買取事例
吉村フキ子『漱石と夢』(世界創造社、1941年)が入荷しました~「スメラ民(みたみ)文庫」とは何か?
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。また、出張買取に関しましての高評価、感想、レビューを頂けましたらスタッフも大変嬉しいです、日々の励みとなっています。お電話またはメールフォーム、LINEにて、お気軽にお問い合わせ下さいませ。スタッフ一同心よりお待ちしております。
さて、今回紹介するのは以下の画像のとおり、昭和の戦時中のある団体が刊行していた、シリーズ物の1冊です。思ったより珍しく、かつ興味深いものでしたので、以下お読みくださると幸いです。

吉村フキ子『漱石と夢』(世界創造社、1941年)です。まず、印ですが、こちらは「皇軍慰問書籍 第三次百万冊献納運動 毎日新聞社」と刻印されています。そして、表紙下端に「スメラ民(みたみ)文庫」とありますが、これはいったい何なのでしょうか。そこで『漱石と夢』の裏表紙にある、既刊リストを眺めてみました。それが次の画像です。

一見して、江戸時代の国学や尊王攘夷運動に関わる人物を取り上げたものや、戦時下という時局を反映して『産業戦士』、『戦争経済』、『仏印事情』など戦時経済や占領地情勢を扱ったタイトルが並んでいることがわかります。そのため、単なる国粋主義団体かなと思ったわけですが、そういった予断をいったん持つと、妙に浮いたタイトルが目に付くのです。
たとえば、『世界ユダヤの首都ニューヨーク』、『ユダヤ世界制覇』といった、ユダヤ陰謀論と思しき既刊本があるようです。他方で、「スメラ民」とは何だ?と思ってウェブ検索したところ、スメラ学塾なる海軍軍人・末次信正を代表とする団体があったことを知りました。とすると、このスメラ学塾は、おそらく戦時中日本の植民地主義とユダヤ陰謀論が交錯したような話題を扱う軍部とつながりのある団体で、その出版事業として「スメラ民文庫」というシリーズを刊行していたのだと想像されます。
このことに気づいて、ウェブ検索したところ、次の記事がヒットしました。インターネットメディアのリテラの記事、「原節子の知られざる素顔! ナチスとの関係、ユダヤ陰謀論の極右思想にはまり『謀略だ』と映画中止要請の手紙を」(2015年12月30日)( https://lite-ra.com/2015/12/post-1840_2.html )です。謎多き大女優・原節子の周辺事情に着目した同記事には、スメラ学塾にふれた部分があります。以下に引用します。
「スメラ学というのは、戦時中の日本において高級軍人や学者、文化人などの間に一定の支持者を持っていた論で、その趣旨はメソポタミアのシュメールが西方に移動し、日本で神武天皇をいただく神政国家を作り上げたこと、ユダヤ金融資本に支配されたアメリカなどと対決し、日本がスメラ文化圏を作り上げるべき、というものだった。」
…( ゚Д゚)と荒唐無稽な世界認識もさることながら、「一定の支持者を持っていた」のが、スメラ学であり、そうした「学説?」を広めていた団体が、スメラ学塾だということです。そして、同団体の主たる刊行物が「スメラ民文庫」だということが、ひとまずリテラの記事によってわかりました。

ところで、戦争とは物量を競い合う世界であり、かつ変えようのない地理的条件の制約の下での争いとなります。そこでは、徹底して合理的な思考が求められるはずです。けれども一方で、戦時下日本の国民的な熱狂の一部に、日本の軍事的な膨張とユダヤ人のパレスチナ入植とを重ね合わせるような突飛で好戦的な世論があったこともたしかです。当時の世論の一部にすぎないとはいえ、著名な海軍軍人とのつながりを持っていたスメラ学塾のような団体の影響力は過小評価できないでしょう。
そして、そのような当時の風潮の実態は、たとえば外交政策・軍事政策の決定過程を詳細に追った研究では、扱いきれない性格のものです。戦時下の日本をより理解する切り口として、スメラ学塾に着目し、その重要なシリーズ刊行物である「スメラ民文庫」を分析する研究が出てくることを望みます。
※戦時中の新聞については、次の過去投稿もご覧ください。
昭和戦中期の新聞を読み解くための書籍を紹介します(くまねこ堂ブログ、2021年1月16日)
https://www.kumanekodou.com/26369/
なお、前掲の吉村フキ子『漱石と夢』は投稿時現在、国立国会図書館デジタルコレクションでは館外閲覧ができない書籍となっています。ご関心ございましたら、ぜひくまねこ堂までご一報ください!
小野坂
関野準一郎の版画をお譲りいただきました!
気づけばお正月も終わり…。気分を新たに生活をしていきたいところですが、皆さまはいかがお過ごしですか?
先日、栃木県足利市で出張買取がありました。
司馬遼太郎全集や寺山修司の詩集・句集などといった本から、こけし・リアドロ・万年筆・深川陶磁・ウクレレといった物もの、書損じ葉書に至るまで、様々お譲りいただきました!
その中で、この度ご紹介するのはこちら!

関野準一郎の版画です。冬の風景ですね。雪が枝に積もっている様子の描き方が、巧みです。また寒々とした雰囲気の表現が、素敵です。
関野は1914年の生まれで、青森県の中学を卒業しているとのことです。そうだと知って見ると、雪国の人の目から見る冬を、うかがえたような気がしました。

またこちらの版画は、ぱきっとした色遣いが魅力的です。
関野は戦後、ロックフェラー財団やフォード財団、またオレゴン州立大学から招待され、渡米しています。海外での評価も高かったのですね。これらの海外経験以降、鮮やかな色彩が関野版画の特徴となったそうです。
上の版画がどの時期のものか、調査ができていないのですが、美しく映える色だなあと感じました。
さて、この版画をお譲りくださったお客様は、お家の整理をされており、着物や貴金属、焼物などは、既に大手チェーンなどにご売却されていたそうです。
この度私たちがお邪魔いたしましたところ、「最初からくまねこ堂に頼めばよかった」とのお言葉をいただきました…!嬉しい限りです。
くまねこ堂では古本だけでなく古道具や骨董、時計、アクセサリーなども査定対象となっておりますので、ご処分やご整理にお困りのお客様はぜひご相談くださいませ!
最後までお読みくださりありがとうございました。
コトー
このブログを書くために、青森市HP「市ゆかりの作家・関野準一郎」(https://www.city.aomori.aomori.jp/bunka-shinkou/bunka-sports-kanko/bunka/bunka-geijutsu/torikumi/05.html)
を参考にしました。
オールドノリタケのミニチュアプレート🌺
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。
寒い寒いと思っていたら東京でも雪が降りましたね!!
しかも結構積もりましたよね⛄
珍しい光景に少しはしゃいでしまいました(笑)
路面も凍結して足元に注意が必要な状況にうんざりしてしまった方もいらっしゃるかもしれませんが、私は雪国出身ですので久しぶりの感覚に少し懐かしい気分になりました😉
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今回ご紹介するのはオールドノリタケのプレートです!
アンティークや陶器がお好きな方ならご存じでしょう、日本を代表する陶磁器ブランドです!!
比較対象がなくてわかりにくいのですがこちらミニチュアサイズで片手にすっぽりと収まる位のサイズ感です😊
花と燕の絵柄に金のふちと、小さいながらも細かい部分まで丁寧な仕上がりです。
裏面にはヤジロベーのマークが🤗
このヤジロベー印は国内向けの1912~1940年頃のものに使われていたノリタケの刻印のようです。
年代や国内、輸出用などによっても刻印が変化しているようなので調べてみるのも面白いかもしれませんね😉
ひゃぁー😳
アップでみるとより繊細さが伝わってきます。一つ一つがハンドペイントなので同じ絵柄でも全く同じというものはないんですよね…華やかさもありながら落ち着いた印象を受ける色味が綺麗です!
皆様のお宅にもこのようなアンティークや洋食器はございますでしょうか?
飾るのはもちろん、食器類であれば実際に使用するのも気分が上がって優雅なティータイムを過ごせそうです♬
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くまねこ堂では、古本だけでなく、洋食器、古道具、古いおもちゃ、時計、万年筆、アクセサリー類など様々なジャンルの商品が査定の対象となっております!
ご処分やご整理にお困りでしたら、ぜひくまねこ堂までお気軽にご相談ください😌
ご満足いただけましたら高評価、感想、レビューなどをして頂けましたらスタッフの日々の励みになりますので、どうぞよろしくお願いいたします👐
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スタッフ一同心よりお待ちしております。
クウスケ
こんなんなんぼあってもいいですからね!かわいいおまけたち🥰
「こんなんなんぼあってもいいですからね!」
2019年M-1王者、ミルクボーイさんの漫才に登場する言葉で始まりました、本日のブログ、何の話題かと言いますと…。
ケロッグのおまけ!
皆さまは見覚えがあるでしょうか?
コーンフレークブランドのケロッグには、このようなおまけがついていました。かわいいですね!このおまけは、子供たちにも大人気でした。
まさに「こんなんなんぼあってもいいですからね!」という感じで、いくつでも集めてしまいそうです(ちなみに、ミルクボーイさんは、M-1 で披露したコーンフレーク漫才で話題となったため、2020年にケロッグ公式応援サポーターになっていらっしゃいます)。
そんな集めがいのあるおまけたちを、少しご紹介いたします。

宇宙船シリーズの「宇宙クレーン車」。かっこいいです。

トントン鳥シリーズ「ノコギリ」「じょうろ」。不思議なかわいさです。シリーズものだと、全部揃えたくなりますね。

のびのびペットシリーズ。どう、のびのびかといいますと…。
こんなふうに伸びるんです!動かして遊べるようなおまけもあったのですね。

これは、へんてこペットシリーズの「ペリカンの漁師」。様々な職業の動物たちのシリーズです。
これはトーテムポールです。印象的な顔です。集めて重ねたら楽しそうです。

ゆかいなロックバンドシリーズです。ユニークな姿勢と顔をしています。

他にも、未開封品を含め、様々入荷しております。
この度このおまけたちに触れてみて、なかなか私は心惹かれました。
ユーモラスで、覚えきれないほどの種類があります。他では見かけないようなセンスです。いやはや、奥深い。
そのケロッグのおまけですが、時代とともに進化し、2017年には、「デジタルおまけ」なるものが登場しているそうです。アプリを使ってARフォトフレームを楽しむというものらしく、何だか先進的です。
でもやっぱり、実物のこまごましたおまけたちも魅力的だなあと思います。
本日は、ケロッグのおまけをご紹介しました。
くまねこ堂では、古本だけでなく、骨董、古道具、古いおもちゃ、時計、万年筆、アクセサリーなど多彩なジャンルの商品が査定の対象となっております!
ご処分やご整理にお困りのお客様がいらっしゃいましたら、くまねこ堂までお気軽にご相談ください🐈
最後までお付き合いくださりありがとうございました。
コトー
このブログを書くために、ケロッグプレスリリース記事(https://www.kelloggs.jp/ja_JP/press-releases.html)中の、2018年1月18日「往年の箱型パッケージが 55 年の節目に進化」と2020年1月29日「コーンフレーク漫才で見事、M-1グランプリ優勝したミルクボーイがケロッグ公式応援サポーターに就任!」を参照しました。
昭和のお菓子のおまけ達!💕
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。
あっという間に一年が経ってしまいました、、😲
毎月季節の移り変わりが早い早いと言っていましたが、もう12ケ月経ってしまったとは。
去年の目標など皆様は達成できましたか?また今年はどんな一年にしたいでしょうか?
私は結局毎年思う事なのですが、今年はもっと色々な経験が出来たらいいなぁと思います。その為により精進していきたいと思います💪(笑)
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今回紹介するのは……
昭和のお菓子のおまけ達です👐

こまごましていてかわいい~~~💕
こういうおまけ類ってつい集めたくなっちゃいます。
いまだにおまけ目当てにお菓子を買ったり、ガチャガチャとかやっちゃう大人です🙋(笑)

手前にあるのはサンリオ キャラメルのおまけ、リトルツインスターズが描かれていますね。黄色い方は櫛なのでしょうか…?お人形の髪の毛を梳くにはちょうどよさそうです!
奥からカバヤ、グリコ、明治のおまけ達です。
一番奥のボールは(ピントが合っていないのでボケてしまってますが)カバヤのビックリーグガムのおまけの立体パズルですね!おまけで立体パズルなんてちょっとカッコイイ感じがします(笑)
グリコのおまけ達はなんだか安定感がありますね🤭
ほっこりするような丸いフォルムがよいです(笑)
一番手前の戦闘機は明治の合体チョコボールのおまけです。なんと未開封!大事にとっておかれたんですかね?😉
手前のふたつは香港のガチャガチャのようです!
左のはあれですよね…完全に…
「レッドスネーク、カモーン!!」🐍👳
ですね。わかる人にはわかるやつ。…今の若い方は知らないかもしれませんね😇
裏面に「HONG KONG」の刻印があります。
こういうのでどこのものかわかる手がかりになるので刻印をチェックするのも楽しいです😊
こちらはちょっと珍しい、1960~1970年代頃のレゴのミニカーのようです。
ミニカーもコレクションするの楽しいですよね。
年季が入っていてこれはこれで味わいがあっていいですね😌
その時代を知っていれば懐かしい気持ちになりますし、知らなくてもこんな時代だったんだと感じることができるとなんだか嬉しくなります!
皆様のお宅にもこのような細かいおまけやおもちゃ類は眠ってはおりませんか?
おもちゃだけではなく昔のチケットの半券やチラシなどの紙類なども買取が可能な場合がございますので、何かございましたらぜひくまねこ堂にご相談ください!😼
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くまねこ堂では、古本だけでなく、CD、DVD、お茶道具、古いおもちゃ、時計、万年筆、アクセサリーなど様々なジャンルの商品が査定の対象となっております。
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クウスケ
石島績『水戸烈公の医政と厚生運動』全2巻(日本衛生会、1941-1943年)が入荷しました~幕末、アジア・太平洋戦争、新型コロナ禍の現在、という3つの時代の医療・衛生
2022年㊗🎍明けましておめでとうございます!!!🎍㊗
くまねこ堂本日より通常営業はじめました♪
出張買取のご相談どしどしお待ちいたしておりますっ🔥!!!
昨年も沢山のお客様方、
古書組合の皆さま、
古道具の市場の皆さま、
日頃よりご声援を頂いております皆さま方、
大変お世話になりました。
今年もくまねこ堂をどうぞよろしくお願いいたします。🐻🐈
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いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。また、出張買取に関しましての高評価、感想、レビューを頂けましたらスタッフも大変嬉しいです、日々の励みとなっています。お電話またはメールフォーム、LINEにて、お気軽にお問い合わせ下さいませ。スタッフ一同心よりお待ちしております。
くまねこ堂では、古書については主にAmazon上で出品しておりますが、新刊書のみを扱っているわけではありません。昭和戦前期に刊行された、現在では入手困難な本も買取しています。とはいえ、80年近く前は、そうした本もまぎれもなく新刊書であったわけです。今回の投稿では、そうしたかつての新刊書を読む、という形である本を紹介していきます。

上掲の画像は、石島績『水戸烈公の医政と厚生運動』全2巻(日本衛生会、1941-1943年)です。そこで迂遠ではありますが、本書をひもとく前に思い浮かんだことを列記してみましょう。まず、水戸烈公とは誰のことだろうか、とつまづきました。徳川御三家の水戸藩主(水戸藩は現在の茨城県中・北部にあたります)に違いないですが、烈公は何代目なのだろうか、と。時代劇で印籠を出すのは、2代目藩主で義公の徳川光圀ですから、本書とは関係ないですね。というわけで、水戸市立図書館のウェブサイトを確認したところ、烈公とは、水戸藩第9代藩主徳川斉昭だとわかりました。斉昭が水戸藩主を継ぎ、隠居後は幕政に関与するなど活躍していた時期は、1830-50年代の幕末期にあたります。
※烈公徳川斉昭の医療政策について(水戸市立図書館ウェブサイト、2018年4月1日)
https://www.library-mito.jp/archive/overview/?id=4
ただ、上記を確認して、さあ読むぞとはならないのが厄介なところです。それは本書の出版年にも注意する必要を感じたからです。奥付によれば、『水戸烈公の医政と厚生運動』の上巻が日米開戦直前の1941年7月に、下巻が1943年9月に発行されています。すなわち本書は、戦時下において、幕末の水戸藩の医療行政を振り返る形で、それも日本衛生会の出版事業の一環として石島績(いさお)によって執筆されたものだといえます。こうした「かつての新刊書」を2022年の私たちが読む、というのは、幕末、アジア・太平洋戦争、新型コロナ禍の現在、という3つの時代が、医療行政を通じて重なる体験を意味します。
※石島績については、詳しいことはわかりませんでした。
もっとも、そうしたワクワクするタイムトラベルをするために、それ相応の準備が必要なことは明白です。そこで、『水戸烈公の医政と厚生運動』を読むためのポイントを、上記3つの時代背景に関わる形で挙げていこうと思います。
(1)斉昭が藩主であった、幕末の水戸藩は医療・衛生の振興に力を入れていた。一方で水戸藩は攘夷思想が強く、外国人に対して攻撃的であった。だとするとこの時期の水戸藩では、医療の知識を学ぶことは、水戸藩においては攘夷思想とどのような関係にあったか。医薬品の国産化を目指すという形で排外的な一面も抱えつつも、斉昭はいずれは外国に対抗できるようになるために、まずは海外の知識を取り入れようとしたのかもしれない。
(2)昭和の戦時下において医療・衛生を語ることは、戦争遂行の努力と無関係ではあり得ない。しかし、目の前の課題と幕末水戸藩の医政を振り返ることとは、どのような関係にあったのだろうか。攘夷思想の旗振り役の水戸藩と、大東亜共栄圏を掲げる帝国日本とが重ね合わせるような語りが、『水戸烈公の医政と厚生運動』においてみられるだろうか。
(3)上記と同じように、私たちの時代背景とは~であるなどと述べることは難しい。けれども、上記2つの時代ほどに、現在の日本政府は医療・衛生問題に対して真剣に取り組んでいるのだろうか。なぜ、布マスク2枚が戸別に届けられ、そして今、その在庫が廃棄されようとしているのであろうか。マスクの例それ自体にとどまらず、日本政府の医療・衛生行政の全般に真剣さがみられないとすれば、原因は何だろうか。
▲『水戸烈公の医政と厚生運動』下巻の「結論」。医療・衛生行政には、科学的技術とあわせて「皇国民族伝統精神」が要求されるという。
以上のような疑問点を念頭に置きながら、その答えを求めて『水戸烈公の医政と厚生運動』を読み進める、ということなら私にも可能な気がしてきました。たまたま目にした本を、1ページ目から順に読んでいくことは意外に難しいものです。まずは、「3つの時代」作戦で本書を読んでいこうと考えています。
くまねこ堂ブログでは、買取やその後の整理で接した書籍、物品などを、なるべくタイムリーな形で紹介していきます。本年もまたよろしくお願いいたします。
小野坂
李禹煥/リ・ウーファン 木版画入り版画藝術をお譲り頂きました!
先日は横浜市美しが丘のお客様より、
ライダーカード、駄菓子屋カード、ブロマイド、ケロッグおまけ、消しゴム、ソフビ、貯金箱、昭和20~30年代の映画パンフ、コンサートパンフ、切手等をお譲り頂きました!
ご依頼をいただきまして誠にありがとうございました。
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寒い日が続きますね!
もう皆さまは冬休み、始まっていますか?
お家でコタツに入って🐈のんびりぬくぬく過ごすのも乙🍊ですが、
年末年始のお休みを利用して、
美術館やアートギャラリーに足を運ぶ方も多いのではないでしょうか。
いやでも寒いんだい!正月はお休みしてる所ばっかやし!( ;H;)
・・・という方には、美術冊子がおススメです🎨⭐

くまねこ堂には李禹煥(リ・ウーファン )の木版画が付いた(!)、
版画藝術1978年21号が入荷いたしました。


李禹煥
1936年大韓民国慶尚南道生まれ。ソウル大学校美術大学を中退後、日本大学文理学部哲学科卒業。60年代後半から「もの派」美術運動の中心人物として活動。日本を拠点に世界的に活動している美術家。多摩美術大学名誉教授。現在、現代美術の第一線を走る世界的に評価を得るアーティストの一人。
独特の余白の使い方が目を引く美術家です。
香川県に安藤忠雄が建築デザインを手掛けた李禹煥美術館がありますが、
お出かけされた事のある方、いらっしゃいますでしょうか。
(私はまだ行ったことがありません!どんな感じなんだろう☺)

ちなみにこの号の巻頭特集は版画家の加納光於さんでした。

この他、大岡信、瀧口修造、宗左近、池田満寿夫などなど、
豪華なお顔触れの方々の記事が掲載されています。
これでお家にこもりながら、
即席で芸術鑑賞が出来ますよ~~~🏠🎍
かこさん
企業コラボレーション品をお譲り頂きました。
【お知らせ】
くまねこ堂は年内休まず営業いたします!
(年始は1月3日から営業いたします!)
ご家庭内の年末大掃除に間に合えば幸いです。是非、当店をご利用下さいませ♪
✨。*シャラリーーーーーン
。+*普段は縁のないあの人と、
もし、一度だけ、ひとときを過ごせるならーーーー*+。
~あなたは何を望みますか😎🍷🌙🍷😊~
・・・そこまでドリーミーではないかも知れないのですが(笑)
アニメでもブランド品でも、歌手でもなんでも、
「コラボレーション」と言われると、
何故、とってもトクベツな響きに聞こえてしまうのでしょうか。
この時期ですと、年末年始の特別番組💡!
歌手と歌手、芸人と芸人といった組み合わせだけでなく、
俳優と芸人、若手アイドルグループと重鎮、等々。。。
一緒に歌ったり、踊ったり、漫才したり、一発芸や旅をしたり。
コラボレーション企画多いですよね~~~!!
あと、キャラクター界のコラボレーション女王👑と言えば、
ネットでは「仕事を選ばないキティ先輩」と名高い、
サンリオのハローキティ。
キティちゃんは元々博愛主義的な性格なのもあり、とっても身軽!
(ピューロランドに行くとその傾向がよくわかるような気がしています🎀)
あとは、私が個人的に良く行くスーパー銭湯も、頻繁に漫画やアニメと企画をしています。
東京リベンジャーズや進撃の巨人とコラボした湯に
入れるのです!
(私は、そのコラボレーション風呂に、
絶対そのようなアニメを観ていないおばあちゃん達が
アニメのキャラクターの看板を背景に、みんなでワイワイ入っているのを
眺めるのが好きです。
リベンジャーズ風呂はお湯の色がドス黒かったので、
おばあちゃん達が真っ黒だぁ~と言いながら入っていた時は
笑みがこぼれました。)
そんなこんなで、
様々なコラボレーションが繰り広げられている現代ではございますが、

↑くまねこ堂へ、宝飾品および銀製品のTIFFANY&Co.(ティファニー)と、
自動車メーカーのマツダ(MAZDA)というビックネーム2社のコラボ品が入荷致しましたので、
ご紹介させていただきます!

しっかりした重みのあるペーパーウェイトです。
この機にこのマツダのロゴ、そしてマツダという名前の意味を調べてみたところ、
思いがけない由来がありました。
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マツダの社名の由来
”社名でありブランド名である「マツダ」は、ゾロアスター教の主神アフラ・マズダーと創業者の松田重次郎氏の姓に由来しており、「マツダ」のアルファベット表記が「MATSUDA」ではなく「MAZDA」となっているのはアフラ・マズダーの英語表記(Ahura Mazda)に由来している。
叡智・理性・調和の神であるアフラ・マズダーを、東西文明の源泉的シンボルかつ自動車文明の始原的シンボルとして捉え、世界平和を希求し自動車産業の光明となることを願って名付けられた。”
ロゴについて
”1997年6月に制定された物で、通称「フライング・M」。
「自らをたゆまず改革し続けることによって、力強く、留まることなく発展していく」というブランドシンボル制定のマツダの決意を、未来に向けて羽ばたくMAZDAの〈M〉の形に象徴している。”
(ブランド・社名・ロゴマーク由来辞典様より引用)
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なんと、、創業者だけでなく、ゾロアスター教の神様の名前にちなんでいたとは・・・
「マツダっていうのは、日本の車屋さんだ~い!へへっ!(サザエさんのカツオのセリフ風)」
といった風に、日常の会話では大変ラフに、
マツダという社名が出てくるイメージだったのですが、、
急に印象が神々しくなってしまったので、
これからは言葉の重みに気を付けて社名をお呼びしたくなりました。
また、大企業というのは、
見据える先が世界平和に繋がるような広大な未来であるのだな、スゴイなと、
ちっぽけな存在の私は思いました。

ちなみにティファニーのロゴはサイドに控えめにあしらわれていました💌
やはりブランド名を冠した映画のヒロインを演じた、
オードリー・ヘップバーンが名前を聞いただけで能吏を過る程の、
前に出すぎない、それでいて凛とした、そんな風格がありますね🌹
ペーパーウェイトの重みや品格が、
それぞれの分野で重きをなす中心的な企業であることを表しているかのような一品です!
お譲りをいただきまして、誠にありがとうございました!
かこさん
鬼が持っている金棒みたいなトゲトゲ模様の銀瓶👹
先日は江東区南砂のお客様より、
語学、専門書等の書籍、CD、DVD、ぬいぐるみ、洋食器、カセットテープ、メタルテープ等をお譲りいただきました。ご依頼誠にありがとうございました。
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世間はもう年の瀬。
クリスマスはいかがでしたでしょうか。🎄⛄🍪🎁
私は今年、大切な知人の一人が、急須をずっと欲しがっていたので、
プレゼント選びにお茶道具店や雑貨店を渡り歩いておりました~🍵
急須やポットに焦点を当てて、巷へ品物を探しに行きますと、
ここ数年の鉄瓶ブームを特に肌で感じました。
現代風のインテリア・日用雑貨店にも、
鉄瓶が棚の一部分にどっしり( ^ω^)・・・と鎮座しています。
カラーは黒が最も多いのですが、最近はカラフルな鉄瓶も多く、
予算が間に合えば、何色か欲しくなってきてしまいます🌸🌼!
ちなみに東京スカイツリーのサンリオショップには、キティちゃんの鉄瓶までありました!!
そんなお店屋さんたちの影響もあり、小ぶりな鉄瓶も良いかな~と、
ずっしりした鉄瓶を手に取ってみたりしたのですが、、
鉄瓶は、基本的にはお湯を沸かす道具なんですよね。
🍃鉄瓶に直接お茶っ葉を入れる事は、お茶と鉄の相性の都合上、
あまり推奨されておりません。
その為、急須が欲しいと言っていた友人の要望とは、
ちょっと用途が違うかな・・・😳?と思いました。
(最終的には耐熱ガラスの急須を選び、
プレゼントいたしました!喜んでもらえました💗)
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所変わって、当店🐻くまねこ堂😸にも度々、鉄瓶が入ってまいりますが、
今回はきらりんと鈍く光る、銀瓶が入って参りましたのでご紹介させていただきますっ💎

まるで鬼が持ってるような金棒みたいな銀瓶です👹!!
普段鉄瓶でよくお見掛けする、霰(あられ)模様とはまた違った、荒々しいトゲトゲでしたので、
今一度この模様の名称を確認してみたのですが、
この荒々しいトゲトゲも、霰地紋とお呼びして大丈夫なようです😊
ちなみに、この凹凸が鉄瓶に熱しやすく冷めやすい効果をもたらすそうです!



底面には「純銀」と表記がございました。
銀は磨けば光るので、
ついつい黒ずんでいるシルバー製品を見かけると、
シルバージュエリー等も然り、
布でゴシゴシ💎拭いたくなってしまいます(笑)
それはそれで表面を削ったりキズ付けてしまったりする時もあるので、
全部が全部、磨けばイイ!!ってわけでもないと思うのですが。
🤭
でもこの銀瓶の凹凸は、綺麗にゴシゴシする自信がありません🤭(笑)
かこさん
万年筆の味わい
朝晩の冷えが厳しくなってまいりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
コトーです。
先日、書道道具、万年筆、切手を買取させていただきました。
万年筆については、以下、丸善の「ストリームライン」、パーカーの「ソネット」をお譲りいただきました。

丸善は、明治時代に海外の万年筆を日本に紹介した会社です。「ストリームライン」には、さりげなく龍の顔が描かれています。これは、丸善の原稿用紙である「万年筆物語」にあしらわれているものです。
パーカーは、125年以上の歴史のあるメーカーです。ブランドのアイコンは矢羽。写真中の万年筆にも、特徴的な矢羽クリップがついています。
万年筆を細かく見ると、メーカーごとの伝統が表現されています。
筆記用具は比較的安価に手に入る時代となりましたが、これはと思う一本を、長く大事に使うこともまた、生活を豊かにしてくれるように思います。
コトー








