買取事例
「箱館戦争史料集」のご紹介
こんにちは。いつもくまねこ堂ブログをお読みいただき有難うございます。
先日は埼玉県越谷市のお客様より、カメラ、コイン、銀貨、鉄瓶、木台のペコちゃん、中国切手など多数お譲りいただきました。有難うございました。
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本日は私の気になった本を紹介させていただきます。
「箱館戦争史料集」須藤 隆仙 編集

かなり鮮やかな色合いの函です。
中身は

表紙に五稜郭が描かれている!可愛いですね。
箱館戦争とは、簡単に言うと慶応4年/明治元年 – 明治2年の間に新政府軍と旧幕府軍との間で起きた戊辰戦争の中の最後の戦いです。
(ちなみに現在使われている表記の『函館』の方に変わったのは明治2年のようです)
そんな箱館戦争について詳しくまとめられた本がこちらです。箱館戦争についてまとめられた本は、珍しいと思います。この時代の戦争などについて少し興味があり、ついついこのタイトルを見て手に取ってしまいました。幕末史は一言に滅びの美学とまとめられてしまうことが多いのですが、調べていくと本当に奥が深いです。
余談ですが、わたしは去年函館へ行ったのですが、ちょうど戊辰戦争終結から150年の年だったので、そこら中に戊辰戦争150のロゴのシールが見受けられました(笑)もちろん五稜郭や箱館奉行所などメジャーな史跡も回りましたが、私が一番心を奪われたのは碧血碑でした。荘厳な雰囲気に背筋が伸びました。また、二股口古戦場にも、迷子になりながらもたどり着くことができて思い出になりました。
ついでに箱館戦争で活躍した人物について語らせていただきたいのですが、まず一人目は、伊庭八郎です。箱館では遊撃隊隊長として戦い抜くのですが、戦いの中で被弾してしまい、致命傷となり最期はモルヒネ自殺してしまいます。この人物の魅力は、「隻腕の剣士」という異名の通り、左腕を切られて失っているのですが、それでも刀を持ち戦い続けたところです。刀って結構重いんですよね…それを片手でも持って戦い抜く精神力、体力、素晴らしいです。
二人目は、人見勝太郎という人物で、この方もまた遊撃隊の隊員です。旧幕府軍は新政府軍に敗北するのですが、この方は大正時代まで生きていらっしゃり、茨城県令を務めていたり、利根川と江戸川を繋ぐ利根運河会社を設立し初代社長に就任、また、サッポロビールや台湾樟脳会社の設立に関与していたりと様々な方面で活躍なさっていました。
歴史を学ぶという事に対し「昔のことを知って何になる」という人も多いのですが、今に通じる考え方や生き方を知ることができます。たとえ歴史を知ることに意味がなかったとしても、「学ぶ」という行為にこそ意味があるのだとも思います。
だんだんまとめるのが難しくなって自分でも何を言っているのかわからなくなってきてしまったのですが(笑)、要はもっと歴史について興味を持ってくれる人が増えたらいいなあという私の願いでした。
くまねこ堂では古本やCD・DVDなどのご整理はもちろん、古道具や骨董品、古いおもちゃなどの買取も行っております。ご整理依頼も大歓迎です。
お電話またはメールフォーム、LINEにて、お気軽にお問い合わせ下さいませ。スタッフ一同心よりお待ちしております
最後までお読みいただき有難うございました。
ち
昭和のおもちゃやゲームをお譲りいただきました!
ここ最近、早朝と夜が結構涼しいと感じる日が増えてきましたね~
暖かい飲物を眠る前に飲むようになりました。
本日は荒川区のリピーター様より、
ソフビ、消しゴム、ロックマン、ファミコン、お菓子のおまけ、食玩、駄菓子屋カード、変身サイボーグ等、昭和のおもちゃを多数お譲りいただきました!
いつもくまねこ堂をご利用頂きまして、ありがとうございます(*’ω’*)

魑魅魍魎の如く、くまねこ堂にはそれはそれは様々な、昔のおもちゃがやってきます。
ありがとうございます。

今日はたくさんのボードゲームをお譲りいただきました
もうタイトルからして面白いだろっ、と、つっこみたくなるゲームがたくさんあるのですが、
スタッフが特に気になったベスト3をランキング形式でご紹介させていただきます。
第3位 世界ふしぎ発見ゲーム

パッケージが実写!というところから面白い。
草野さん若い。お肌つやつや過ぎます。
まさか、あの、ひとしくん人形が入っているのか?!と気になり中を拝見させていただいたら、
キン消しみたいな色のちっちゃ~いひとしくんが入ってました。
私が求めてたのはこれじゃあないんだよ!!涙
ちなみにゲームとしては人生ゲームのようなすごろく形式となっており、
実際に番組内で出題されたクイズに答えるイベントなどが発生するようです。
景品は世界各国のミステリーハンターが収集したようなお土産か、
いつも黒柳徹子さんが貰ってしまう海外旅行にすれば更に盛り上がりそうですね。
第2位 ダイの大冒険ゲーム デルムリン島編

漫画の出張買取でもよくご依頼を頂きます!人気タイトルのボードゲームです。
少年マンガのファンタジー系、バトルアクション系のゲームの醍醐味といえば、
技の名前を唱えられること
じゃないですか?
・・・( ^ω^)少なくとも私はそうです。
こちらも、すごろく形式で、主人公のダイがアバン流刀殺法の修行や困難を乗り越えながら、
デルムリン島にあらわれた悪役のハドラーを撃ち破り、島の平和を取りもどすまでのゲームとなっております。
お友達とRPG感覚でわいわい
楽しみたいですね。
第1位 輪廻転生リバーシブルゲーム たんば

このゲームは、現世だけ、死後の世界だけでも遊べますが、
原則的には、現世からはじめて死後の世界で終わります。
現世での目的は、徳カードを増やし、
死後の世界で役立つ三種の神器や守護霊をそろえながら「人間」になることをめざします。
死後の世界での目的は、持っている三種の神器や守護霊に救けられながら、
一方持っている罪カードに足をひっぱられながら、
神界、つまり「神」になることをめざします。
~商品説明より抜粋~
内容からして「たんば」って丹波哲郎?
と思いましたらまさしくでした。
丹波哲郎さんのほか、イラストを担当されている漫画家の相原コージさんといった名前もあり、
発売当時大きな話題となったのが記憶にある方も、世代によってはいらっしゃるかもしれません。
記事をご覧の皆様が気になるタイトルはありましたか?
これからの寒くなる季節、おうちでほっこりと楽しめる
おもちゃやゲームを探してみるのはいかがでしょう( *´艸`)
かこさん
江戸川区のお客様よりカメラ、銀杯、アクセサリー、時計、万年筆、古銭などをお譲りいただきました!
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。
今日は少し気温は暖かいですが風はすっかり秋風ですね。
東京都江戸川区のお客様よりカメラ、コンタックス、ニコン、銀杯、アクセサリー、時計、万年筆、年賀はがき、岩波文庫、古銭などをお譲りいただきました!ありがとうございます!
本日はお家の中を隅々まで拝見させていただきました。
引き出しの中に眠っていたアクセサリーや時計など細かいお品物。古本に年賀はがき。
このようなキューピー人形などのおもちゃ
ガラスの器などなど

細かいものから額などの少し大きめのものまで様々なものをお譲りいただきました。
くまねこ堂では古本、骨董品や絵画、掛軸、アクセサリーなど幅広いお品物の買取りをしておりますのでご整理も一度に終えることが出来ます!また、遺品整理なども行っております。
お電話またはメールフォーム、LINEにて、お気軽にお問い合わせ下さいませ。
スタッフ一同心よりお待ちしております。
最後までお読みいただき有難うございました。
クウスケ
江東区のお宅から古いノリタケのティーポットなどをお譲りいただきました
こんにちは。いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回ブログを書かせていただきます私は先日入ったばかりの赤尾と申します。よろしくお願いいたします。
さて、昨日の大雨に比べて今日の天気は空一面雲に覆われた棚曇りという感じでした。
今回買い取りを依頼して下さったのは、江東区のマンションにあるお宅で、
掛軸、書き損じの葉書、切手、各種アクセサリー、鉄製品、釣り道具、カメラ、腕時計、外貨などをお譲りいただきました。
私は初めての買い取り作業だったので、目につくものがどれも新鮮でした。
様々な品を拝見した中で、今回最も目を引くのはこちら、

裏面はこちら

ノリタケの古いティーポットです!こういう洋食器は品があって見ている私の心もどこか洗練されるような心持が致します。
他にも色々な品物がございましたが、今回皆さんにはこのノリタケの古いティーポットをご紹介いたしました。
くまねこ堂では、本や骨董(歴史的なものはもちろん、釣り道具やカメラなどの趣味用品、葉書などの日用品まで)を弊社一軒で包括的に取り扱っているので、「いろんなものを一気に査定・買い取りしてほしい!」という方は是非ご依頼ください!お待ちしております。
赤尾
リピーターのお客様より七宝、有田焼、九谷焼など多数お譲りいただきました。
こんにちは。いつもくまねこ堂ブログをお読みいただき有難うございます。
雨が続いていて台風が心配ですね。大きな影響がでないことを祈るばかりです。
本日はリピーターのお客様より、七宝、有田焼、九谷焼、清水卯一、金城次郎、掛軸など様々なお品物をお譲りいただきました。
昨日、今日と続き買取に向かわせていただきました。有難うございます。

可愛いふくろうたちです。二日間で沢山お譲り頂きました。他にもきらきら光るふくろうや音が鳴るふくろう、変わった色のふくろうなどここには写っていないもののなかにも面白いふくろうがいました。
何か好きなものやこだわりのあるものをこんなに沢山集めるのはなかなかできることではないのですごいですよね。本当に様々なものをコレクションしている人が世の中には溢れていて、テレビなどで見るととても面白いなと思います。こけしだったり、コーラの瓶だったり、お箸の袋からお菓子のおまけまで、沢山のコレクターさんがいらっしゃいますね。集めたものを並べると圧巻ですよね。このふくろうたちも綺麗に並んでいて素敵でした。
くまねこ堂では古本、骨董品や絵画、掛軸、アクセサリーなど幅広いお品物の買取りをしております。また、遺品整理なども行っております。
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スタッフ一同心よりお待ちしております。
最後までお読みいただき有難うございました。
ち
銀杯、メダル、リトグラフ、ウェッジウッド、洋食器、ギフト、ファイヤーキング、レコード、薬箱などをお譲りいただきました!
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。
最近は過ごしやすい気候で有難いですね!買取もはかどります!
本日は横浜市港北区のお客様より銀杯、メダル、リトグラフ、ウェッジウッド、洋食器、ギフト、ファイヤーキング、レコード、薬箱などをお譲りいただきました!ありがとうございます!
こちらはライトのようなんですがなかなか趣があってかっこいいですよね!
くるみ割り人形ですね。赤いほっぺが可愛らしいです。
こちらでの買取を終えた後、近くの神社でお参りをしました。
ご神木が立派でとてもよいエネルギーを感じることが出来ました!
金木犀も咲いていて、秋の空気を味わえて少しの時間でしたがとても癒されましたー!
この後ありがたいことに即日買取も入りましてそのまま同行させていただきました。ありがとうございます。
くまねこ堂では古本だけでなく、古道具・骨董品、おもちゃなど幅広いジャンルの買取を行っております。また、ご整理依頼も大歓迎です。ご整理をお考えの方がいらっしゃいましたら、まずはお電話またはメールフォーム、LINEにておうかがいさせていただきます。どうぞ、お気軽にお問い合わせ下さいませ。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
最後までお読みいただき有難うございました。
クウスケ
ひとつぶ300メートル! グリコのおもちゃを買取致しました! 東京都北区にて。
今日は東京都北区へ出張買取にお伺いしました!
即日出張買取です!
今回は、
テレホンカード、昭和のおもちゃ、おまけ、ソフビ、ノベルティグッズ、キャラクターもの、サンリオ、チョロQ、ディズニー、モンチッチ
など、細かいものを色々とお譲りいただいたのですが……。
ひときわ目を引くのは、コレ!

グリコのおまけです!
がっさぁー。
こちらのお客様のご家族が昭和40、50年代にグリコをはじめオモチャのたぐいをよく購入されていたようで、かなりの数が綺麗な状態で残っていました。
わたくしフジタンはちょっと後の世代の生まれでしてジャストミートではないのですが、
こうして箱いっぱいの小さいオマケを見ると胸の中に湧いてくるものがありますね。
あくまでオモチャとして作られているグリコのおまけ。
デフォルメのきいた色とデザインに加え、オモチャとして動かしても楽しい細かなパーツがイイですよね。

いよいよ秋の到来、という時期ですが、
くまねこ堂は変わらず営業中です!
もちろん出張買取もお受けしております。
今月は即日出張買取もたくさんお伺いできると思います!
内容と場合によっては、本日のお客様のように
お電話をお受けしてから24時間以内にお伺いすることも可能です。
古本、骨董、古道具、おもちゃやコレクターズアイテムまで、ご整理をお考えの際は
フリーダイヤル 0120-54-4892 までぜひともご相談ください!
LINE査定もやってますよ!
フジタン
(その3)昭和戦前・戦時期の工芸品に関する輸出の奨励やデザインの研究に関する雑誌・公的機関の報告書などが大量入荷しました~ある情報部門の海軍軍人の『工業奨励』寄稿にみる「戦時日本」の雰囲気
先日は、品川区八潮のお宅へ買取りでうかがいました!
万年筆、ライター、腕時計、海外紙幣・コイン、ギター、ソフビの赤ちゃん人形、世界の名著、古本(戦記)などをお譲りいただきました、ありがとうございます!
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最近入荷しました、昭和戦前・戦時期の工芸品に関する輸出の奨励やデザインの研究に関する雑誌につきまして随時、このくまねこ堂ブログにアップしてきました。今回は3回目になります。
初回は、1926年(大正15年~昭和元年)に設立された産業デザインの振興団体の帝国工芸会を手がかりに、当時の国際情勢もあわせて、買取品の一部を紹介しました。2回目は、1939年8月、商工業振興機関の東京府立工業奨励館が、『工業奨励』という機関誌を創刊したことを取り上げ、この機関誌が日中戦争期に発行されていたことの意味について見ていきました。ここではとくに、創刊号の「工芸部の使命」という論考に着目しています。
※昭和戦前・戦時期の工芸品に関する輸出の奨励やデザインの研究に関する雑誌・公的機関の報告書などが大量入荷しました~芸術と経済政策の交点(くまねこ堂骨董ブログ、2020年9月24日)
https://www.kumaneko-antique.com/16768/
(続)昭和戦前・戦時期の工芸品に関する輸出の奨励やデザインの研究に関する雑誌・公的機関の報告書などが大量入荷しました~日中戦争期における工芸品の使命とは⁉(くまねこ堂骨董ブログ、2020年9月26日)
https://www.kumaneko-antique.com/16778/
3回目の今回は、戦時色がますます濃くなる『工業奨励』の内容についてふれていきます。まずは、1941年6月発行の第7号の表紙からです。どんな記事が採録されているのでしょうか。


今回は、「国防国家と国民生活」を取り上げます。該当記事の著者は、情報局第二部第二課長の海軍大佐・大熊譲です。情報局とは1940年12月に発足した内閣直属の機関で、内閣情報部と外務省情報部、陸軍省情報部、海軍省軍事普及部、内務省警保局検閲課、逓信省電務局電務課の事務の統合をはかる目的で設置されました。したがって、この情報局はどこかの省庁の一部局ではありません。要するに戦時下での国策宣伝を目的にした新設の省庁横断的な統合機関ということです。
そのような情報部の課長である大熊はこの記事で、物資の少ない国が長期戦を戦うにあたっての、日本人の国民性の短所について述べています。「短期、焦燥、飽き易い、感情にはしり易い、デマや暗示にかゝり易いかういう点。これは特に直さねばならぬ」というのです。続けて大熊は、宮本武蔵と佐々木小次郎との巌流島の決闘の講釈に突入しています。この部分は、なんと巌流島の決闘を例えにして、近代の自由主義・個人主義を批判しているのです。これは、なぜこんな話になるのか、いささか戸惑われた方も多いでしょう。
しかし、この点に、「戦時日本」という時代の雰囲気が隠されています。長期の総力戦を戦おうとする日本では経済官僚や軍の中堅層を中心に、近代の自由主義・個人主義を克服すべきものとみなす、社会主義の影響を強く受けた計画経済の思想が受け入れられていました。こちらは近代の次の時代を求めた革新的な動きといえるでしょう。しかしながら、その一方でこの時期の近代批判には、武士道や戦国大名の駆け引きのごとく前近代的な価値を称揚する復古的な方向性も存在していました。そして、これら両者のキメラである「復古革新」あるいは「革新右翼」という勢力は、この時代の政治を大きく左右しました(※)。
(※)この点については、とりあえず、緒方貞子『満州事変――政策の形成過程』 (岩波現代文庫、2011年)
このように見てみると、今回取り上げた大熊譲の突飛な巌流島講釈も、当時の雰囲気の一部であったことがわかります。『工業奨励』は基本的には、工芸品に関する輸出の奨励やデザインの研究の雑誌なのですが、こうした戦時色濃厚な記事も時折出現します。
なお、くまねこ堂ブログで紹介した以外の号も入荷しておりますので、お電話またはメールフォーム、LINEにて、お気軽にお問い合わせ下さいませ。第12号(1944年3月)か国立国会図書館にも所蔵がないようです。
※国立国会図書館サーチ キーワード「工業奨励」
https://bit.ly/3j0ir4Z
第12号の目次は下記の画像を参照ください(※現物の目次はなぜか第11号と記載されています)。

スタッフ一同、心よりお待ちしております。
小野坂
東雲のお客様より尺八など楽器を大量にお譲りいただきました
こんにちは。いつもくまねこ堂ブログをお読みいただき有難うございます。
ここのところ雨が続いて肌寒い日が多いですね。コンビニのおでんもそろそろでしょうか!おでん美味しいですよね。
本日は江東区東雲のお客様からのご依頼で出張買取をさせていただきました。楽器、カメラ、時計、古いおもちゃなど様々なものをお譲りいただきました。
楽器はギター、バイオリン、三味線など弦楽器も沢山お譲りいただいたのですが、中でも尺八を特に沢山お譲りいただきました。有難うございます。


二枚目の素敵な袋の中身も尺八が入っています。
どれもとっても立派ですね。
最近は尺八に限らずですが、特に木管楽器などはカーボンやプラスチックで作られた楽器が増えて、それも技術の進歩でそこそこいい音が出るようになっているので、しっかりした素材の楽器を見るととても嬉しくなります。ちゃんとした尺八を生で見るのはたぶん初めてだったので、とても感動しました。
これだけいい楽器を、しかもこんなに沢山お持ちになられているということは、相当お好きでこだわりがあったのだろうなと伝わってきます。
お恥ずかしながらわたしは和楽器には明るくないのですが、小学生のころから10年ほどトランペットをやっていたので、好きな楽器にこだわりたくなる気持ちはすごくよくわかります。自分の好みや癖に合うマウスピースを探すのだけに何軒も楽器屋さんを回ったり、色々なネット記事を漁って情報を入手したり、自分が気になっていたメーカーを持っている友達や先輩に試し吹きさせてもらったり…今は楽器の性能もすごくよくなっていて、しかも種類も溢れているので自分にぴったりのものを探すのだけでとても時間がかかってしまうんですよね。
自分の話をしすぎました。
今日はなかなか見ない楽器を見る事ができてついつい興奮してしまいました。貴重な体験に感謝です。
くまねこ堂では古本だけでなく、骨董品や絵画、掛軸、アクセサリーなど幅広いお品物の買取りをしております。また、遺品整理なども行っております。お電話またはメールフォーム、LINEにて、お気軽にお問い合わせ下さいませ。
スタッフ一同心よりお待ちしております。
最後までお読みいただき有難うございました。
ち
(続)昭和戦前・戦時期の工芸品に関する輸出の奨励やデザインの研究に関する雑誌・公的機関の報告書などが大量入荷しました~日中戦争期における工芸品の使命とは⁉
先日は、埼玉県越谷市のお宅へうかがい、カメラ、コイン、銀貨、鉄瓶、木台のペコちゃん、中国切手などをお譲りいただきました。ご依頼いただきまして感謝申し上げます。
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先日の投稿で、昭和戦前・戦時期の工芸品に関する輸出の奨励やデザインの研究に関する雑誌が入荷しましたことをお知らせしました。そこで、1926年(大正15年~昭和元年)に設立された産業デザインの振興団体の帝国工芸会を手がかりに、当時の国際情勢もあわせて、買取品を紹介しました。そのことによって、工芸品のデザインと政府の輸出奨励政策との関連性が見えてきました。
※昭和戦前・戦時期の工芸品に関する輸出の奨励やデザインの研究に関する雑誌・公的機関の報告書などが大量入荷しました~芸術と経済政策の交点(くまねこ堂骨董ブログ、2020年9月24日)
https://www.kumaneko-antique.com/16768/
そのようなデザインと経済政策の交錯が生まれた背景を前回で扱ったわけですが、今回はその後の展開を追っていきます。前回もふれたとおり、帝国工芸会は古代中国の工芸品調査に力を入れようとして、1931年7月に調査団体の啓明会と共催で講演会を開きました。この時期には、古代工芸品をめぐる国際文化交流つながるような可能性もあったのです。あわせて当時の経済思想との関連で見ても、国際通商の発展は国際平和への道とも考えられていました。しかるに、このような動きに水を差すように、約2か月後の9月18日、満州事変が勃発しました。
とはいえ、輸出振興という目的で産業デザインの研究が国策といったん結びついた以上、工芸品は戦争と無縁の地位にとどまることはできませんでした。それどころか、1937年7月より始まった日中戦争が泥沼化していくに従って、工芸品は戦時の国策に結びついていきます。そのような中で工芸部門には、優れた加工技術の担い手として資源の少ない日本の戦争を支える、という使命が与えられたのです。
注目すべきなのは、1939年8月、商工業振興機関の東京府立工業奨励館が、『工業奨励』という機関誌を創刊したことです。このことは、戦時経済における工芸品の役割がどのように考えられていたのかを紐解くにあたって、重要な出来事といえます。

上掲の画像のとおり、お譲りいただきました『工業奨励』第1巻の表紙には、鉛筆で「工芸部の使命」と書き込みがあります。これは収録された記事のタイトルです。著者は東京府立工業奨励館工芸部の主任技師・大宮秀次。彼は次のように述べています。
「云ふまでもなく資源に恵まれない我国に於ては少量原材料を以て其の加工技術の優秀さを高く海外に売ることは最も有利なると共に必要なる工芸の要諦であり又工芸品が海外市場にて其の国の製品との摩擦も少いと云ふ好条件にあることも我が工芸の将来性に弾力性を有するものと考へられる。」

この引用のみを取り出すと、必ずしも戦時経済との関連は見えてこないかもしれません。しかし、日中戦争を継続する上での財政的裏づけがどのようなものであったか振り返るとき、この大宮秀次の認識は重要な意味を持ってきます。というのも、戦線を拡大し続けた日本は、軍需品輸入の激増に直面したからです。しかもその決済には、米ドルや英ポンドといった外貨が不可欠でした。
※松浦正孝『日中戦争期における経済と政治―近衛文麿と池田成彬』(東京大学出版会、1995年)
そのため、中国との戦争の出口を見失いつつあった日本政府は、世界大恐慌の衝撃からの立ち直りで効率化を図った工芸品部門に、またもや底力を発揮してもらおうとしました。この底力を動員して、アメリカやイギリス帝国圏との通商で黒字を獲得していったのです。こうした事情で日本は、繊維製品をめぐってイギリス、インド、オーストラリア、カナダといったイギリス帝国諸国との貿易摩擦を次々に引き起こしていきました。大宮が「其の国の製品との摩擦」を気にしていたのは、こうした現状について述べたものと考えられます。
だから、「工芸部の使命」とは、そのような摩擦を回避して黒字を稼ぐことだったのです。

また、この『工業奨励』第1号には、日本における「労働科学」の第一人者の日本労働科学研究所員・桐原葆見(しげみ)の「現在の設備と人員とで二割増産を期せ」も収録されています。前述の工芸品の輸出奨励策あわせて、この工場労働の合理化論を読むならば、「戦時日本」に「高度成長期の日本的経営」が見え隠れしてきます。
これ以降の号も入荷しておりますので、お電話またはメールフォーム、LINEにて、お気軽にお問い合わせ下さいませ。第12号(1944年3月)か国立国会図書館にも所蔵がないようです。
※国立国会図書館サーチ キーワード「工業奨励」
https://bit.ly/3j0ir4Z
スタッフ一同心よりお待ちしております。
小野坂











