買取事例
#馬の目皿 や、お茶の道具を多数お譲りいただきました! #煎茶器
先日は、ご家族の持ち物の整理のご依頼で、文京区千石まで出張買取へ行って参りました。
茶道のご経験のあるお客様でしたので、お茶の道具や器などをたくさん見させていただきました。
煎茶器、九谷焼・有田焼、洋食器(ロイヤルコペンハーゲン)、銅の湯沸かし・やかんなどをお譲りいただき、誠にありがとうございました!
私が気になったお品物を2点、ご紹介します。
こちらは、馬の目皿です。
そんなに大皿ではありませんが、どっしりとしています。
馬の目皿は、江戸後期に庶民用の日用雑器として、
瀬戸・洞地区を中心に生産されたそうです。
鉄絵で皿の内側、縁に沿うように渦巻き模様が大胆に描かれています。
(馬の目、というより、私には貝がらのようにも見えます🤔)
大正時代の民芸品志向の運動によって再び脚光を浴びる様になり
現代でも、骨董としてコレクターが多い器なんだとか。
馬の目の模様はひとつひとつ手書きなので、ネットで画像を検索してみると、似ているけれどいろんなタイプの馬の目があって興味深かったです。
こちらは銅の湯沸かしです。かぼちゃのようなぷっくりとしたフォルムが可愛らしいですね。
渋さもありつつキュートでもあり、とても素敵です。
お譲りいただき、ありがとうございました!
くまねこ堂では美術品や骨董品、古道具、切手、古銭、古本、CD・DVD、ゲームなど幅広いジャンルの品物を同時に査定することができます。
本を売るだけのつもりが、物置や押し入れに眠っていた品々もついでに見てもらったら意外と高く売れた♪
ということも、当店の買取ではよくあるケースかと思います。
実家の片付けやご家族の生前整理・遺品整理など、ご処分ご整理にお困りのお客様は是非一度お電話やLINE、メールにてお気軽にお問い合わせくださいませ。
スタッフ一同ご依頼を心よりお待ちしております。
ポエ
買取へうかがいました🚙三【千葉県美浜区】
5月です。初夏ですか。初夏は一番いい季節ですよ。今年初のメロンのカキ氷を食べました。カキ氷はフワフワ派ですか、じゃりじゃり派ですか。
そして・・・
【くまねこ堂はGWも休まず営業しています!】
さて、先日は千葉県美浜区へ買取に伺いました。遺品整理のご依頼で、俳句や歌の本、外国のコイン、記念コイン、戦前の絵葉書、アラビア、ロイヤルウッド、ノリタケの洋食器などお譲り頂きました。
特にカップ&ソーサーは素敵なものがたくさんあり、センスの良さが伺えます。
左奥から順に、モモヤマ、ウェッジウッド、ノリタケ、手前左がアラビア、鮮やかな赤はリモージュです。
それぞれ違った系統と言いますか、デザインで魅力的です。集めること、お茶の時間を楽しまれていたのでしょう。
わたしは右奥のノリタケがお気に入りです。昔、これによく似たカップでココアをいただいたことがありそのことを思い出しました。素敵な装飾はココアを何倍も美味しくしてくれました。
もうひとつ、初めて目にするお品があったので紹介します。
戦前の絵葉書です。どの家庭からも出てくるお品ではございません。
潜水母艦、海軍の演習、港など、戦争が絡んだ写真、絵が多いです。
しかしいつも身近などこかで戦争があるような状況ですから、こういったデザインは、当時のメディアと似た役割を持っていたようにも見えますし、当たり前であったのかもしれません。
外国の募兵ポスターを一面載せたデザインの物もたくさんありました。余白部分に日本語訳が入っています。相手国の文化、英語という文字に大衆の興味が寄せられていたのかもしれません。
貴重なお品の数々をお譲りいただいきありがとうございました!
★☆★
くまねこ堂では、古本やDVD/CDの他にも、古道具や骨董品、アクセサリー、切手、万年筆、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取も行っております。
ご処分をお考えの方、またご整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。お電話またはメールフォーム、LINEにて、まずはお気軽にお問い合わせ下さい!スタッフ一同心よりお待ちしております!
星
蛤碁石などをお譲りいただきました!
本日もくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。
【くまねこ堂はGWも休まず営業しています!】
先日は埼玉県久喜市に出張買取に伺いました。
碁石、碁盤、九谷焼、文学全集、美術書、カメラ、洋食器、外国のコインなどをお譲りいただきました。
誠にありがとうございました。
今回はこれを皆様にお見せしたいと思います。
白石は蛤、黒石は那智黒石で作られた碁石です。
それぞれ碁石としては高級品として位置づけられている素材です。
特に白石を見ていただきたいのですが…
貝の模様が浮き出ているのが見て取れるかと思います。
写真ではあまり伝わらないかもしれませんが、これがとても艶があって美しいのです。
手触りも柔らかさと滑らかさがあり、手に吸い付くようです。
ポケットに2,3個忍ばせて出先でもずっと触っていたくなるような良さがあります。
碁石は他社様では買い取られなかったものでも、当店ではお値段をつけさせていただける場合もございますので、売却をお考えでしたら是非ご相談くださいませ。
くまねこ堂では美術品や骨董品、古道具、切手、古銭、古本、CD・DVD、ゲームなど幅広いジャンルの品物を同時に査定することができます。
ご処分ご整理にお困りのお客様は是非一度お電話やLINE、メールにてお気軽にお問い合わせくださいませ。
スタッフ一同ご依頼を心よりお待ちしております。
トリ
珍品✨1972の手紙[札幌五輪銅メダリスト🎖ジャネットリン]
しばらくひんやりとした日が続いていますが皆さんいかがお過ごしでしょうか。
わたしは悪夢を頻繁に見るようになってしまいました。夢をバクりと食べてくれる生物がいたら頼もしいですよね、それに神話的で良い。要因が気温にあるのかは分かりません。。。
さて本日は、とても珍しい手紙をお譲りいただいたのでご紹介します!
アメリカのフィギュアスケーター、ジャネットリン選手の直筆サイン手紙です。(右上の消印にはロックフォード(イリノイ州)とあります。大洋を渡ってきた手紙にドキドキ)
ジャネットリン選手はアメリカ女子フィギュアでエースとして活躍され、1972年には札幌オリンピックに出場し日本でも一躍人気となった選手です。
当時の日本のメディアでもたくさん取り上げられています。日本文化を体験する特集などもありました。
トップスケーターとはいえども、これだけ異国のメディアで特集が組まれる人物はそう多くはないはずです。スケートリンクの外でも魅力的な部分があるのだと感じます。
「札幌の恋人」「リンちゃん」の愛称で親しまれていたようです。
ショートカットがよく似合っていて、笑顔がとても眩しいですよね。自然とほおが緩みます。妖精のようです。当時彼女の演技を見ていたら私もリンちゃんの虜になっていただろうと思います。
中身を紹介するのが遅くなってしまいました。(右:手紙、左:手紙を書くリン選手の特集記事)
とても芯のある方だと感じました。
「Peace & Love!」は彼女がとても大切にした言葉のようです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
星
🐻♪🚙三♪📚🚙三
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切手王ペニー・ブラックのご紹介です【くまねこ堂はGWも休まず営業しています!】
【くまねこ堂はGWも休まず営業しています!】
そして切手ブログもついに本当の最終回を向かえようとしております。
最後にふさわしい、切手の王様とも言われる「ペニー・ブラック」のご紹介です。
数か月前にレンタル倉庫のお片付けでご依頼を受けた方から、銀製品などと一緒にコレクションの一部をお譲り頂きました。そのうちの一つでございます。
たしかに切手王の名にふさわしい雰囲気があります。
そして図案はヴィクトリア女王の横顔です。王国の切手というのもまたその名にふさわしい気がします。
なぜ切手の王様と呼ばれるに至ったのか。
まず第一の理由として挙げられるのは、ペニー・ブラックは1840年にイギリスにおいて発行された世界最初の切手であることです。
しかし1840年5月1日にイギリス郵政省から発行され、同月6日から使用が開始された切手は2種類ありました。ひとつは黒色の1ペニー切手、通称ペニー・ブラックですね。そしてもうひとつは青色の2ペンス切手、通称2ペンス・ブルーです。
では同時期に発売された2ペンス・ブルーではなく、なぜやはりペニー・ブラック王が生まれたのかが気になるかと存じます。
それは物の価値が決まる一つの大きな指標である「希少性」によるものです。
希少性が生まれるところには物語があります。
当初切手が黒、青だったので消印は赤で押されていました。その赤インクというのが実は、使用前の切手の表面にニスなどを塗っておくと、消印を石鹸で容易に洗い落せるという問題がありました。そこで急遽化学変化に強い黒色の消印に変更されました。しかし黒い切手に黒い消印では見えづらいと、また問題になり、最終的には切手の色を黒から赤へと変更することとなりました。
これがペニー・ブラックに代わりペニー・レッドが発行された経緯であります。
ペニー・レッドはそういった経緯でできた切手ですのでこのように当然消印は黒色です。
一方でもう一度ペニー・ブラックの消印を見てみると、黒と赤の消印の二種類が見られます。
赤消印が初期の物になるということですね。
くまねこ堂では、古本やDVD/CDの他にも、古道具や骨董品、アクセサリー、切手、万年筆、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取も行っております。
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小野
続・中国切手 ~絶滅危惧種ヨウスコウカワイルカを守ろう~
今回は久しぶりに切手のご紹介ですが、切手は以前にもシリーズものでブログを書きました。
まずは金魚でしょうか。様々な種類の金魚ですね。水族館に来たような気分になれる美しい切手たちです。
使用されると判が押され、それで切手というアイテムは完成される(エンタイヤ)ということを書いた記憶があります。
調べたところ切手にはエンタイア、つまり実際に使用されたスタンプが押されたもののほうが価値が高いということがあるそうです。[entire 完全な、無傷の] といった意味があります。確かに切手は郵送するためにあるのですから、使われて(その証としてスタンプが押されて)初めて完成するというのは理にかなっているように思います。
このように貼られていたのではという予想です。絶妙にピースがかみ合っていない気もします。
この中国レトロな字体とカラーリングが可愛らしいこちらのアイテム、中身は当然切手です。
こちらはイルカの切手です。泳ぐ生き物の切手はなぜだか好きかもしれません。
調べてみると白鱀豚はヨウスコウカワイルカという意味でした。日本語でもイルカは漢字で海豚と書きますよね。
ヨウスコウカワイルカ (揚子江河鯆、Lipotes vexillifer) は、哺乳綱偶蹄目(鯨偶蹄目とする説もあり)ヨウスコウカワイルカ科ヨウスコウカワイルカ属に分類されるイルカの一種。本種のみでヨウスコウカワイルカ科ヨウスコウカワイルカ属を構成する。
カッコいいですね。人間よりも固有性が高いのです。
紀元前3世紀ごろに書かれた中国の辞典である『爾雅』にヨウスコウカワイルカに関する記述があり、当時の生息数は約5,000頭と推定されている。中国の伝統的な物語において、ヨウスコウカワイルカは、愛していない男との結婚を拒否して家族に溺死させられた姫の生まれ変わりとして描かれている。
ロマンチックですね。
しかし現在
ヨウスコウカワイルカの個体数は、中国の工業化、魚の乱獲、船舶による水上輸送、水力発電などの影響により激減している。
だそうで
本種を保護する努力は行われているが、2006年の大規模な調査でも生息の確認はできなかったため絶滅が宣言される。ヨウスコウカワイルカが絶滅した場合、1950年代のニホンアシカやカリブモンクアザラシの絶滅以来の水生哺乳類の絶滅とされる。
すみません。ウィキペディアからの引用ばかりになってしまいました。
こういう人間がまっさきにチャットGPT君に取って代わられてしまうのでしょう。
悲しいです。
英文和訳なんかも彼らの種族は得意なのでしょう。
しかし二ホンアシカなんかも調べてみるとなかなか古代生物感があり不思議な気持ちになります。
一目見たかったヨウスコウカワイルカですが、今は切手でどうかお納めください。切手など古いものと絶滅危惧種というのは奇しくも似ていて、やはり保全しよう、捜索しようという努力はともかく大事です。
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本日もお読みくださりありがとうございました。
小野
おもちゃ・プラモデルなどをお譲りいただきました🛫
もくもくとした雲が浮かび、まるで夏のような空である今日この頃です。
そんな空を飛行機が飛んでいく景色をよく見ます。そういう時、自分の頭の中には荒井由実の「ひこうき雲」が流れます。
先日は埼玉県川口市に、遺品整理でお伺いしました。1960年代から70年代のおもちゃ・プラモデルを中心に、たくさんのお品物をいただいております🚙
お子様の様々なものを、たくさんたくさんとっておかれていたこと、ご両親の愛を感じました。
遊戯王などのカード類もいただいております。
その他、レゴなどもたくさんいただきました。
また、以下のようなプラモデルなどもございました。
戦車や戦闘機、飛行機など。
プラモデルを見ると、やはりこのような乗り物たちはカッコイイものなのだと思います。実用のためのものであるから、洗練されておりそれが美しさを生むのでしょう。
それらをカッコイイとか美しいと思う自分の心の動きに、自覚的であるべきだということを、自分は宮崎駿作品を観てよく思います。宮崎が戦車や戦闘機に魅力を感じつつ、しかし戦争反対である矛盾が、作品を重みあるものにしているのでしょう。「風立ちぬ」では特にそれを感じました。相反するものがあるのが、人間なのです。宮崎が自己矛盾を抱えつつ闘っているのを感じるから、彼の作品は好きになれる。
一方で、飛行機が出てくる作品としては上田岳弘「ニムロッド」も頭に浮かびましたが、そこには今はなきNEVERまとめから引用された「駄目な飛行機コレクション」が登場します。そのような「駄目」には、戦車や戦闘機として完成できなかったもの特有の、実用と効率を追い求めるのにそれを叶えることができない人間の性を感じて魅力です。能率を求めて全てが取替可能となっていく中で、執着に人間の存続の可能性が仄見えることを感じさせるのに、「駄目な飛行機コレクション」は作品で重要な役割を果たしていました。
飛行機という、高度な技術で人間の限界を超えていくものには、無駄をなくした美しさを生み出す一方で、能率を求めて無駄を生んでしまうという、人間の二面性がよく表れるのかもしれません。
たくさんの戦車や戦闘機・飛行機などのプラモデルを拝見し、そのようなことを考えました。それがおもちゃとして、少年たちの心を掴んでいること、そして少年たちが大人になっていくことを思うと、様々考えが巡りました。
話が逸れてしまいました。今回の買取でいただいたお品物の紹介に戻ります。
この度は以下のような絶版漫画もいただいております。サンコミックや、水木しげる・手塚治虫の作品も多数いただきました。
加えて、オーディオ、レコード、サックスなど楽器もいただきました。
様々なお品物をありがとうございました!
戦車や戦闘機・飛行機などのプラモデルを拝見したことをきっかけとして、高くきらきらと晴れる季節が近づいているのを感じながら、宮崎駿「風立ちぬ」をまた観返したいと思った今回の買取でした。
くまねこ堂では、古本やDVD/CDの他にも、古道具や骨董品、アクセサリー、切手、万年筆、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取も行っております。
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本日もお読みくださりありがとうございました。
コトー
素晴らしい工芸品の数々をお譲りいただきました✨
色鮮やかなツツジが咲き出しています。
汗ばむことも増えました。季節の移ろいを感じます。
先日はリピーター様のご依頼で、神奈川県鎌倉市に出張買取に伺いました。「サーフ ブンガク カマクラ」ですね。鎌倉の海はきらきらしていました。
ご依頼人様からは、2回に渡って7桁の金額で買取させていただいております。今回は戦前の百貨店でお買求めになったお品物などを拝見いたしました。一級の工芸品を目にする機会に恵まれ、大変ありがたく嬉しく思いました。
以下、明治・大正・戦前の骨董品を大量にいただいた中から、少しご紹介します。
銀製急須です。渋みのある色合いが美しいです。
細工も凝っています。
こちらも銀製品です。銀製水注になります。
こちら、優美な形であるだけでなく趣向も素晴らしいのです。
取っ手部分が竹、蓋のつまみが松ぼっくりになっています。そして蓋を裏返すと…
梅が現れます!松竹梅を備えているのですね。
次は時計です。
前部分のガラスは曲線を描いています。七宝部分もきれいです。
技術が詰まった作品です。
このような名刺入もございました。
甲冑のようなものが彫られています。物語感のある絵に心がときめきました。
裏にはコウモリがいます。
縁起物なのでしょう。
こちらのような青磁香炉もございました。
狸の香炉です。
こちらを見つめるつぶらな瞳…。彼は世界の真理を悟っている目をしています。宇宙を統べていそうです。
品質もさることながら、可愛さにおいても一級品であります。
獅子の香炉もありました。
こちらもよく見ると、どこかとぼけたようなユーモラスな表情をしています。
彼は何を考えているのだろう…。飽かず眺めていられますね…。
以上のような骨董品だけでなく、和本や春画もいただいております。江戸木版のものです。
開くと…。
豪華できれいです。
こちらも春画。
中はこんな感じ。
次はこちら。
崩し字、忘れましたね…。思い出さなければ汗
絵も豊富で美しいです。
大きめのものもございました。
目次が冒頭にあります。
中はこのようです。
明治時代にも木版画はありますが、江戸時代のものと雰囲気は異なります。明治時代のものは色がビビッドになるのです。舶来の絵具が用いられたことによります。その鮮烈な赤は、文明開化を象徴する色としてもてはやされました(参考:「赤い色に江戸の版画の変遷を見る「赤ー色が語る浮世絵の歴史」展レポート)
一方、今回いただきました春画や和本の色合いは穏やかで、江戸時代のものである特徴を備えています。
知識としては、江戸時代の木版画と明治時代のそれが色が異なることは覚えていたのですが、今回の買取で実際に拝見し、納得をいたしました。貴重な機会をいただきました。
素晴らしいお品物の数々、ありがとうございました。眼福でした。
くまねこ堂では、古本やDVD/CDの他にも、古道具や骨董品、アクセサリー、切手、万年筆、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取も行っております。
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本日もお読みくださりありがとうございました。
コトー
参考:「赤い色に江戸の版画の変遷を見る「赤ー色が語る浮世絵の歴史」展レポート・2022.03.19・北斎今昔・アダチ版画研究所 https://www.adachi-hanga.com/hokusai/page/enjoy_113
続・能面を多数買取いたしました!|東京都新宿区へ出張買取
日中はすっかり初夏のような気候ですね。
先日は東京都新宿区の方へ出張買取へ伺いました。
くまねこ堂では古本を軸に様々なものを買取させて頂いておりますが、今回も普通の人はなかなか触れることのない「能面」の買取のご依頼でございました。
かく言う僕も初めてで調べながら楽しく拝見させていただきましたので、ご紹介します。
もちろん以前にも買取させていただいております。
すみません、とても良いブログを見つけてしまったので引用します。こちらも併せてお読みいただけるとより春らしさを感じられるかと存じます。ぜひ。
能面を多数買取いたしました!(2014年10月16日 くまねこ堂ブログ)
しかしこちらも負けていません。
いかがでしょう。笑ってはいけません。
しかしあまりにも、なんて顔をしているんだ、と思ってしまいます。
上から 小獅子(こじし)・般若(はんにゃ)・大飛出(おおとびで)・老女 となっております。
能面は能楽、つまり能・狂言に使われるもので、狂言面というのも能面に含まれるようです。
今回は全部で8点買取させていただきましたが、「女系」「男系」「怨霊系」「鬼神系」の4種類に分けることができそうです。
まずおそらく見たことがあると思われます「般若」は「怨霊系」に含まれます。怨霊系の説明は以下です。
怨霊面は、その字のごとく、うらみをもって、生きている者にわざわいを与える死霊、または生霊。冥土から現われる幽霊の面、また嫉妬に狂って、その恨みをはらそうとする面。
しかし鬼神系と同じく、全ての怨霊面も、御霊信仰(人が亡くなれば、その魂が神となったものを尊んでいう。)により神の霊として崇められた。
ここで出てきた「鬼神系」は「小獅子」「大飛出」が当てはまります。
しかし怖いですね、怨霊系。
しかし一方で般若は
般若心経でよく知られるとおり、智慧と訳し、あらゆる物事の本来のあり方を理解し、仏法の真実の姿をつかむ知性のはたらき。最高の真理を認識する知恵。
でもあるそうです。
なんというか憎めないやつなのでしょう。いずれにせよ生霊・冥土・魂的なる世界観にすごく惹かれます。
ウッチャンナンチャンのナンチャン氏は能を始められたそうですが、芸能界を極めた先に新しい場所を見たのでしょうか。
また「老女」は分かりやすく「女系」です。
女系もよく見る気がします。今回お譲りいただいた8個のうち4個は女系でした。
老女は年齢的に見た目も大きく異なりますが、これら3つは一見すると良く似ています。
鬼神や怨霊に比べると迫力には欠けますが、よく見ていくと案外こちらの方が怖かったりもします。
そして驚くことに見る角度によって表情が大きく変わります。
当然人間の表情とは違い、お面は変化することはありません。しかし舞台上で見せる角度によってその表情に変化をもたらすのだろうと想像します。
最後に一番のお気に入り、こちらは唯一の「男系」である「景清(かげきよ)」です。
景清は各流派によってその相貌は大変違いますが、平家の侍で、おちぶれて盲目の乞食法師となった姿の面。源氏に捕まり、自ら両眼をえぐりとったとも言われています。
たしかに今回参考にさせていただいているサイト上の写真と大きく異なります。そちらでは長い白ひげを生やした景清を見ることができます。
https://nohmask21.com/kagekiyo.html
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小野
参考サイト 能面ご案内 古(いにしえ)の美,日本の能面
片付け業者のリピーター様より出張買取させていただきました
先日は何度もお世話になっている片付け業者様のところへ出張買取に伺わせていただきました。いつもありがとうございます。
医療関係のお仕事をされていた方のお宅でしたが、なかなか普通の家庭では見られない物もたくさんございました。絵画・洋食器・銀製品・蒔絵の漆器・井上萬二の作品・ボトルシップ・万年筆など様々な物をお譲りいただきました。
しかし銀製品というのはなぜか不思議と魅かれるところがあります。妙なアンティーク感にくすぐられます。錆びも美しいです。
井上萬二氏は1995年に人間国宝に認定、1997年には紫綬褒章を受章されている著名な陶芸家です。作品の写真は諸事情あり載せられませんでしたが、ウェブサイト(井上萬二窯)で白磁を見てみましょう。日本的な繊細な美しさももちろんありますが、どこか洋食器のような雰囲気を感じました。
萬二氏はアメリカの大学で日本の伝統工芸についての講義を受け持っていたそうです。
以下がインタビュー記事(人間国宝を訪ねて③ 井上 萬二 陶芸/白磁)からの引用になります。
「アメリカはあまり伝統のない国ですから、新しい美意識がある。日本は長い伝統に培われたオールドの美意識がある。その双方を融合させたら、いい作品ができるのではないか。大学に教えに行ったけれど、いい勉強の機会を与えてもらったと思っています」
余談ですが、紫綬褒章(しじゅほうしょう)というのは「学術及びスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた方」に授与される褒章だそうです。勲章と似ていますが褒章は等級がなく単一級なのだそうです。
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小野