買取事例
石川寅治の木版画(直筆サイン入り)をお譲り頂きました
神奈川県横浜市で石川寅治の木版画「戯れ」と「三保から見たる春の富士」をお譲り頂きました。直筆サイン入りです。
↑ 「戯れ」 (1936年頃)
裸体の若い女性が猫ちゃんと戯れています。
ウァー、構図がステキ、なまめかしいもち肌もキレイです。
↑ 「三保から見たる春の富士」
「スカーッ」という音が聞こえてきそうなほどの晴れ渡る空です。
富士山の手前の山々や砂浜、空に浮かぶ雲(あるいは風?)が潔い線にデフォルメされて描かれています。
作家の石川寅治は明治8年(1875年)生まれ、 昭和39年(1964年)没ですので、明治大正昭和にかけての画家となるわけですが、油彩の作風と比較すると版画になった時の線の表れ方は非常にポップで迷いのないものに見えます。
1934年には浮世絵の技法による版画を発表しているということですので、浮世絵の影響を受けての画風となりましょうか。
明治期に洋画を学んで西洋の技術を習得し、後年浮世絵の技法から大胆な色彩や色面構成を自分のものにした、という点がとても興味深いです。
あ、せっかくですので、サインも。
KやWがデフォルメされていますね、石川寅治らしいサインです!
byキョーコ
昭和11年当時物、二・二六事件の号外記事スクラップ帖をお譲り頂きました
昭和11年当時物、二・二六事件の号外記事スクラップ帖をお譲り頂きました。
二・二六(2・26)事件とは、陸軍の青年将校らが「昭和維新」を掲げて起こしたクーデターです。未遂に終わりましたが、松尾伝蔵、高橋是清、斎藤実、渡辺錠太郎らが暗殺され、警察官5名が殉職しました。
同年7月には大尉、中尉、少尉などの首謀者が反乱罪として死刑判決を受け、処刑されました。
スクラップ帖には、発生から戒厳令解除までの各社号外や新聞記事がぎっしりと詰まっていました。(東京朝日、読売、都新聞、東京日日、報知、時事新報、中央時事、中外商業新報など)
80年近く経っている貴重な資料です。 紙面からは当時の緊迫感がヒリヒリと伝わってきます。
「事件の日は雪の降るとても寒い日だったわ」と今は亡き祖母が話していたのを思い出しました。。。
byキョーコ
上原浩治投手の巨人入団年ルーキーイヤーの直筆サインボールをお譲り頂きました
神奈川県川崎市で上原浩治投手の巨人入団年ルーキーイヤーの直筆サインボールをお譲り頂きました。
ドドーン
くまきちさんが買い取りから戻られて、目をキラキラさせながら見せてくださったサインボール、
1999年5月30日というこの日付がスゴイ!のでした。
タイトルにもありますように1999年は上原投手の巨人入団年です。そして5月30日の試合より怒涛の15連勝を記録した、まさに記念すべき「始まりの日」なのでした。
ちなみに同年は新人賞と沢村賞をW受賞されています。
皆様ご存知の通り、現在はレッドソックスで活躍されています。
恥ずかしながら私は野球のことはよくわからないのですが、アメリカメディアの上原投手評で、
「強制終了」と賞讃されることもあったとか。
あぁ、PC用語ならよくわかります。なるほど、有無を言わせずねじ伏せるのですね。
カッコイイ!!
同じサインでも日付けの有る無しで価値が何倍にも変わってきますね。
皆様サインを頂く機会があるときには、是非日付けも書き入れて頂きましょう。
byキョーコ
プロ入りしてから15年、まっしぐらの野球人生を歩まれています。
尾崎谷斎の煙管筒をお譲り頂きました
東京都江東区で根付師 尾崎谷斎の鹿角の煙管筒をお譲り頂きました。
お気づきになられた方もおられると思います。こちらにも瓢箪が!
この瓢箪、スゴイのです。縁に切り金が入っているように見えますが、そうではありません。彫と塗(朱の部分は漆?)によってそのように見せているのです!
↓ 口の部分にもそのような技術が見られます。金の部分はどのような細工になっているのでしょう。。。
作者の尾崎 谷斎(おざき こくさい1835-1894年/天保6年-明治27年_長男は尾崎紅葉!)は、独特な作風と高度な彫の技術により当時大変な人気作家で、「谷斎ものを持たない芸者は本物ではない!」とまで言われたそうです。
象牙の作品もあるにはありますが、安価な鹿角をあえて好んで使ったそうです。
谷斎の手がかかれば鹿角も大変高価な芸術品に大変身。愉快なことです。
時代の最先端を走っていた谷斎の作品は時代を越えてもなお我々の目を楽しませてくれます。ホレボレ。。。
byキョーコ
昭和30年代の不二家のミルキー ホーロー製両面看板をお譲り頂きました
広島県で昭和30年代の不二家のミルキー 琺瑯(ホーロー)製両面看板をお譲り頂きました。
直径約45.5センチ、重さは1,111gありました。 存在感があります。
おさげのリボンは草間彌生ばりの水玉。赤いほっぺはストライプ、その中にぺろりと舌が。
よく見ると、とてもポップなデザインだったのですね。
不二家のミルキー資料館を拝見しましたら、ミルキーは1951年からロングセラーを続けているのだそうです。初代社長の林右衛門さんが2年間に何10種、何100種も試作されて誕生したのだとか。
また、「ミルキー」になる前は「ジョッキー」だった時期もあったとは驚きです。
いやいや、やっぱり「ミルキー」ですよねえ、
そして初代ペコちゃんはなんと張り子の人形だったそうです。
(張り子というと、先日ご紹介した研ナオコさんの赤ちゃん顔が頭をよぎります。。)
歴史がぎっしり詰まった不二家のミルキー&ペコちゃんなのでした。
子どもの頃からミルキーを食べて何回歯の詰め物がとれたかわかりませんが、ミルキーの成り立ちに思いを馳せながら、これからも美味しく頂きたいと思います。
byキョーコ
古い麻雀牌(木箱入り)をお譲り頂きました
東京都八王子市で古い麻雀牌(木箱入り)をお譲り頂きました。
前回の瓢箪つながりで登場です。
なにが瓢箪かと申しますと、こちら、箱の蓋にちょこんと。
ちょっとした遊び心を感じます。
それにしても、この麻雀牌のセット、かなり年季が入っています。戦前か戦後か、いつ頃のものなのでしょう。
上部の持ち手は革製。蓋は上から下へのスライド式で、蓋の裏には点数表がありました。親切です。
↓ 牌は竹と鹿角(もしくは骨)でできています。
↓ 索子(ソウズ)の イーソウは麻雀牌ごとに個性があり、孔雀柄を多く見かけるように思うのですが、こちらは目つきの鋭い素朴な鳥です。
ちなみに、くまきちさんは、むかーしとある麻雀大会で優勝されたことがあるそうです。
今はまったくされる機会がないとのことですが、やはり、、、と思いました。
くまきちさんの商品に関する記憶力のよさには常々感心しているのですが、
私の経験上、記憶力の良い方、計算の早い方は大方麻雀がお強いように思います。
byキョーコ
瓢箪をお譲り頂きました
東京都文京区・千代田区ほかで瓢箪(ひょうたん)をお譲り頂きました。
くまねこ堂の瓢箪一同集合です。
たくさんあると、どれも愛らしく見えてくる不思議。
ひとつひとつの形が個性的でユニークだからでしょうか。
どっぷりしたのやらスマートなのやらいろいろです。
↓こちらは栓がハートの形です。
瓢箪は、水筒やお酒の貯蔵として使われたほかに、縁起物としての顔もあります。
三つで三拍子(三瓢子)揃って「大切な要素が揃う」として縁起が良いとされたり、
六つで無病(六瓢)息災などとも言われて、提げ物や絵柄などの意匠に使われています。
次回は「こんなところにも瓢箪が、、」でまいりたいと思います。
byキョーコ
明治期の煙管をお譲り頂きました
東京都江東区で明治期の煙管(キセル)をお譲り頂きました。
吸口と雁首は銀製でしょうか。施された彫りの絵柄に注目です!
まずは吸口から、、、
草履を履いた男性が輪の付いた棒を構えながら上の方をにらんでいます。後ろでは犬が吠えているようです。
そして、にらんでいる先、雁首の方には、、、
なんと、ちゃんちゃんこを着た猿が、電柱?に登って見下ろしています!
猿まわしの猿が逃げ出したのでしょうか。この猿、心なしか笑っているようにも見えます。
猿使いの苦々しい表情が豊かに表現されていると思いませんか?
筒の直径は1センチほど、顔の部分などは数ミリの面しかないのですが、猿に逃げられた猿使いの気持ちが伝わってくるかのような表現力と細工の技術です。
吸口と雁首で絵柄が分かれて一場面になっているなんて、粋ですねぇ。
明治の時代、さぞ愉快に煙草の煙をくゆらせていたのではないかしら、、、と想像します。
byキョーコ
山下達郎と竹内まりやの直筆サイン色紙をお譲り頂きました
神奈川県川崎市で山下達郎と竹内まりやの直筆サイン色紙をお譲り頂きました。
2000年10月の日付入りです。
2000年は、竹内まりやさんが約18年ぶりに本格的なライブ活動を再開した年であったそうです。
拝見しますと、、、
これまで、くまねこ堂でたくさんのサインを拝見してきましたが、
その中でも山下達郎さんのサインは独特な方だと思います。
竹内まりやさんのサインはキレイで読みやすいです。(判読する身からしますと、とっても有り難いです。。)
言わずと知れたJ-POP界のビッグカップル。
お二方とも活躍され続けていて素晴らしいです。才能と才能の相乗効果というものがあるのでしょうか。
これからも益々のご活躍を期待しています。
byキョーコ
明治期の革製煙草入れをお譲り頂きました
東京都江東区で明治期の革製の煙草入れをお譲り頂きました。
ひもについている玉はラピスラズリでしょうか。革に勝ち虫のトンボ柄、縁起物です。
※勝ち虫・・・戦国時代、不退転(とんぼのように前へ前へと進み、決して退かない)の象徴として武具の柄によく使われたそうです。
留め金具は黒ずんでいます。素材は銀でしょうか、蝶がレリーフ状に彫られています。 在銘です。
彫りはわずかな凹凸ですが、正面から見ると立体的に見えます!
そして、めくってみますと、内側の留め具にも何か彫られています、、、
マァ!弁財天の春画です
外から見えるか見えないか、という箇所にも凝る、これぞ日本の工芸美術ですね。
byキョーコ