスマスカードをお譲り頂きました。―その2―
西東京市で、古い木版画がついたクリスマスカードをお譲り頂きました。―その2―
前回に引き続き紹介させて頂くカードは、和洋折衷の小ぶりなカードです。
雪景色の三条大橋、清水寺、金閣寺など京都の名所が描かれた木版画が、 柊の葉やベル等、金色のイラストに縁どられた中に貼られています。
四つ折りのカードを開くと、 グリーティングメッセージが金字と赤字でプリントされていました。
浮世絵のような木版画にメリークリスマス!とは何だか不思議なバランスですが、日本から海外に発送するクリスマスカードとして喜ばれていたのでしょう!
制作は京都の表現社さん。創業は昭和8年、社名が表現社になったのは昭和25年だそうです。
毎年色々な絵柄をコレクションしたくなるようなステキなカードです。
つづく、
byキョーコ
自由学園の木版クリスマスカードをお譲り頂きました。ーその1ー
西東京市で自由学園の古い木版クリスマスカードをお譲り頂きました。―その1―
1921年創立の自由学園にお勤めだった方からお譲り頂いたものです。
浮世絵から手製のものまで味わいのあるカードが幾種類もあり、目移りしてしまいましたので、数回にわけてご紹介させて頂きます。
まずは、自由学園のオリジナルデザインと摺りによるカードです。
絵柄は1930年建設の自由学園南沢キャンパス(東京都東久留米市)のようです。
設計はフランク・ロイド・ライトの弟子、遠藤新で現在は東京都選定歴史的建造物です。
このカードで目を引くのは余白と色彩です。シルバーがぴっと入っていたりして カッコイイー!と思いました。
よく見ると版と筆書きと混在しているようです。
もしかしたらこの余白は版を重ねる途中で未完成ということもあり得るのかもしれませんが、、、恐らく完成品です。
生徒に主体性を持たせる校風だった自由学園のことですから、このカードの原画やプリントも当時の生徒が担当したのかもしれませんね!
クリスチャンだった思想家の羽仁もと子と羽仁吉一夫妻が設立した学校だけあって、クリスマスカードには毎年趣向を凝らしたのでしょう。
次回はガラリと趣の違う和風のカードをご紹介します。お楽しみに! 
byキョーコ





































































