買取事例
虎・寅・トラ🐅内藤ルネさんの貯金箱をお譲り頂きました🐯
今年は寅年ではございますが、、
お家で干支の動物グッズを飾っていらっしゃる方ってどれくらいいらっしゃるのでしょう?
私の実家では、玄関に毎年、近くの神社で買った干支の土鈴を飾っていました。
干支の動物たちって、犬以外はあまり普段から雑貨の絵柄やモチーフとして、
沢山お見掛けするような動物ではないかもしれませんね。
今年は正式には壬寅(みずのえとら)の年だそうで、
様々なサイト様で紹介もされていましたが、
新しいことが芽吹き、成長するというような年と位置付けられているそうです🌱
チャレンジ精神!新たな挑戦を後押ししてくれそうなポジティブで前向きな雰囲気、
goodですねっ👍!
今回は先日くまねこ堂にやってきてくれた、
昭和レトロなマルチクリエイターの第一人者!
内藤ルネさんのトラちゃんの貯金箱をご紹介させていただきますっ💰
ルネさんにかかれば猛獣もこんなに丸くなるのですね~~🌹🌼
材質は陶器です!
目と頬と髭が明らかにステッカー処理!!
福笑い風?みたいな感じになっちゃってます。
後ろ姿もキュートです。
なんかちょっと別の動物にも見えてきますね。
あと、これは個人的に内藤ルネさんのイラストをお見掛けする度に思うのですが、
ルネさんの女の子やアニマルズは、色々な作風がありますが、
ぽったりとしたおもちのような曲線は一つの特徴だな~と思っています。
このトラちゃんですと、背中のくねっとしたラインからルネさん!の味を感じます。
くまねこ堂にも干支パワーをくれたらイイナ~~🐯
かこさん
魅力的な昭和レトロ!✨
早いものでもう2月。1月に比べて暖かな陽の差す日も増えました。
先日は千葉県松戸市での出張買取がございました。
昭和40年代おもちゃ、昭和レトロお人形、グラビア写真集などをお譲りいただきました!
藤子不二雄(A)の大人気漫画、忍者ハットリくんのプリントコップもいただきました。
忍者ハットリくんはインドでも大人気で、2012年にはインドと日本の共同制作シリーズが現地で放送されたそうです。今なお活躍中のキャラクターですね。
また、こんなものもお譲りいただきました!不二家のペコちゃんです🎀
こちらも今でも人気のキャラクター!
透明な球の中にペコちゃんがいます!かわいいですね。
ペコちゃんのお腹には、不二家のマークが刻まれていました。
クリスマスもののようで、ペコちゃんはサンタの格好をしていますね🎅
外側の球には、モミの葉がプリントされています。
これはどんなおもちゃなのだろうかと以下の『まんだらけZENBU63』(2014年5月、まんだらけ出版部)で調べてみますと…?
ありました…!その名も「マジックペコチャンボール」😲
なるほど、戻り車というおもちゃなのですね。
私は「戻り車」を知らなかったです。いろいろなおもちゃがあるのだなあと改めて思います。
古いおもちゃの中には、今では見かけないような仕掛けやデザインもあり、集めてみると楽しそうです😎
本日は昭和レトロなおもちゃたちをご紹介しました。
くまねこ堂では古本だけでなく古道具や骨董、時計、アクセサリーなども査定対象となっておりますので、ご処分やご整理にお困りのお客様はぜひご相談くださいませ🐈
最後までお読みくださりありがとうございました。
コトー
このブログを書くために、以下を参考にしました。
小学館eコミックストア『忍者ハットリくん』サイト https://csbs.shogakukan.co.jp/book?book_group_id=7476
テレビ朝日「忍者ハットリくん リターンズ」サイト https://www.tv-asahi.co.jp/hattori/intro/
陶器の肌💄ミステリアスなビスクドール
当事務所にとって大変喜ばしい、スタッフのお昼ごはんに変革が起こる道具が届きました🍙
くまねこ堂に、2022年、ついに、
電子レンジがやってきました!!!!!!!( ;∀;)💦💦💦💦💦涙
これでお弁当を持参した際にあたたかな飯が食べられます!!!!!!!!!!!
ありがとうございます。
今後くまねこ堂の沿革を記す機会がありましたら、
「2022年/電子レンジ革命」と明記したいくらい、嬉しいです。
ブレーカーが落ちないように気を付けて使いたいです。
それはさておき、くまねこ堂にビスクドールが2体入荷いたしましたので、
ご紹介させていただきます。
先ずは19世紀は西洋の職人の技法で制作される、
イギリスのシーア・エレガンス工房のビスクドール。
次に上智大学外国語学部英語科卒業後、世界で数々の賞を受賞されている
日本人人形作家・大坪純子作のリプロダクション・ドール(ビスクドール)。
以上2体がくまねこ堂に舞い降りました。👼👼
くまねこ堂に来てくれてありがとうございます。
それぞれ欠けやヒビはあるのですが、
「陶器の肌」の、ひんやりとしたつやめきは、
普段見かけるゴム製の人形とは全く違った
ミステリアスな雰囲気を纏っています✨
ででで、
撮影しながら思ったのですけど・・・

created by inCollage

created by inCollage
人形って光の加減や角度で、こんっっなに表情が変わって見えるのね!!!!!
カメラを向けながら、コレクタードールの底力を見せつけられました。
かこさん
↓いつも高評価、ポジティブ・GOODボタン、ご好評ありがとうございます!!
2月もどうぞよろしくお願いいたします🍫
ボンボニエールって?🤔~可愛らしいお菓子入れ~🍭🍬
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。
早いもので2022年になってもう一ヶ月が経過してしまいましたね。
皆さんの新年の様子はいかがでしょうか?何かいい出来事はございましたか?
個人的には先日また新たな経験が出来る機会がございましたので割と幸先の良いスタートが切れたかなと思います🤭
もっと楽しい出来事が起きてハッピーな一年になることを願っております。
*********************************
皆さんは「ボンボニエール」ってご存知ですか?
ボンボニエールとはフランス語で、もともとはボンボン(お菓子)を入れる容器のことを指します。
ヨーロッパでは結婚や出産などのお祝い事に砂糖菓子が送られることが多く、そのため器にも様々な装飾が凝らされるようになったようです。
日本では明治時代ごろから皇室の引き出物として登場するようになります。
近代以降の宮中晩餐会では、中に金平糖を入れたボンボニエールが記念品として配布されるようになったそうです。
私はボンボニエールというものを存じ上げなかったのですが、何なのかなんとなくわかりました!また一つ勉強になりました(笑)
こちらはオシドリの形を模したボンボニエールです。
結婚式の引き出物にぴったりですね🥰
金属製のボンボニエールですがこまかい細工が施されておりますね。羽毛の様子やつぶらな瞳なども見事に表現されています😳
インテリアとしてはもちろん、小物入れとしても使えるのでちょっとしたアクセサリーなんかをいれておくのもいいですね。
日頃お世話になっている方へのギフトにもおすすめです!
可愛いデザインのものがたくさんあって見てるだけでも楽しくなります!それにボンボニエールを贈れる女性ってなんだか大人な感じがしませんか?(笑)
こういう風に新しいものを知って、それが選択肢の一つとして使えるようになるのはとても素敵なことですよね😉
************************************
くまねこ堂では、古本だけでなく、古道具、古いおもちゃ、CD、ゲーム、時計、万年筆、アクセサリーなど様々なジャンルの商品が査定の対象となっております!
ご整理、ご処分にお困りのお客様がいらっしゃいましたら、是非くまねこ堂までお気軽にご相談ください🙌
ご満足いただけましたら高評価、感想、レビューなどをして頂けましたらスタッフの日々の励みになります!どうぞよろしくお願いいたします。
お電話またはメールフォーム、LINEにて、お気軽にお問い合わせ下さいませ😼
スタッフ一同心よりお待ちしております。
クウスケ
中川與之助『ナチス社会建設の原理』(冨山房、1941年)が入荷しました~ナチ・ドイツの進歩性合理性⁉
先日来、近代日本の戦争に関する書籍が入荷したことを受けて、それらを紹介する投稿を続けております。これまでは、加藤陽子『戦争の論理 日露戦争から太平洋戦争まで』(勁草書房、2005年6月)、その続編として長谷川雄一編『大正期日本のアメリカ認識』(慶應義塾大学出版会、2001年)を紹介するブログを投稿してきました。今回は、昭和戦時期に刊行された本を紹介していきます。
中川與之助『ナチス社会建設の原理』(冨山房、1941年)です。著者の中川は1894年生まれで当時京都帝国大学教授であった人物です。彼は1930年代初頭にドイツに留学し、ヒトラー率いるナチ・ドイツの成立を目の当たりにしています。
そうした経歴を持つ中川は、ナチ・ドイツのどこに着目し、それを称揚するような本を書いたのでしょうか。そうしたことを念頭に『ナチス社会建設の原理』を読んでいくと、その第5章第4節「理念的にみたるナチス社会政策の進歩性、合理性」という部分に目が止まりました。この部分において中川は、自身が求めたことをナチ・ドイツの実例に重ね合わせながら述べたのではないか、と思われたからです。実際、中川は「ナチス社会政策の根本理念が、民族のため人間のための経済を創造し、人間のための社会を建設しよう」とすることに置かれているとして、その社会政策と経済政策との密接な結合を「進歩性合理性」の表れだと述べています。
むろん、ナチ・ドイツのあり方や、それが引き起こした非人道的な惨事は、今日とうてい容認できるものでありません。中川はナチ・ドイツが「民族のため人間のための経済を創造」しようとしたと述べていますが、民族という集団と人間個人、その両方の要求を満たす政策とは何でしょうか。これも容易には想像がつきません。けれども、戦時期の日本人がなぜナチ・ドイツに惹きつけられ、どのような結末につながったのか、ということについて、現在の私たちは詳しく知るべきなのではないでしょうか。当時の人々が、どのような問題に直面し、何に悩み、いかに決断したのか、これら過程を追体験することを抜きにして、歴史に学ぶということができるでしょうか。そして、その学びを通して自分自身の間違いや不十分さを自覚し、それを出発点に自分なりに考えていく力を養っていくほかないのではないかと私は考えています。
そもそも経済政策と社会政策との密接な結合が求められたのも、1929年の世界大恐慌の衝撃にいかに対応するのか、という課題に直面したからにほかなりません。そうした文脈で当時の日本やドイツについて考えるにあたり、以下の本が参考になります。
ハンガリー出身の経済学者カール・ポランニーの思想についての第一人者であるギャレス・デイルは、1944年に刊行されたポランニーの主著『大転換』が論じた、世界大恐慌後の経済危機への対応について、次のようにまとめています。ポランニーはまず、1930年代にファシズム、社会主義、ニューディールという政治体制の「全体主義的傾向」が出現したと述べ、以下のように議論を展開していきます。このことについてのデイルによる整理を引用します。
「これら三つの体制は、『政治システムと経済システムの統合という根本的問題に関わる点で共通していた』が、この問題をそれぞれ異なるやり方で表現していた。社会主義が資本主義の破棄に向けて舵を切ったのに対し、ファシズムは資本主義の改革を、経済計画の導入と個人的自由や民主主義や国際協力の廃絶を通じて企てた。これら三つの体制はいずれも、共通の危機的状況(コンジャンクチャー)が違った仕方で具現されたものである。」
※ギャレス・デイル『現代に生きるカール・ポランニー――「大転換」の思想と理論』若森章孝、東風谷太一訳(大月書店、2020年)212頁。
昭和戦前期当時の文献や、思想史研究の最新の成果を行ったり来たりしつつ、経済危機への対応について、かつて起きたこと、そして私たちが避けねばならないことは何か、と考えていこうと思います。
小野坂
昭和13年創業⚡!スケーター社製・セルロイドの万年筆
1月12日、ネットニュースでレジ袋を生産されている会社で行われた、
希望退職者の募集🏢というニュースが話題になりました。
レジ袋大手、希望退職者を募集へ 有料化で苦境…製造子会社も清算
(↑yahooニュース様HPより)
また、1月15日にはフランスで「衣服廃棄禁止令」が始まりました👗
フランスで1月から売れ残り品の廃棄が禁止に 世界初の「衣服廃棄禁止令」がアパレルに迫る変革
(↑東洋経済様HPより)
ここ最近、世界中の国や企業が環境問題への取り組みを
まるで競争をしているかのように、次々と発表しています👭🌎
日用品や嗜好品も、
時代とともに様々な素材が開発されては廃れ・・・を繰り返し、
進化してきました。
骨董市でしたり、古道具屋に行きますと、
現在有料化で話題のスーパーのレジ袋をも形作っている
「プラスチック」の先輩(の、ような存在)、
「セルロイド」の小物や雑貨を見かけることがあります。
プラスチックより薄く、壊れやすいものが多い印象で、
まろ~んとした、うっすら透明がかったような色味も
その儚げな印象を駆り立てる、独特の素朴さが素敵ですよね✨
くまねこ堂にも、そんなセルロイド製の可愛らしい万年筆が来てくれました(嬉)
この柄は何柄😮?
抹茶、それか、ずんだ餡の水羊羹みたいな黄緑色の地肌に、
白と赤の国旗のような模様が浮かんできています。
レトロですね~

created by inCollage
2本同じ万年筆が入ってきたのですが、
模様はランダムのようです。(こういうのをアソート柄って言いますよね?)
兄弟姉妹で喧嘩になっちゃうタイプのやつ(# ゚Д゚)!です。
ペン先にメーカー名が入っていたので、会社を確認したところ、
こちらは現在、プラスティック家庭日用品、ファンシー雑貨等を制作されている
スケーター株式会社様の商品でした。
上記の公式サイト様によりますと、
サンリオキャラクターの公式ライセンスグッツも制作されているそうで🎀!!
私は小学生までキティちゃんが大好きだったので、
人生の中でお世話になったことのある雑貨が、沢山ありそうな気がしてきました。
他、ディズニー、ピクサー、マーベル、スターウォーズ、
ドラえもん、スヌーピー、ポケモン、マリオ、ミッフィー、はらぺこあおむしまで!!!!
世界で愛されるキャラクター達のプラスチック商品が、
この会社から世の中に出回っていたとは。
うう、実は子供の時から、お世話になってたかもしれません、ありがとうございます( ;∀;)
そんな、プラスチック製品づくりで大活躍中のスケーター様ではございますが、
昭和13年(創立して84年も経っていらっしゃる!!!)の創業時は、
なんと万年筆の製造、販売から始まったそうなのです。
ということは、
もしかしたら、この万年筆は、
スケーター社様の萌芽期に製作された万年筆なのかもしれないと思うと、
なんだか感慨深いなあと、、、🌱
令和4年の現在まで、ずっと残ってくださっていて、嬉しくなったのでした。
これから先、プラスチックが”先輩”になるような新たな素材は生まれるのでしょうか。
かこさん
たくさんのお酒をお譲りいただきました!
本日もくまねこ堂ブログをご覧いただきましてありがとうございます。
先日は千葉県船橋市のお客さまからご連絡いただき、即日出張買取に伺いました。 ブランデー、スコッチ、ウイスキーなどの洋酒、国産ウイスキー、切手、古銭、外国のコイン、万年筆、腕時計をお譲りいただきました。
誠にありがとうございます。
また、今回の買取でご整理が進まれてお喜びいただけたこと、たくさんのお品物をお譲りいただきお役に立てましたことを私どももうれしく感じております。
このような面白い形の瓶もございました。
今にも樽の香りが漂ってきそうです。
ワイルドターキーといえば七面鳥のラベルですが…これはラベルどころの騒ぎではないです。
羽毛が重なっている様子など細かく造形されていて、眺めるだけでも楽しい逸品ですね。
この度お譲りいただいた洋酒は、ご依頼主様が海外に行かれた際にお土産として持ち帰られたものとのことです。この他にも騎士やマーライオンを模した瓶もあり、その土地を表すような造形の品が多く見られました。
こんなブログを書いていたら飲みたくなってきましたね…。
くまねこ堂ではお客様とご都合さえつきましたらご連絡いただいた当日の出張買取にも対応しております。古本は元より今回のようにお酒や万年筆、ジッポライターやアクセサリーなど何でも拝見いたします。ご連絡をスタッフ一同心よりお待ちいたしております。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
トリ
吉村フキ子『漱石と夢』(世界創造社、1941年)が入荷しました~「スメラ民(みたみ)文庫」とは何か?
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。また、出張買取に関しましての高評価、感想、レビューを頂けましたらスタッフも大変嬉しいです、日々の励みとなっています。お電話またはメールフォーム、LINEにて、お気軽にお問い合わせ下さいませ。スタッフ一同心よりお待ちしております。
さて、今回紹介するのは以下の画像のとおり、昭和の戦時中のある団体が刊行していた、シリーズ物の1冊です。思ったより珍しく、かつ興味深いものでしたので、以下お読みくださると幸いです。
吉村フキ子『漱石と夢』(世界創造社、1941年)です。まず、印ですが、こちらは「皇軍慰問書籍 第三次百万冊献納運動 毎日新聞社」と刻印されています。そして、表紙下端に「スメラ民(みたみ)文庫」とありますが、これはいったい何なのでしょうか。そこで『漱石と夢』の裏表紙にある、既刊リストを眺めてみました。それが次の画像です。
一見して、江戸時代の国学や尊王攘夷運動に関わる人物を取り上げたものや、戦時下という時局を反映して『産業戦士』、『戦争経済』、『仏印事情』など戦時経済や占領地情勢を扱ったタイトルが並んでいることがわかります。そのため、単なる国粋主義団体かなと思ったわけですが、そういった予断をいったん持つと、妙に浮いたタイトルが目に付くのです。
たとえば、『世界ユダヤの首都ニューヨーク』、『ユダヤ世界制覇』といった、ユダヤ陰謀論と思しき既刊本があるようです。他方で、「スメラ民」とは何だ?と思ってウェブ検索したところ、スメラ学塾なる海軍軍人・末次信正を代表とする団体があったことを知りました。とすると、このスメラ学塾は、おそらく戦時中日本の植民地主義とユダヤ陰謀論が交錯したような話題を扱う軍部とつながりのある団体で、その出版事業として「スメラ民文庫」というシリーズを刊行していたのだと想像されます。
このことに気づいて、ウェブ検索したところ、次の記事がヒットしました。インターネットメディアのリテラの記事、「原節子の知られざる素顔! ナチスとの関係、ユダヤ陰謀論の極右思想にはまり『謀略だ』と映画中止要請の手紙を」(2015年12月30日)( https://lite-ra.com/2015/12/post-1840_2.html )です。謎多き大女優・原節子の周辺事情に着目した同記事には、スメラ学塾にふれた部分があります。以下に引用します。
「スメラ学というのは、戦時中の日本において高級軍人や学者、文化人などの間に一定の支持者を持っていた論で、その趣旨はメソポタミアのシュメールが西方に移動し、日本で神武天皇をいただく神政国家を作り上げたこと、ユダヤ金融資本に支配されたアメリカなどと対決し、日本がスメラ文化圏を作り上げるべき、というものだった。」
…( ゚Д゚)と荒唐無稽な世界認識もさることながら、「一定の支持者を持っていた」のが、スメラ学であり、そうした「学説?」を広めていた団体が、スメラ学塾だということです。そして、同団体の主たる刊行物が「スメラ民文庫」だということが、ひとまずリテラの記事によってわかりました。
ところで、戦争とは物量を競い合う世界であり、かつ変えようのない地理的条件の制約の下での争いとなります。そこでは、徹底して合理的な思考が求められるはずです。けれども一方で、戦時下日本の国民的な熱狂の一部に、日本の軍事的な膨張とユダヤ人のパレスチナ入植とを重ね合わせるような突飛で好戦的な世論があったこともたしかです。当時の世論の一部にすぎないとはいえ、著名な海軍軍人とのつながりを持っていたスメラ学塾のような団体の影響力は過小評価できないでしょう。
そして、そのような当時の風潮の実態は、たとえば外交政策・軍事政策の決定過程を詳細に追った研究では、扱いきれない性格のものです。戦時下の日本をより理解する切り口として、スメラ学塾に着目し、その重要なシリーズ刊行物である「スメラ民文庫」を分析する研究が出てくることを望みます。
※戦時中の新聞については、次の過去投稿もご覧ください。
昭和戦中期の新聞を読み解くための書籍を紹介します(くまねこ堂ブログ、2021年1月16日)
https://www.kumanekodou.com/26369/
なお、前掲の吉村フキ子『漱石と夢』は投稿時現在、国立国会図書館デジタルコレクションでは館外閲覧ができない書籍となっています。ご関心ございましたら、ぜひくまねこ堂までご一報ください!
小野坂
関野準一郎の版画をお譲りいただきました!
気づけばお正月も終わり…。気分を新たに生活をしていきたいところですが、皆さまはいかがお過ごしですか?
先日、栃木県足利市で出張買取がありました。
司馬遼太郎全集や寺山修司の詩集・句集などといった本から、こけし・リアドロ・万年筆・深川陶磁・ウクレレといった物もの、書損じ葉書に至るまで、様々お譲りいただきました!
その中で、この度ご紹介するのはこちら!
関野準一郎の版画です。冬の風景ですね。雪が枝に積もっている様子の描き方が、巧みです。また寒々とした雰囲気の表現が、素敵です。
関野は1914年の生まれで、青森県の中学を卒業しているとのことです。そうだと知って見ると、雪国の人の目から見る冬を、うかがえたような気がしました。
またこちらの版画は、ぱきっとした色遣いが魅力的です。
関野は戦後、ロックフェラー財団やフォード財団、またオレゴン州立大学から招待され、渡米しています。海外での評価も高かったのですね。これらの海外経験以降、鮮やかな色彩が関野版画の特徴となったそうです。
上の版画がどの時期のものか、調査ができていないのですが、美しく映える色だなあと感じました。
さて、この版画をお譲りくださったお客様は、お家の整理をされており、着物や貴金属、焼物などは、既に大手チェーンなどにご売却されていたそうです。
この度私たちがお邪魔いたしましたところ、「最初からくまねこ堂に頼めばよかった」とのお言葉をいただきました…!嬉しい限りです。
くまねこ堂では古本だけでなく古道具や骨董、時計、アクセサリーなども査定対象となっておりますので、ご処分やご整理にお困りのお客様はぜひご相談くださいませ!
最後までお読みくださりありがとうございました。
コトー
このブログを書くために、青森市HP「市ゆかりの作家・関野準一郎」(https://www.city.aomori.aomori.jp/bunka-shinkou/bunka-sports-kanko/bunka/bunka-geijutsu/torikumi/05.html)
を参考にしました。
オールドノリタケのミニチュアプレート🌺
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。
寒い寒いと思っていたら東京でも雪が降りましたね!!
しかも結構積もりましたよね⛄
珍しい光景に少しはしゃいでしまいました(笑)
路面も凍結して足元に注意が必要な状況にうんざりしてしまった方もいらっしゃるかもしれませんが、私は雪国出身ですので久しぶりの感覚に少し懐かしい気分になりました😉
***************************
今回ご紹介するのはオールドノリタケのプレートです!
アンティークや陶器がお好きな方ならご存じでしょう、日本を代表する陶磁器ブランドです!!
比較対象がなくてわかりにくいのですがこちらミニチュアサイズで片手にすっぽりと収まる位のサイズ感です😊
花と燕の絵柄に金のふちと、小さいながらも細かい部分まで丁寧な仕上がりです。
裏面にはヤジロベーのマークが🤗
このヤジロベー印は国内向けの1912~1940年頃のものに使われていたノリタケの刻印のようです。
年代や国内、輸出用などによっても刻印が変化しているようなので調べてみるのも面白いかもしれませんね😉
ひゃぁー😳
アップでみるとより繊細さが伝わってきます。一つ一つがハンドペイントなので同じ絵柄でも全く同じというものはないんですよね…華やかさもありながら落ち着いた印象を受ける色味が綺麗です!
皆様のお宅にもこのようなアンティークや洋食器はございますでしょうか?
飾るのはもちろん、食器類であれば実際に使用するのも気分が上がって優雅なティータイムを過ごせそうです♬
*************************
くまねこ堂では、古本だけでなく、洋食器、古道具、古いおもちゃ、時計、万年筆、アクセサリー類など様々なジャンルの商品が査定の対象となっております!
ご処分やご整理にお困りでしたら、ぜひくまねこ堂までお気軽にご相談ください😌
ご満足いただけましたら高評価、感想、レビューなどをして頂けましたらスタッフの日々の励みになりますので、どうぞよろしくお願いいたします👐
お電話またはメールフォーム、LINEにて、お気軽にお問い合わせ下さいませ!!
スタッフ一同心よりお待ちしております。
クウスケ