買取事例
ギニュ―特撮隊だけじゃない!~写真撮る時にポーズに悩んだら戦隊ヒーローを参考にしようぜッ!!?~
良い子のみんな~~~っ☆彡夏休み楽しんでますか~~☆彡
大人も子供も、思い出いっぱい作れたらいいねっっ!!
そんなみんなの大切な”メモリー”の記録手段、写真!!
✨面白いモノ!
✨綺麗なモノ!
✨仲良しの仲間と!
✨家族みんなで!
✨一人でかっこよく!
写真で大盛り上がりだ!
どこで、どんな風に写真を撮りたいカナ?!
突然のシャッターチャンスに、君はポーズを決められるか!!?
~~~~~~~~~~~~~
ハイテンションで前述したのですが、写真を実際に撮る時、皆さんはすぐにポーズをとれますか?
私はできませんでした・・・。
この前、結婚式の前撮りに行ったのですが、全然自然なポーズが出来ませんでした。
しかしそこはさすがプロのカメラマンさん。
写真に馴れない一般人の私らを、イケメンと美女に、そしてナチュラルに撮る方法を駆使して頂き、無事に前撮りが出来ました。ありがとうございました。
一日中写真を撮影して頂いてみて真っ先に思ったのが、「「モデルってスゲ~~~」」という事。
求められているポーズをバンバン取って、スムーズに撮影をこなしていくモデル・タレントさんは撮影現場でも大活躍&大好評だそうです(カメラマンさん談)。
はいそんでもって、「これめっちゃ写真ポーズの参考多いじゃんっっ!!」と気が付いてしまったジャンルの昭和レトログッツがくまねこ堂に入荷したので、この世の写真ポーズに悩める人の、ご参考になりやがれーーーーっ!!と思い、ご紹介したくなりました。
それが、こちらです!!
後楽園ゆうえんちで僕と握手!!
バトルフィーバーJ
1979~1980年にテレビ朝日系列で放送されたスーパー戦隊シリーズ3作目にあたる特撮テレビドラマの スケッチブックです。(バトルフィーバーJについての参考サイト:スーパー戦隊百科)
この子らの「J」ってなんのJなんや・・・と思って調べてみましたら、なんとyahoo知恵袋で質問と回答が幾度かされていました。やっぱみんな気になるんだね。「バトルジャパン」の略称だそうです。
ででで、ちょっと話はバトルフィーバーJそのものではなくてですね!!
このスケッチブックの表紙のポージング、見てください!!!
めっちゃ楽しくないですか!!!そしてあらゆる固定概念を無視したそれぞれのポーズが、
私たちをより自由な発想に導いてくれています(じゆうちょう なだけに?)。
これを見た途端、大学生の時に5人ぐらいの人数で撮った写真の事を思い出したんです。
部活の合宿かなんかで、その内の一人が熱望したんです🔥。
「俺は、ギニュ―特撮隊がやりたい。」と。
ギニュ―特撮隊といえば、ドラゴンボールに出てくる乳製品の名前が付けられた5人組のキャラクターを指すのですが、学生の時にお馬鹿をしていた人たちの間では必ず人生一度はやる写真ポーズとして有名です。私もやったんです。
この、ギニュー特戦隊のポーズ、日本全国でやってる人多すぎて、「ギニュー特戦隊」で検索しただけでそのポーズの人たちが出るわ出るわ(笑)
お馬鹿キャラ探知機かもしれないワードだぞ!!
そんな僕らのマンネリを解消してくれるかもしれない、一筋の光はもしかして、特撮ヒーローなのか・・・?
↑ちなみに真っ当なポージングの らくがきちょう もありました。
なんだ君ら普通のポーズも出来るんじゃないか。
この機会に是非、やってみたいポーズを特撮ヒーローから探してみてください。
きっと素敵な夏の思い出になります👍
くまねこ堂では現在スタッフ募集中です。
詳しくは当店ホームページにてご確認くださいませ!
本日もお読みくださりありがとうございました。
かこさん
元スタジオぬえのイラストレーター佐藤道明の原画から考える空想科学技術!
先日は練馬区西大泉のお客様より、遺品整理、美術書、展覧会図録、美術雑誌、版画芸術、イラストデザイン、別冊太陽、洋画、木版画、リトグラフ等をお譲り頂きました。ご依頼誠にありがとうございました🐻😸
先日は、鶴田謙二 直筆サイン入り「コメット」複製原画をご紹介させていただきました。
この夏は暑すぎるからでしょうか、なんとなく青い絵を眺めたくなります。
もう一枚、また違った「青」の絵とのご縁がございましたので、紹介させていただきます。
佐藤道明の潜水艦のような機械が描かれたイラスト原画(タイトル不明)です。
佐藤道明といえば、少年探偵・江戸川乱歩シリーズ(ポプラ社)の装丁の画家として、古本屋さんにいるとじんわり馴染み深くなるような画風のイラストレーターです📚
昨年に江戸川乱歩館の火事があった時、テレビで江戸川乱歩の書籍がちらちら~とイメージ画像で映る時に、度々この書籍が使用されていたのが記憶に新しいです。
ご活躍の幅は広く、元スタジオぬえのメンバーで、「エリア88」「マクロス」「ラーゼフォン」等々、TV・劇場アニメ他、ゲーム作品でのメカニックデザインも手掛けていらっしゃいます。(参考:ウィキペディア)💡参考ページを拝見していて気が付いたのですが「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」にも携わっていたのですね。これだけ沢山の”未来”が描かれた作品に関与していると、仕事とプライベートの切り替えだけである意味、普段が”時間旅行”みたくなっちゃってそう(※偏見です)で、今、自分がどこの時代にいるかわからなくならないのかなぁ、と無駄な心配が頭をよぎりました☕
話を原画に戻します。
こちらは、1981年~1988年に株式会社ワールドフォトプレスから月刊誌として発行された、
「メカニックマガジン」で掲載されたイラストの元版のようです。直筆サイン入りです!ちょっと可愛いタイプの字だ(喜)!
1960年代に創刊の「SFマガジン」や、1978年に日本版創刊の「スターログ」、1979年に創刊の「SF宝石」等、近未来~超未来までの仮想現実世界を題材とした作品を取り巻くSF関連雑誌が、時代を重ねるごとに業界を賑わせてきました📘💃♬📘💃♬
同雑誌は、80年代まで培われたSFカルチャーを内包した上で、最新の科学技術ニュース~空想的なSFファンタジーまで(!)内容はかなり幅広くバラエティに富んだ内容。”現実”が想像上の科学技術に、確実に近づきつつあることを実感させてくれるような総合誌だったのではないでしょうか。
スキューバダイビングいいなぁ~~~~!!
お魚さんとお友達☆彡
この潜水艦、ダイバーの酸素ボンベを補給する用途なのでしょうか。
ぐるっと外部がボンベのようなもので囲われています。
これで長時間の海の探索がしやすくなること、間違いなし?!
でも酸素ボンベって結構、重いんですよね(当方ダイビング経験1度だけ有)。
軽量化・小型化を希望です~☆彡イエーイ☆彡
(・・・という、進化した科学技術の恩恵を受けるにあたり、自分は美味しい所だけ頂くような糞野郎のスタンスは、良い子のみんなは真似しないようにね!最新技術を使うにあたって、全部は理解できなくても、自分も勉強をすると、最大限にテクノロジーの活用が出来るようになるかもしれないよ!身近な機械から、先ずは調べてみよう!)
以上、佐藤道明の原画をご紹介しました。
くまねこ堂では現在スタッフ募集中です。
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本日もお読みくださりありがとうございました。
かこさん
コスモ星丸がつくば科学万博で当時目立たなかったけど、めっちゃ可愛い件🌟
もし今、小学生に戻れるなら、
自由研究、何やりますか🤩?!?!?
大人になってから子供の頃のIFの世界を考えるのって、めちゃくちゃ楽しいですよね!!!
もしくは、自由研究の想い出。ありますか。
私が自身の自由研究(小学生時)で一番心に残っているのは、
味噌汁のだしの研究(?)です。
成分とかではなく、
「なにで出汁をとった味噌汁が上手ぇか、
いろんな物でダシをとってみた~☆彡」
という、夏休みに炊事の負担が増してる両親にとっては
邪魔でしかない悪魔の所業のような自由研究をしました。
(夜ご飯の時に「味噌汁は私がつくりた~い!!」なんて、
”お手伝い”という体を装って母へ志願しました。)
そんな感じで、我が家の台所に小賢しい邪魔者が出現👿
時間が掛かりすぎて母に怒られたり👹
「かこ(仮名)ちゃん、今日の献立だと
お味噌汁が合わないから、パパ、要らないかな・・・(弱弱しく)?」
という感じで
ふんわり拒否された日もありましたが、
美味しくできた時は家族みんなが喜んでくれ、
自由研究というひとつの宿題も出来て、なんやかんや良かったです☆彡
👪家族の皆様、本当に、ありがとうございました!ほんと糞野郎でしたすんません!!!!
そんな私の、優しくて結構寛大な心を持つ両親が青春真っ盛りだった1985年に、
つくば科学万博は開催されました。
(参考:つくばエキスポセンター公式サイト)
くまねこ堂に入荷したつくば万博のパンフレット(一部)↓。
富士通、三菱、東芝、IBM・・・と、
日本の大企業が期間限定で渾身のパワーを注ぎ造った館のパンフレットが目白押しです!!
東芝館パンフレットの男の子のドヤ顔が当時の科学技術への期待が感じられてGOOD!
当時、両親は現地へ遊びに行ったそうなので、
実際の感想を聞いてみました。
「まだ幼い時に大阪万博(EXPO’70)に行っていたからかな。
思っていたより規模が小さくて、す~ぐ一周できちったよ(笑)」
だそうです。
え~~、そんな感じなの~~~💦って感想ですよね。
されど当時は最先端科学技術の猛者たちが創造したであろう博覧会!!!
人によっては何時間でもいられるような場所ではあると思います。
万人の感想ではもちろんございませんので、ご容赦をいただけましたら幸いです。
ででで!!!!
この前私が読んでいた昭和史関連の本にも若干出演していたキャラクターがいたので、
興奮しました。
つくば科学万博’85のキャラクター、コスモ星丸(ほしまる)です!!!!👕
土星をモチーフにした宇宙人みたいなキャラクターです。
なにかゆるキャラの走りを感じる!サンリオとかにいそう!!!
めっちゃ可愛いのに、大阪万博(EXPO’70)の熱狂を知る
当時のヤング達にとって、つくば科学万博(EXPO’85)はそこまでの想像に及ばず、
注目されなかった面があるのかもしれませんね・・・🌎
キャラクターめっちゃ可愛いのに。
EXPO’70は岡本太郎のインパクトが強すぎるよぉ!!ゆるキャラで勝てっこねぇよ!!!
もし、コスモ星丸のトレーナーとかTシャツあったら欲しい~👕と
思ったくまねこ堂スタッフでした。
(画像に写っているパンフレットのグッツ紹介に載っていました。)
さて大阪・関西万博2025は、どうなってゆくのでしょうか?
ミャクミャク様(参考:impress watch 7/18記事 大阪万博、公式キャラの愛称は「ミャクミャク」)は、
今んとこ邪神とか悪魔とか言われとりますけど、果たしてどうなる?!
岡本太郎を倒せるのか?!
※万博キャラやデザインは決して勝ち負けではありません。みんなで仲良く愛でましょう。
かこさん
鶴田謙二 直筆サイン入り「コメット」複製原画をお譲り頂きました。
くまねこ堂では現在スタッフを募集中です。
くまねこ堂スタッフになると、このスタッフブログを書くことになります。
どうぞよろしくお願いいたします。
蒸し暑い日が続きますと、気分が爽やかになるものを欲します🍹
今回は、鶴田謙二 直筆サイン入り「コメット」複製原画 をお譲り頂きましたので、
独特の「青」で涼を感じて頂けたらと思います。
鶴田謙二といえば、創元SF文庫発行、
スペースオペラの金字塔「キャプテンフューチャー・シリーズ」の装丁を
長く担当されている漫画家・イラストレーターです。
お譲り頂くにあたり、その文庫の表紙絵も含まれた
ポストカードもあわせてお譲り頂きました。ありがとうございました。
こちらは同タイトルの画集の装丁となった作品の複製原画となります。
一見、海底のようにも見えますが、宇宙船?宇宙として解釈して良いでしょうか。
所によって結構構造は変わりますが、「海底2万マイル」が描かれている作品から、
こんな雰囲気の潜水艇が、いくつかの蓄積されたイメージの中から浮かびます。
(まあある意味、深海も宇宙と似ている?近しいものを感じます🙋)
ディズニーシーのアトラクション「海底2万マイル」の乗り物は、
四角型に近い感じですが😎、
古本で描かれている海底2万マイルの潜水艦や潜水服って、丸い事がよくありませんか?
(学研とか児童向けSFシリーズとかのやつです!)
話がだいぶそれましたので修正して、、、
“put it there.”と書かれたハッチのような所。
それに反してこの宇宙船に乗船している女性は、
堂々と席を立ち、外へ顔を出していますね(笑)
わざわざ書かれている文字の意味を、あえて成立させない♪
そんな自由気ままな様が、一層ストーリー性を感じられて面白いです。
ペンでの直筆サイン入りです!
眺めていただき、気分が少しでも爽やかになりましたでしょうか。
(寒色って実際見るだけでそんな効果があるみたいです。参考:MYLOHAS 気持ちよく生きる 寒色で体感温度を3度ダウン! 最も熱を防ぐカラーとは?)
いろんな流行り病も話題の昨今ですが、熱中症にも気を付けて過ごしましょう~🍹
かこさん
夏休み🍉J・M・W・ターナーの版画にそそられる旅路✨
学生さんは夏休みが始まりました。私も、めちゃくちゃ青春してぇ~~~~です🍉
皆さんは夏休みといえば何でしょうか🐧🌊
長期休暇には、遠出をしたい!という方も多いですよね。
旅行先を決める際、みなさんはどのように場所の候補が上がりますか?
人生で鑑賞して来た絵や写真って、そういった意思決定に、
無意識に影響を受けているんだろうな~と思った版画が、
くまねこ堂に参りましたのでご紹介させていただきます。
J・M・W・ターナー 版画 「Mayburgh 」 J. Horsburgh /A&C.BLACK社 EDINBURGH
油彩でも版画でもイラストでもなんでも、
歴史上様々な国で「風景画」って観光を促進する広告でもありました。
(参考:「美術の歴史」はビジネス戦略の宝庫といえる理由「名画」は綿密すぎる戦略のもとで生まれている 東洋経済 西岡 文彦 : 多摩美術大学教授 /西欧名画(中世~近世)の潜在的観光資源に迫る理念的実態 神戸夙川学院大学観光文化学部教授 楠見 健一 /ニッポン広告史 アドミュージアム東京 )
\絵画に描かれた場所に、行ってみたい!/
そんな風に想像力を掻き立てられるような絵って素晴らしいですよね🚙
元々その場所を知らなかった時には、
これは、どこなの?と思わず調べたくなるのも、絵画の魔力だと思っています。
こちらはGoogle地図によりますと、
英国カンブリア州(ちょうどイギリスの真ん中あたり)にある、
古代の石建造物のある場所だそうです。
同じくイギリスにあるストーンヘンジは世界遺産として、
そして、どうやって大きい石の上に大きい石をのっけたのか物議を交わしてしまう場所として有名で、よく写真集やメディアでも取り上げられております(コトバンク参照)。
古代文明が残した、このような記念碑(と言われている物)がある場所が、
世界の各地にちらほらあるという事実!
歴史的ミステリーは現在でも絶える気配はなく、驚きです👀
見晴らしも良さそう。
Googleの画像では、羊さん?ヤギさん?のような動物さんも土地の名前で一緒に出てくるので、
穏やかな牧場でも近くにあるのかなあ~と、想像を掻き立てられます。
行ってみたいです。
こうやって、絵は人を魅了し、旅路に導いて行くのですね~~~。
以上、J・M・W・ターナーの版画をご紹介しました。
くまねこ堂では、現在スタッフを募集しています!気になった方は是非ご応募ください。
本日もお読みくださりありがとうございました。
かこさん
煎茶器に刻まれた山村🏠🌲! 佐々木二六作 二六焼 山水彫刻煎茶器7点揃をお譲り頂きました。
二六焼の煎茶器をお譲り頂きました。
くまねこ堂ブログでも同作家の作を2015年に一度取り上げておりました。
過去にご縁があったお品物は、今回のお品物と作風が異なり、それもまた素敵ですので、
もしお時間がございましたら、合わせてご覧下さいませ🙋🍵
なんと、佐々木二六直筆のお手紙もございました👀💦!!
合わせてお譲り頂きました、ありがとうございました。
いやしかし、思わず写真を沢山撮影してしまう程に見どころが多く、恐れ入ります🍵✨
ご覧いただきました通り、7点すべて異なった情景を楽しむ事が出来ます。
最近は3Dプリンターの技術も浸透し出し、
細密な彫刻作品をSNSでお見掛けすることも増えました。
しかしながら、機械が造形をする場合も、立体の品をひとつ出力するのに、
現在のところ数時間~数十時間が掛かるそうですね!
(参考まとめサイト:3Dプリンターでの制作時間はどれくらい!?)
まだまだ機械工学や産業の進化は止まりそうにありません。
そんな人工的彫刻をお見掛けする事が増えた昨今ですが、
手作業ならではの凹凸の味わい、立体物の抑揚というものは、
無意識に「生命」を感じているからでしょうか?
時を越えても見飽きないものだなぁ~~と思いました。
以上、二六焼の煎茶器をご紹介しました。
くまねこ堂では現在、スタッフを募集中です。気になった方は是非ご応募ください。
本日もお読みくださいありがとうございました。
かこさん
1978年の千葉県農業農民友好訪中団に活動報告、『再見、新生中国』を紹介します
くまねこ堂では現在スタッフ募集中です。
詳しくは当店ホームページにてチェック!
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。今回は、最近の買取で接した、興味深い文献を紹介していきます。
ご依頼くださったのは、中国残留孤児を支援していた、ある団体の方です。その買取にて、1970-1980年代の日中関係に関する冊子、図録、地図などをお譲りいただきました。ありがとうございます。
その中より今回は、1978年の千葉県農業農民友好訪中団に活動報告である、『再見、新生中国』という冊子を紹介します。なぜ、戦時中の中国に日本人が大勢存在し、そして「残留」することになったのか。そして戦後は、農業団体は何を目的として活動していたのでしょうか。そうした点を念頭に置きつつ、以下、『再見、新生中国』に再会してみようと思います。
まず、中国残留孤児について基本事項を確認していきましょう。それは、「第2次大戦後,中国に残された日本人孤児のこと」を指します。コトバンク(https://bit.ly/3aTv8ji)によれば、「孤児のほとんどは,日本が満州(中国東北地区)を支配した時期の満蒙開拓移民や軍人の子供」と記載されているように、残留孤児が発生した原因が、日本政府の満州移民政策にあったことは明らかです。そうした事情については、近年の研究において(※)、次のように簡潔に記されています。
「なぜ日本人が満洲にわたったのかを知る必要がある。……一九二九年の世界恐慌によって日本社会は深刻な不況に陥っていた。最大の輸出品であった生糸は前近代的家族経営に依存するという脆弱な構造であったため、農村が大打撃を受けることとなった。政治による農村の救済が滞るなか。一九三一年に満洲事変が勃発する。閉塞感を破る『戦果』の報道は人々を熱狂させることとなる。それまでも移民政策は進められていたが。より全国的に拡大していく。一九三七年になると満洲移民政策として『満洲農業移民百万戸移住計画』が国策として始まった」
これだけでも、なぜ多くの日本人が中国に「残留」することになったのか、ということへの一定の答えになるかもしれません。しかし、農業移民ではない、軍事目的の満州移住もありました。1938年以降の「満蒙開拓青少年義勇軍」という、有事の際の兵員補充のための16-19歳男子の満州移民が、それにあたります。開拓団、義勇兵いずれも送出人数のノルマが厳しく課せられており、強制的な移住ともいうべき事態も生じていたといいます。
そうまでして満州に移住させた人々を、日本軍はどのように扱ったのでしょうか。驚くべきことに、単に放置したのです。1945年8月9日のソ連の満州侵攻に際して日本軍は、満州北部を捨てて南に後退していきました。実はそうした軍人の引き揚げは、満州に移住した開拓団には知らされていなかったのです。残された開拓団、そして有事を想定して配置された義勇兵は、ソ連軍の攻撃を一方的に受けてしまいます。こうした混乱の中で、一家が四散することになり、4000人と推計される人々が中国残留孤児となったのです。
(※)艮香織「中国残留孤児と日本における人権擁護」浅井春夫、水野喜代志『戦争孤児たちの戦後史3 東日本・満洲編』(吉川弘文館、2021年)第3章。
この悲劇の原因は、元はといえば、日本の経済および軍事の分野での構造的な弱さ、そして政府の想像を絶する無責任さといった点にあります。このことを歴史の教訓ととらえるなら、戦後に農業を通じた日中友好が日本の農業団体によって目指されたことは、過去の悲劇と責任に向き合い、そして未来にも目を向けた重要な活動であったのではないでしょうか。
そうした観点で『再見、新生中国』にあたってみましょう。同書には、千葉県農業農民友好訪中団の団長、小山小太郎が訪中の目的について述べた文章があります。小山は、「日本の減反政策など農民切り捨て政策にあえいでいる私達」日本人が、中国の農業にいかに学ぶか、という切実な訴えとともに、次のように述べています。
「われわれは、いま激動する中国情勢のなかにあって、社会主義中国を正しく認識することは、これからの日本の進路と深くかかわりをもっている。そして過去の歴史の過ちを二度と繰り返さないためにも、今回の訪中は大きな役割を果したものと確信している」
いま一度、食糧価格の高騰が不安視される現在だからこそ、戦前の日本の農業政策、軍事政策に存在した問題点や、戦後における農業を通じた日中友好の歴史を振り返る必要があるのではないでしょうか。
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くまねこ堂では幅広いジャンルの書籍、古道具などの査定、買取に取り組んでおります。バーコードのある本だけ買い取りしたい古本屋さんもおられるかもしれませんが、当店ではそうではない古書や全集など、分け隔てなく買取いたします。本ページのフリーダイヤルやLINEなどより、お問い合わせください。また、そうした貴重な書籍や物品は、ブログで紹介してまいります。
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小野坂
洋食器等をお譲りいただきました!☕
くまねこ堂のブログをご覧いただきましてありがとうございます!
最近は気温30度前後の日々が続いていますが、
曇りのおかげか少し涼しい日もありますね。
さて、先日は茨城県水戸市へ、
生前整理とのことで遺品買取に伺いました。
今回は洋食器のカップ&ソーサー(大倉陶園・ノリタケ等)や、
銀杯・銀製の工芸品などをはじめ、
日本画・掛軸・色紙などもお譲りいただきました!
華やかな洋食器を見ると気持ちが上がりますね!
また、コミックセット(子連れ狼)や、
田河水泡・小松崎茂等の絶版マンガの古書もお譲りいただきました!
当日は雨天の中、お客様の大事なお品物が濡れないように、
折り畳みコンテナにはフタをして運搬していました!
(作業の途中からは晴れ間も見え、運び出しも捗りました!)
くまねこ堂では古本・CD・DVD・ゲーム類をはじめ、
アクセサリーや時計、切手など、多種多様な商品を見ることが出来ます。
お部屋のご整理はもちろん、お引っ越し時などの大量の不要品も一度に見ることが出来ます!
ご処分にお困りのお客様がいらっしゃいましたら、
是非お電話やLINE、メールにてご連絡ください!
茅乃
時代を感じるゼンマイ式ハエ取り箱🌻骨董・古道具 出張買取いたします🌟
時代を古道具屋さんやアンティークショップで、
時代を感じる古ぼけたような箱を見かけますと、
カワイイな~!と趣に惹かれ、ついつい足をとめてしまうミーハーなくまねこ堂スタッフです💛
先日、事務所で仕事中の私に、
店主が「これカワイくない?!」と無邪気にお見せ下さった箱がありました。
本当だ!経年感がいかにも古道具!金物のエンブレムまで付いててカワイイ~。
ちょっと特殊な形状だったので、動かせそうなところをいじってみました。🤖
右下は横にスライドする蓋だったようで(!)
なにこれ?!からくり?!
どうやら横の紙が巻いてある回転軸を動かす場所のようですね。
オルゴールようなネジが手前に付いています。
この上には美味しい臭いのするものを置いて、
下の回転軸を回す( ^ω^)・・・
はい、うすうす分かった方もいらっしゃると思いますが、
この箱、カワイイんですが、、
ハエ捕り機なんですね。
オーマイガー
この上部の金網になっている引き出しの中に
どれだけのハエさんが入って行ったのでしょうか( ^ω^)・・・
嗚呼~~~天井もこんなにカワイイのに!!!!
使っていた時を創造すると
胸がザワザワします。
かこさん
堆朱楊成、景泰藍、ボヘミア、バカラなど様々なお品物をお譲りいただきました。
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
暑い日が続きますね。くれぐれもお体ご自愛下さいませ。
本日は杉並区のお客様よりご自宅の片付けで本を中心に道具類などのご整理でお声がけをいただき、出張買取にお伺いさせていただきました。
中国堆朱、中国七宝、堆朱楊成、景泰藍、ボヘミア、バカラ、洋食器、安藤七宝、外国のコイン、法律書、法学、戦争資料などなど、たくさんのお品物をお譲りいただき、誠にありがとうございます!ご用意いただいておりましたお品物の査定を進めさせていただきながら、追加で様々なお品物を多数拝見させていただけて、大変嬉しかったです。
こちらは今回お譲りいただきました堆朱楊成の文箱です。ついしゅ ようぜいと読むのですね。なんと南北朝時代(!)から現代まで21代も続く世襲の堆朱工なのだそうです。すごいですね。こちらのお品物もどうやって作ったのだろうと思わされる蓋の部分の細やかな細工や内側にも施された丁寧な細工に目を奪われます。大変貴重なお品物をお譲りいただき誠にありがとうございました!
こちらは景泰藍(けいたいらん)の花瓶です。中国の銅製の七宝焼きになります。こちらも中国の元代からある歴史ある伝統工芸品で、堆朱、玉器、象牙と合わせて北京工芸品の四大名品と呼ばれているのだそうです。色合い、絵柄ともにとても美しい印象ですね。
明治13年に創業した名古屋の伝統工芸「尾張七宝」の専門店、安藤七宝店の花瓶になります。桐箱付で入荷いたしました。こちらもとても存在感のある作りで、尾張七宝は図柄の輪郭部分に銀線を施す有線七宝という技法が特徴のひとつなのだそうです。
出張買取のお問い合わせはお電話またはメールフォーム、LINEにて承っております。是非お気軽にお問い合わせ下さいませ。スタッフ一同心よりお待ちしております!
お客様からの感想やレビューなどいただけましたらスタッフも大変嬉しいです。
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56さん