買取事例
☆1960年代☆家電のパンフレットのご紹介
楳図かずお、フィギュア、レトロゲーム、ファミコン、PCエンジン、ゲームボーイをお譲りいただきました@千葉県市川市北国分のお客さま、誠にありがとうございました。
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個人的な話ですが、先日テレビを買いました。
基本的にはテレビを必要としない生活なので最新型ではなく5年程前のものです。
なぜテレビを見ないくせにテレビを買ったのかというと、PS4を手に入れたからなんですね
やりたいタイトルが色々あったのですが、とりあえず「ワンダと巨像」をやりました。
ワンダと巨像の初登場はPS2で、そこからは新しい機種がでるたびにリメイクされてきました。
はじめてPS2でやったときはグラフィックの美しさに感動したのを覚えてます。
ただ、思い出は美化されがちで、今やってみるとガッカリというのはよくある話ですが、その点ワンダと巨像はリメイクにリメイクを重ねてきたことで
私の中で思い出補正がかかりまくった思い出に追いついてきてるんです。(最高か…)
個人的には次はVRでワンダと巨像がでてくれないかと切望しております
というわで、家電繋がりで1960年代の家電のパンフレットのご紹介です。
最近の家電も未来的で魅力的ですが、昔の全体的に角ばった感じも野暮ったくて好きです。
実家も最近新しいトースターを購入したらしいのですが、これがとても頭がいいらしくトーストに焼き色がつかないらしいのです。
そんなバカな、と思って焼いてみたら本当に焼き色がほとんどつきませんでした。
焼き色をつけるには焼き色をつけるための設定をしなくてはいけないらしく、真面目か!って感じです。
ただ、時代はすごいところにきつつあるなあと思いながら実家で焼き色の設定をしてきました(濃い薄いが選べます)
ダイヤル式でもなくなってるし熟練の手首のスナップとかもう必要ないのかもしれません。
ダイヤルというアナログな部分があるだけで一連の作業に少しでも自分がかかわってる感あって個人的には好きなんですけどね
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ヨシダ
僧侶・酒井雄哉大阿闍梨直筆の色紙をお譲りいただきました。
【台東区】歴史、古代史、幕末明治史、文学、評論、文庫版の全集、お茶道具、鉄瓶をお譲りいただきました!ありがとうございました。
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本日は買取品の中から、天台宗の最高峰の僧侶・酒井雄哉大阿闍梨直筆の色紙をご紹介したいと思います!
天台宗でもない私がなぜ酒井雄哉師を存じ上げているのかといいますと、大変な苦行で知られる千日回峰行を二度も成功させた高僧としてでありました。
千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)とは、
『行者は生き葬式を行い、無動寺明王堂で足かけ9日間(丸7日半ほど)にわたる断食・断水・断眠・断臥の4無行に入る。堂入り中は明王堂には五色の幔幕が張られ、行者は不動明王の真言を唱え続ける。毎晩、深夜2時には堂を出て、近くの閼伽井で閼伽水を汲み、堂内の不動明王にこれを供えなければならない。水を汲みに出る以外は、堂中で10万回真言を唱え続ける』(Wikipediaより転用)
これらの行を975日、7年間かけておこなうという過酷な業だそうです。
そして、なんと!かの高倉健さんも酒井師に感銘を受けて心の交流を持っていた一人ということで、元の奥様だった歌手の江利チエミさんが突然死された時には、酒井師の手引きのもと冥福を祈る滝行も行われたそうです。
葬式に駆けつけるのではなく、人里離れた山奥で滝に打たれながら故人の冥福を祈るという姿、とても高倉健さんらしいと感じました。
今回の色紙は「究道無限」の四字熟語が、力強いなかにも品のある筆跡で揮毫されております。
「究」という字には「きわめる」「物事を最も深いところまで明らかにする。それ以上さきのないところまで知る」という意味があるそうで…この深い言葉に自分の短い人生で何をどこまで極めることができるのか…と考えられずにはおれなくなりました。
高僧のありがたいお言葉に、思わず手を合わせたくなるようです。
byこばちゃん
童話作家/イラストレーターの東君平さんの私家版と思われる書籍「パリ絵本」をお譲りいただきました。
少し珍しいものをお譲りいただきました。
東君平さんといえば切り絵による作品が有名ですが、今回お譲りいただいたものは
全ページ銅版画の「パリ絵本」という本です。
普通、本にはついているはずの奥付がなく、バーコードも付いていないためおそらく私家版なのではないかと思われます。
外箱と後ろの見開きには手書きのイラストまで
安西水丸さん作の「ピッキーとポッキー」にそっくりです。かわいい。
安西水丸さんや東君平さんもそうですが、どうやら私はシンプルなグラフィックのイラストが好みのようです。
全ページ銅版画でしかも、部分的に色鉛筆で着彩されています。
きっちりとした形を使うイメージが強いので、こんなに手の動きが感じられるような作品は私も初めて見ました。
残念ながら1986年に亡くなられているため、今の子供たちはなかなか知らない子も多いのかもしれませんが、
ちょっと調べたところなんと!現在は東君平さんのキャラクターがLINEスタンプになっていました![]()
現代でも形を変えてちゃんと残っているというのはすごくうれしいです。
ぜひ一度見てみてください。かわいいです。
ヨシダ
種田山頭火(たねだ さんとうか)の俳句が自由すぎる
CAMUS/カミュ ナポレオン ブックシリーズやcourvoisier/クルボアジェ等の箱付きのお酒をお譲りいただきました@東京都町田市
ご依頼ありがとうございました!
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日本の版画家、秋山巌(いわお)は名前を知らなくても、フクロウの版画など見ていただければなんとなく知っている人もいるのではないでしょう。
フクロウのみならず、秋山巌は俳人「種田山頭火」を題材にした木版画を多数つくっています。
種田山頭火、というのは俳句の5・7・5のルールを無視した「自由律俳句」という俳句を詠み、生涯で8万句は詠んだことで有名です。
私も数年前に知ったぐらいであまり詳しくはないのですが、種田山頭火の俳句が自由すぎるのでご紹介しようと思います。
・こほろぎがわたしのたべるものをたべた
・こほろぎよ、食べるものがなくなつた
・こんなにうまい水があふれてゐる
・どうしても ねむれない夜の 爪をきる(季語….(^~^;))
・ひとりで蚊にくはれてゐる
と、こんな感じです。
もちろんもっとちゃんとした俳句も詠んでいるのですが、あえて自由すぎるものを抜きだすと、もはや日記です。
現代でいうツイート系俳句というレベルかもしれません。
いや、むしろTwitterでもつぶやかないレベルのことかもしれません。
ただ、俳句を詠むのに季節の移り変わりや、自然の美しさを敏感に感じ取らなくても
こんな些細なことでも俳句になる、という生活と芸術の間に垣根がなくシームレスな部分が山頭火の俳句の魅力だと個人的に感じます。
ヨシダ
画狂老人、葛飾北斎の作品のご紹介
「凱風快晴」
北斎の名前を世界にとどろかすこととなった名作です。
初夏の早朝、凱風(南風)を受けて赤く染まった富士の姿を切り取った作品です。
構図やモチーフもさることながら、この作品が世界で強烈なインパクトを与えた理由はなんといっても配色の妙です。
イワシ雲が散らばる青空、富士の山肌、富士の裾野の樹海。
この3つのモチーフをたった3色で表現しています。
その3色というのは
・朱色
・紺青(プルシアンブルー)
・鉄色
です。
たった3色にも関わらず、べた摺・グラデーション・点描・ぼかし、と技巧を尽くすことで単調ではない味わい深い作品となっています。
さらに、この青空に使われている青い顔料は、当時ドイツのベルリンでうまれた世界初の人工顔料「プルシアンブルー」が使われています。
プルシアンブルーは濃淡によってまったく異なった雰囲気がでるのが私も大好きなんですが、その濃淡の差によって浮世絵に遠近感がでやすかったそうです。
北斎に影響を受けた画家は数多く、有名なところではゴッホやドガ、モネ、マネなどの印象派の画家。
アンリ・リヴィエールは葛飾北斎の「富嶽三十六景」に刺激され、「エッフェル塔三十六景」を制作しています。
19世紀末にヨーロッパで広まる「ジャポニスム」と呼ばれる潮流に大きな影響を与えたことからも、北斎が人類に与えたものは大きかったのではないかと思われます。
ヨシダ
謎の浮世絵師・東洲斎写楽のご紹介
掛け軸、絵画、書画、お茶道具、習字道具、食器(マイセン、ロイヤルドルトン等)おもちゃ、ストーブ(アラジン)、ギター、アクセサリー、腕時計、香水、はがき、切手等をお譲りいただきました@神奈川県鎌倉市 たくさんのお品物をお譲り頂き、ありがとうございました!
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本日は謎の浮世絵師「東洲斎写楽」のご紹介です。
写楽といえば歌舞伎役者をモチーフとした浮世絵でとても有名ですが、なぜ「謎」なのかご存知でしょうか。
写楽はこんなにも有名にも関わらず、その活動期間はたったの10ヶ月。
作品数145点あまりを作ったのちに忽然と姿を消してしまった画家だからです。
画像では少しわかりづらいのですが背景が雲母摺(きらずり)という技法を使っているのが特徴です。
漢字の通り、雲母を砕いた粉を膠で溶いて背景などにする技法です。
雲母石は理科の実験で見たことがある人も多いんじゃないでしょうか。キラキラとしてミルフィーユのように層状になっている柔らかめの石のことです。
今でこそ有名な写楽ですが、デビュー当初はこのデフォルメされた作風はあまり受け入れてもらえなかったようです。
というのも、歌舞伎役者のファンからすれば、推しメンは美化してめちゃくちゃ格好良く描いてほしい!という気持ちがあるにも関わらず
写楽はいい部分も、コンプレックスな部分もその人の「特徴」だとして書いてしまったからだといわれています。
そのためファンだけでなく本人たちからも不評だったそうですが、なんとも現代とそう大して変わらない問題がこの時代にもあったようです。
ヨシダ
ピエール・オーギュスト=ルノワールの印刷複製画をお譲り頂きました
出張買取ではソフビ、貯金箱、モンチッチ/サンリオ/ディズニー等のレトログッズ、PCエンジンソフト、ゲームソフト、全集をお譲りいただきました@東京都南葛西 ありがとうございました。
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先日、ピエール・オーギュスト=ルノワールのキャンバス地への印刷複製画をおゆずりいただきました。
2月から国立新美術館にて「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」が開催されていますが
そのポスターもルノワールの最高傑作といわれる「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」がモチーフとして使われています。
くまねこ堂に入ってきました作品は「麦わら帽子をかぶった若い少女」です。
ルノワールはフランス印象派を代表する画家で日本でも特に人気な画家となっております。
特徴は美しく柔らかい色使いです。
当初、印象派特有の柔らかなタッチというのは前史の写実派のグループから大きく批判をされましたが
細部に凝った描画ではなく視覚効果を狙った光の効果のアートだと認識されてからは、印象派は日本の絵画にまで影響を与えることとなりました。
中でもルノワールの作品は光の印象が柔らかく、見ている側も暖かい気持ちになる作品が多いです。
その理由の一つとして、ルノワールのパレットは「虹のパレット」と名前がつくほど、パレットに「黒色の絵の具」が乗ることはなかったそうです。
彼は、世の中は醜いものが多すぎるから絵は壁を飾るもので綺麗でないといけないと言って明るく美しい絵を描いていたことです。そのため、黒という色は自然界には存在しないとして陰影を表す色を黒以外の色を補色を使うことで表現していました。
今でこそ、影は黒じゃないという考えは浸透していますが、独自の考えからこの理論に行き着くというのはとても素晴らしい事なんではないでしょうか。
冒頭で紹介いたしました「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」は2月14日~5月7日まで国立新美術館にて開催されております。
絵画は実際に現物を見るのが一番です!ぜひ行ってみてください![]()
凌雲閣の華やかさを伝える貴重な錦絵のご紹介です。
出張買取にてウェッジウッド、マイセン、洋食器、リトグラフ、星襄一、アフリカの民具、キャンプ用品、Zippo、ネクタイピンをお譲りいただきました@千葉県市川市 ご依頼ありがとうございました。
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数日前から、明治から大正時代の東京のシンボルであった「凌雲閣(通称・十二階)」の基礎部分が出土したということで話題になっておりますが、皆さんご存知でしょうか?
ミーハーな私も野次馬で拝見して参りましたが、通常の民家が並ぶ路地の工事現場には凌雲閣の特徴であった八角形の土台が残されており、感動!!!
壁の部分にはレンガが剥き出しになっており、往年の凌雲閣が目の前に聳え立っているような錯覚に陥る一方で、ポンペイ最後の日を思わせる情景が胸をゆさぶりました。
下図は開業当時の凌雲閣の華やかさを伝える貴重な錦絵(くまねこ堂所蔵)。
明治23年11月12日に開業したということで、こちらの作品は開業間もなく摺られたものになります。
数年前、東京スカイツリーの開業で凌雲閣の存在も脚光を浴びましたが、凌雲閣が近代建築史において燦然と輝く存在になったというのも、日本初のエレベーターが設置されたことが要因となっております。
この錦絵の解説にはエレベーターという言葉は使用されておりませんが、「観客を昇降なさしむ」と記されております。
たちまち東京のシンボルとなったものの、エレベーターの不調が度重なり、途中からエレベーターの使用は不可になったそうです!?
十二階まで登るのは大変だったのではないでしょうか?(笑)
そんな凌雲閣も大正12年9月1日午前11時58分に巻き起こった関東大震災のために8階部分から倒壊してしてしまいました。
しかし半壊だったことから当時の軍隊が凌雲閣を爆破したのですが…
地盤まで爆破していなかったんですね~
まぁ、そのおかげで今回は凌雲閣の遺跡を私たちは見ることができたんですね!
それから本日の情報を見てみると、工事と交通の状況を考慮して見物を控えてくださいとのお達しが台東区からあったそうです。
この様な遺跡見物はマナー違反にならないよう気をつけたいですね。
遠き時代に想いを馳せて、夢見るような気分に浸れて幸せでございました!
byこばちゃん
版画家・川上澄生「あびら川」のご紹介
埼玉県毛呂山町にて、浮世絵、錦絵、歌川国芳、月岡芳年、歌川豊国、掛軸、絵画、額など家丸ごと査定にてお譲りいただきました。
誠にありがとうございます
本日のご紹介は版画家の川上澄生作、「あびら川」です。
あびら川は本来、安平川と書き、北海道の安平町最高峰(といっても標高360mほどです)のシアビラヌプリという山を源にしている二級河川です。
川上澄生と検索すると棟方志功の名前がでてくるので、なぜかと思っていたのですが
これは、川上澄生の代表作でもある「初夏の風」という作品を見て
当時、油絵を学ぶために上京していた棟方志功がこの作品に感銘を受け、版画家を志したことから検索に引っかかるようです。
川上澄生の自由な繊細さと、棟方志功の大胆で力強い作品から日本版ルソーとゴッホなんて言われていますが
どこか似た部分があるなーと個人的には感じます。
ヨシダ
面白い額をお譲りいただきました。立体額、遠近法応用額
出張買取にてサンリオグッツ、こえだちゃん、外国の古いコイン/古銭/貨幣、アクセサリー/装飾品/貴金属、銀製品をお譲りいただきました@東京都新宿区下落合 ありがとうございました♪
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面白い額をお譲りいただきました。
「徳斎」という銘があるのですが、それ以上詳しいことがわかりません。
これ作品自体もなにと分類していいのかわからず
立体額、遠近法応用額などいろいろな名前が付けられています。
日本の古民家を木彫りにしたようです
なかなかリアルなようで、少し感じる違和感は、おそらく物の大きさの関係がバラバラだからだと思います。
例えば、「ランプ」は「お釜」より奥にある位置設定なので、本来ならばランプはお釜より小さくなければいけないのですが
対してお釜よりランプの方がでかいです。
これを現実に再現するとなると、このランプはシャンデリアのように大きくないといけなくなります。
このように少しゆがんだ位置関係、大きさ関係が、この作品を不思議な空間へとさせ
魅力的なものにしているのかもしれません。
ヨシダ











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