日本画家紹介シリーズ その⑥ ~近代彫刻家編~ 

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日本画家紹介シリーズ第⑥弾ですicon_idea.gif

今回は日本書画名覧の「近代彫刻家」の番付から作者を抜粋してご紹介させていただこうと思います。
「日本書画名覧」とは日本の書作品や絵画作品の作者をジャンルごとに分類し番付(ランキングのような形)方式で記載している品物になります。
こちらの日本書画名覧は明治四十五年六月に発行されたものなので、その当時の彫刻家の番付ということになりますね。

前回までのシリーズはこちら↓

日本画家紹介シリーズ その①~故人国書各派名家編~
日本画家紹介シリーズ その➁~現代国書各派名家編~
日本画家紹介シリーズ その③~故人南書名家編~
日本画家紹介シリーズ その④ ~現代洋書家編~
日本画家紹介シリーズ その⑤ ~古人浮世絵各派編~

またまた、画像ではわかりづらいので書き起こさせていただきます!

高村光雲、石川光明、竹内久一、海野勝珉、長沼守敬、白井雨山、新海竹太郎、沼田一雅、山崎朝雲、朝倉文夫、香川勝廣、岡崎雪聲、大熊氏廣、本山白雲、藤田文蔵、建畠大夢、米原雲海、北村四海、北村西望、海野美盛、渡辺長男、森鳳声、毛利教武、吉田芳明、大島如雲、杉本伝、水谷佳園、藤井浩祐、長愛之、松井信次、新野忠之助、細谷而楽、池田勇八、黒川栄勝、久野留之助、石井鶴三、平田宗幸、堀田秀鏡、加納鉄哉、鈴木鈴源斎、旭玉山、川上澹堂、堀進二、新田藤太郎、白井雨山、国方天海、山田政治、田口多州、柴田幸三郎、平坂芳文、小川静吾、小林誠義、平櫛田中、竹内友樹、佐藤金二郎、長束武雄、宇田川和雄、登山長蔵、安藤重兵衛、堀川光山、塚原賢雄、小林宗規、石川確治、上田直次、武石弘三郎、畑正吉、小倉右一郎、池田右八、宮本勝、服部唯三郎、伊東陶山、宮川香山、清水六兵衛、三浦竹泉、保井抱中、杉林古香、吉田三郎

この中から番付の一番初めに記載がある高村光雲について少しご紹介させていただきます!

高村光雲は江戸に町人の子として生まれ、11歳の頃に仏師という仏像を専門とする彫刻家の高村東雲の弟子になります。後に東雲の姉の養子に入り、高村姓となりました。
明治維新後、廃仏毀釈という仏教破壊運動が行われ、その影響から仏師としての仕事はなくなり、牙彫の流行により木彫の衰退を感じながらも木彫にこだわり続けます。そこから西洋美術を学び、西洋画の写実性を木彫に取り入れ、衰退しかけていた木彫を復活させます。
日本における近代彫刻の礎を築いた彫刻家の一人です。
代表作「老猿」に等にも見られる高村光雲の特徴は、西洋美術から取り入れたと言われる写実描写の精緻さです。
「老猿」の作品創りにおいて、モデルとなる猿は猿茶屋で飼っていた猿を借りてきており、栃木の山奥をまわりトチの大木を探し求め、自ら材質の選定をしたといいます。
その深いこだわりは観察の綿密さにも現れ、一つ一つの力強い毛の流れから老猿の貫禄が伝わってくるような迫力があります。
そして光雲の代表作の中には、東京の上野公園に設置された「西郷隆盛象」があります。
間近で光雲の技術、描写力を拝見したい方はぜひ遊びに行ってみてはいかがでしょうかemoji206.gif

今回で日本画家紹介シリーズは最後となります。
ご覧いただいた方、ありがとうございました!
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