買取事例
★リピーターのお客様★ 埼玉県さいたま市大宮区吉敷町にて、カップ&ソーサー、アラビア、リサラーソン、洋食器、中里太郎右衛門、郷土玩具、蕎麦猪口、外国コイン、古銭、ふくろうの置物をお譲りいただきました!
埼玉県さいたま市大宮区吉敷町にて、カップ&ソーサー、アラビア、リサラーソン、洋食器、中里太郎右衛門、郷土玩具、蕎麦猪口、外国コイン、古銭、ふくろうの置物をお譲りいただきました!
リピーターのお客さまです、いつもどうもありがとうございます(>▽<)
今日はこちらのお品物をご紹介…
七福神の郷土玩具です!!
こちらは「豆人形」と呼ばれる、大豆サイズの小さな土人形。
京都の清水(きよみず)で売られるものが有名です。
神様ごとの特徴的な衣装や持ち物が、素朴ながら丁寧に描き分けられていますね。
こちらの絵付けは、成型・焼成したあと竹串に刺して行われるそう。
底面にはその穴が残っています。↓
おいおい、ちょっと待て!
七福神と言いながら8体いるじゃないか…!!
と気がついてくださった方、ありがとうございます(*´▽`*)♪
実は同じお宅から、こちらの「木彫りのサンタクロース」もお譲りいただきました。↓
ちょっと大柄で角ばっていますが、七福神メンバーの仲間にも入れそうな雰囲気…?
横に並ぶのは「大黒天(だいこくてん)」と「布袋尊(ほていそん)」。
彼らはみな、多くの場合大きな白い袋を持った姿であらわされます。
(※こちらの豆人形では、布袋の袋は省略されています)
彼らの袋には、贈り物や幸福、財宝など、ありがたいものがつまっていると考えられるのが一般的です。
でもこれらの神さまの出自を知ると、実は袋を持つようになった事情はさまざまのよう( *´艸`)
例えば大黒天のルーツのひとつは日本神話の神様「大国主命(おおくにぬしのみこと)」ですが、彼はお兄さんたちの荷物(!)を持たされていたと伝えられます。
『古事記』のなかで「因幡の白兎」として知られるエピソードには、兄弟神たちが「於大穴牟遲神負帒、爲從者率往(大穴牟遲神 [おおなむぢのかみ=大国主命のこと]に袋を持たせ、従者のように引き連れた)」と書かれています。
いじめられっ子だったんですね…そう考えると、大黒様のニコニコ顔もなんだか健気で切なく見えます。
一方、サンタクロースや布袋は実在の人物をモデルにしていますが、彼らにも興味深いエピソードがたくさん♪
ぜひ調べてみてくださいね。
by クラニャン
即日出張買取!! 千代田区にて漫画家原画、リトグラフ、クラシックCD、DVD、ギフト品、帖佐美行、直筆原稿を買い取らせていただきました
日本画が続きます。
今回は女性の日本画家として文化勲章を受章した上村松園です。
女性が顔が良ければ多少はわがままだとしても許される、というのはどの時代も共通のことなのでしょうか。
「色気とはしぐさや形ではなく、精神的に相手を包んであげる上品な優しさのこと」といったのは三輪さんですが
彼女、上村松園もまた「女性は美しければよい、という気持ちで描いたことは一度もない。一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香高い珠玉のような絵こそ私の念願とするところのものである」という言葉を残しています。
その言葉の通り「美人画」という作品は数あれど、多くの作品はやはり男性が描いているからでしょうか
女性を描いていても女性の中の子供っぽいあどけなさを感じる部分がありますが、こういう部分もまた男性だけが思い描く女性像だったのかもしれません。
それとは反対に上村松園の描く女性は芯のある、凛としたいわゆる「大人の女」というイメージが私にはあります。
派手すぎない抑えめな色構成のなかに映える色を持ってくる色彩感覚も素晴らしいの一言です。
ヨシダ
アクセサリー/貴金属類、焼物(陶器/陶芸品)、切手、額などをお譲りいただきました@東京都町田市鶴川
今年は日本の明治から大正、昭和と活躍してきた川合玉堂の没後60年の様です。
写真はシルクスクリーンによる復刻工芸品ですが、川合玉堂は日本の風景や自然を愛し詩情的に表現したことで見る人を魅了した日本画家のひとりです。
今でこそ、日本の原風景を描いてきた画家のようなイメージが強い人物ではありますが
彼が出生地である岐阜県から上京してからは、当時のジャパニーズスタンダードともいえる狩野派の影響を受け、
後に転換期と言われる頃には、余白と構成美と言われる琳派や、他に南画まで研究を経て
晩年になると作品はむしろ、その土地の自然や人々に寄り添うような優しく牧歌的な空気感になっていきます。
彼が晩年居を構えた東京都西多摩は後に玉堂美術館となっています。
御岳渓谷を流れる多摩川の近くに建つこの美術館の周辺は、ロッククライマーたちの聖地ともいわれており
自然も多く残った土地となっています。
ヨシダ
【連載第4弾】中国文物局による文化財海外持ち出し禁止条例について【書籍 編】
「中華人民共和国文物保護法」「中華人民共和国文物保護法実施条例」に基づいた「文化財海外持ち出し審査基準」の考証、第四回目の本日は「7、図書文献」について、くまねこ堂流に掘り下げていきたいと思います!
今まで取り上げてきた項目はいずれも生活に関するものなので「生活資料の貴重品」でありますが、やはり機密文書や重要な情報を含む「図書文献」に関しては簡単に片付けることはできないようで、表を見る限りでは「1949年以前のもの」の規準が多く、かなり厳しく設定されているような感じを受けます。
博物館に展示されているのをご覧になったことがある方も多いかと思いますが、書籍のルーツといえる「竹簡、木簡」に関しては文字が無いものから一律持出禁止となっております。
7.図書文献 | ||||
7.1竹簡、木簡 | 文字が無いものを含む | 一律持出禁止 | ||
7.2書簡 | 1911年以前のものは持出禁止 | |||
有名人の書簡 | 1949年以前のものは持出禁止 本人またはその親族の一般的な往来書簡はこの限りではない |
|||
7.3原稿 | 1911年以前のものは持出禁止 | |||
重大な歴史的事件と関係するもの、或いは著名人が書いた重要な文献、電報、手紙、題字、代表的な著作の原稿等 | 一律持出禁止 本人に属する手紙、題字、代表的な著作の原稿等はこの限りではない |
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7.4書籍 | 1911年以前のものは持出禁止 | |||
例えば図書集成、四部双書、双書集成、万有文庫等、残存量が多くない木版書、及び石印、鉛印の大部双書(揃っているもの) | 1949年以前のものは持出禁止 | |||
重要な歴史的、学術的価値を有する新聞・雑誌、教材、図書等 | 1949年以前のものは持出禁止 | |||
重大な影響を有する出版物の初版或いは最も古い版 | 1949年以前のものは持出禁止 | |||
指導的人物の重要な注釈手跡があるもの | 一律持出禁止 | |||
地方誌、家系図、族譜 | 1949年以前のものは持出禁止 | |||
7.5図籍 | 各種方式で印刷及び制作された天文図、地図、水道図、水利図、道程図、国境警備図、戦功図、製塩場図、行政区画図等 | 1949年以前のものは持出禁止 | ||
非公開で発売された各地の地図等 | 一律持出禁止 | |||
7.6文献・身上調書 | 1911年以前のものは持出禁止 | |||
重要な歴史的価値を有するもの | 一律持出禁止 | |||
重大な事件或いは各群衆運動の中で配布、貼り付けられた宣伝ビラ、スローガン、漫画等 | 一律持出禁止 | |||
重要な戦役の戦況報告及び関連する宣伝品等 | 一律持出禁止 |
木簡が最も使用されたのが8世紀末ということなので、この時代に書き込まれたものが中心となると海外持ち出し禁止に指定されるのも頷けますよね。
また書簡、原稿なども持ち出し禁止のほか、なんと1949年以前に出版された書籍も一律持出禁止ということでなかなか厳しい!
中国のある古書通信販売店の総括サイトの日本語訳ページに目を落とすと『尚、出版形態の如何を問わず、軍事、政 治、思想、少数民族等に関する本で、上海港より出港時の税関検査等において当局に没収されそうな内容の本は、ご注文をお断りする場合がありますので、予めご了解下さい。』との記載があります。…まぁ、それは条例ですから当然の記載なのですが、それとは別に発送の規定を見てみますと「尚、ご注文頂いてから概ね二ヶ月経ってもお手元に到着しない場合は、何らかの理由で入手が出来なかったとお考え下さい。」って…。利用するのに覚悟を必要とするような記載がありました…。
またついでにはなってしまいますが、2012年にあるニュースが中国で報道されています。
50代の日本人男性が中国の海外持ち出し禁止条例に該当する漢籍(中国の和本)を日本に持ち帰ろうとして失敗したというものでした。
関税で没収された紙袋二つ分の漢籍と骨董品は、広東省文化財鑑定部での鑑定が行われましたが、58品のうち57品は持ち出し禁止の規定に該当するもので、残りの一品は持ち出し制限品というものだったそうです。
その後この男性がどのような処分を受けたのかはわかりませんが、意図的に流出を計画していた場合には懲役刑や罰金刑などが科されるそうです。
※没収された書籍の画像を見てみると表題に中国の随時代以前につくられた詩をまとめた書籍「古詩源」などが写り込んでおります。
骨董だけではなく中国の古書事情も見えてくるようですね。
それでは次は第5弾、中国文物局の海外持ち出し審査基準よりランダムでピックアップし、持ち出し禁止品について取り上げていきたいと思います!!
こばちゃん
リピーターのお客様から白檀、線香、高橋道八、急須、輪島塗、茶器、茶掛、お茶道具、木彫仏像、銀杯、掛け軸、リトグラフ、吉川観方をお譲りいただきました@埼玉県さいたま市大宮区
埼玉県さいたま市大宮区のリピーターのお客様から白檀、線香、高橋道八、急須、輪島塗、茶器、茶掛、お茶道具、木彫仏像、銀杯、掛け軸、リトグラフ、吉川観方をお譲りいただきました
本日は昭和25年に毎日新聞社から発行された「ミッキー・マウスのアメリカ旅行」のご紹介です。
この年代のミッキーは今のミッキーに比べると若干ネズミよりのヴィジュアルをしていますね。かわいいです。
パラパラと読んでみたのですが、アメリカ漫画読本と子供用の本のように書かれていますが、個人的にはだいぶしっかりした内容の為、対象年齢も比較的高いと推測します
しかも、この本が不思議なのは訳者が書かれていないところです。
普通なら外国の本は「訳者」の方の名前が書いてあるのにこれには書いていません。
毎日新聞社の人がコツコツ訳したのかしら…..と思えるような箇所がいくつもあります。
たとえば「fried egg=たまごのフライ」と訳されている箇所はご存知「目玉焼き」ですよね。
卵のフライもないこともないのかもしれないですが、話の前後から「目玉焼き」で間違いないと思われます。
他には「ポップコーン」の説明も入っていました。
ポップコーンは<トウモロコシをふくらませたもの、ばくだんあられ>という注がはいっていました。
なかなか興味深い表現方法です。ばくだんあられ….
他にも「トロンボーン<いわゆるラッパの一種>」だったり「グレープフルーツ<果物の一種>」といったようにカタカナの言葉には注が入ります。
こういったところに60年程前の歴史を感じますね。
あとはここには書けませんが今では使われない差別用語も普通に書いてあったりもして…..
だいぶ昔の本のためだいぶイタミがある商品ではありますが、アメリカの話しをしている本のはずなのに何故か日本の当時の歴史も感じられる内容となっています。
ヨシダ
アレ・ブレ・ボケの写真家、森山大道の希少なヌード写真集「蜉蝣」をお譲りいただきました。
アレ・ブレ・ボケの写真家、森山大道の希少なヌード写真集「蜉蝣」をお譲りいただきました。
スナップ写真で有名な森山大道唯一のヌード写真集といわれている「蜉蝣」
唯一と言われているのもそのはずで、アーティストの横尾忠則とのニューヨーク渡航費用を稼ぐことを目的に制作された写真集だからです。
しかもこの写真集、官能小説家の団鬼六が協力しているそうで
出版目的も交友関係も豪華すぎてなにがなんだか…..
ただ、けして「やっつけ」仕事なわけではなくちゃんとしていますが、なんでしょう
やはりヌード写真が多くないからでしょうか、ちょっと女性の緊縛を撮るのに不慣れな感じもして
なかなか新鮮な印象のある写真集に思います。
ヨシダ
写真:篠山紀信、監修:団鬼六、構成:宇野亜喜良 豪華布陣による緊縛写真集「緊縛大全」をお譲りいただきました。
写真:篠山紀信、監修:団鬼六、構成:宇野亜喜良 豪華布陣による緊縛写真集「緊縛大全」をお譲りいただきました。
この豪華な布陣。そのひとたちが力を合せて作った緊縛写真。
もはや一周まわって異色としか言いようがないんじゃないでしょうか。
(今の時代じゃ作られないですよw…..)
名の通り趣向性の強い一冊となっておりますが、やはりこの豪華メンバーにやって構成されているだけあって
構成もグラフィックのレイアウトやデザインからもはや一言で「エロス」とはいえず
アートにより近いものになっていると私は感じます。
ヨシダ
《神奈川県横浜市港南区!》貴金属・お茶道具・煎茶道具・カメラなどを即日買取させていただきました
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今回は鉄道マニアの方から多くの鉄道グッツをお譲りいただきました!!
その中には1960年代~1980年代までに使用された切符もたくさんございました。
マニア向けの国鉄時代の硬券の数々…。
日本の鉄道チケットはサイズによって、基本的に A券(3 cm×5.75 cm)、B券(2.5 cm×5.75 cm)、C券(6 cm×8.75 cm)、D券(3 cm×8.75 cm)と区別されており、ここもマニアがこだわるところですね!
行き先を見てみると、お持ちだった方は日本全国を旅されたことがわかり、「国鉄線」の表示が時代を感じさせます。
そして1960年代半ばに発行された「周遊券」の外袋の数々。レトロな雰囲気が魅力ですね!
地域の特色を反映したもの、モダンなデザインのものなど…このシンプルさに昭和を感じます。
またJRになる直前の青春18キップもありましたが、今とはデザインも大きさも別物ですね~
そしてそして、極め付けはこちら!!
加山雄三の父で伝説的な二枚目俳優・上原謙と昭和を代表する美人女優・高峰三枝子、往年の美男美女コンビが数十年振りに復活し、世のおじいちゃんおばあちゃんを喜ばせたフルムーンの広告入りチケット袋まで(涙)
さすがは昭和のウルトラスターだけあってお二人とも華やかでバブリーで、様になっております!
高峰三枝子さんは市川崑監督の「犬神家の一族」で「佐清!この薄情な人たちに仮面をめくっておやり!」と家族会議の場面で叫ぶ長女・松子夫人(すけきよの母)を演じたことでも知られていますが、高峰三枝子ファンの私としましては終戦直後に制作された五所平之助監督の映画「今ひとたびの」の気高く美しい姿を忘れることができません。
…と話がだいぶそれてしまいましたが、フルムーンのチケットは現在でいうところの休日倶楽部のようなのですすが、規約をみると特にシニア向け、60歳以上限定などの制約はなく、70歳以上は割引になるとのことのみ記されているので、年齢は関係なく夫婦割引のようなものだったようですね。
くまねこ堂では古書や古美術品のほかにも、鉄道グッズなどのコレクターズアイテムも積極買取をさせていただいております。
byこばちゃん
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【杉並区善福寺】 絵画、酒瓶大量(サントリー等)、酒類ノベルティ、ビアマグ、日本刀、銀製品(タバコケース、銀杯)、戦時品、ベルト、切子グラス(デカンタ)、腕時計、レコード、ガラス瓶、置き物、万年筆、ネクタイピン、記念コインなどをお譲りいただきました!
今回お譲りいただいた中には、『復員引揚の皆様への栞』(香川県厚生課・同胞援護会香川県支部)、『復員の手引』(舞鶴上陸地支局)など、大東亜戦争から帰還した復員者に配布された貴重な冊子や書類などがございました!
戦後50年と言われた時代からはや20年以上も経過し、今年で戦後72年という歳月が流れました。
兵士として戦地に赴き、或いは銃後を護った世代も90代以上の御高齢となり、今やなかなか当時の話を伺うのも難しい時代となりつつあります。
仙花紙といわれた粗悪な洋紙に印刷された案内の数々はかなり興味深いものばかり。
『復員の手引』に目を落としてみますと、
【皆様長い間ほんとうに御苦労様でした。幾多の苦難を突破して今日祖国日本への期間が実現しまして皆様の御喜びは如何ばかりでせう。私達も心から御喜び致します。又御留守宅ではどんなに御待ちでせう】
とあり、このやさしい言い回しに胸を打たれる思いがいたします。
【後一両日であこがれの内地に到着されますが終戦後祖国は明朗に又健全に復興を続けております。どうかご安心下さい】
とあるので、復員船に乗船した際に配布されたものであろうことが推測でき、また実際の日本の状況とは異なる「明朗」「健全」「復興」などの希望の言葉が散りばめられてあるのが引っ掛かります。
他に貴重な記載として、復員者の支援がどこでどのように行われていたかが明確に記されており、「元陸軍省が復員局になった」「厚生省の中に引揚援護院が開設されていた」などなど、とても勉強になります!
また「未だに帰らない人々の消息を教えてください」「帰郷されたら」などの解説がされておりますが、私が注目したのは「身分処理について」という部分。
【軍籍にあったからとて 内地に帰還してから労役に服したり、戦争犯罪者に問われたりすることは決してありません。安心して家庭に帰れます。】
とあります。終戦後に多くの噂が飛び交い、戦犯として処分されるのではないかと軍籍のあった方々や文化人の方々まで心配されたということを耳にしたことがあります。それにしても、生々しく当時の様子が伝わってきますね。
また香川県で発行された『復員引揚の皆様への栞』には、
【皆様を迎へる日本の国状は予想以上に荒廃して居ります(略)】と記されてあります。
これらを踏まえ、復員の流れとしては
《外地で復員船に乗船》→《舞鶴港・函館港に到着》→《予防接種やDDTを受ける》→《日本に上陸》→《復員連絡所》→《帰宅》
となっていたようです。
買取をさせていただいた中には、日本に上陸するにあたって受けた予防接種の證明書も含まれておりました。現在の日本では耳にすることはありませんが、当時としては身近な恐ろしい病気であった「コレラ」や「腸チブス」(チフスに非ず)などが記されております。
本当に戦争とは大変なことなんだなぁとつくづく感じられる貴重な資料ありがとうございました!
このようなことを書いていると、耳の奥底から田端義夫さんの「かえり船」が聴こえてくるようです。
byこばちゃん
名品、重要文化財などの復刻工芸品の掛け軸を大量にお譲りいただきました。
上村松園、雪舟、横山大観 、鏑木清方など
有名な日本画家の複製掛け軸が大量に入荷いたしました。
いくら複製とはいえども、しっかりと絹本、額装、桐箱、などが揃えば値段もお高いという事が今回初めてわかりました。
上記の絵は「狩野探幽」という江戸初期に活躍した狩野派の絵師の作品です。
狩野派といえば日本最大の画派で、室町時代中期~江戸時代初期のその間400年にもわたり画壇の中心として活動してきた専門画派集団です。
一口にサラッと400年とか書いてますけどとんでも膨大な時間の中で活動してますね……..
先日、大量に複製工芸品がくまねこ堂にも入ってまいりました。
複製と言っても単純に印刷がされたものだけではなく、木版画からリトグラフ、シルクスクリーン等大分手の込んだしっかりしたものです。
シルクスクリーンは私の専門ですが、布の場合は基本的には色の重なりによって色数を増やしていくのが普通なため
全部で5版もあればだいぶ凝った色合いやデザインができる、という感覚だったのですが
今回複製品のシルクスクリーンの版を見てみたところなんと「27版」というものすごい版の数を使っているシルクスクリーンがありました
経験者から見ると眩暈を起こしそうな版の数で…….
溜息がでるほどボリュームのある印刷と、軸装などなど
技術を贅沢に詰めた掛軸は複製といえども、本物よりも需要があるという話には頷けます。
技術を愛でるということや、部屋に絵を飾るという習慣も絶やしたくないものだなあと思います。
ヨシダ